【進水式】音響測定艦AOS5203あき@三井E&S造船玉野艦船工場 2020年1月15日①のミリ活(艦活)の続きになります。

 

 

ひびき型音響測定艦3番艦の艦首側に置かれていた、お偉い様方専用エリアです。

 

プレスリリースによると、海上自衛隊からは、呉地方総監である、酒井良 海将が執行者として立ち会う旨の記載がありました。

 

 

三井E&S造船玉野艦船工場で建造した音響測定艦は双胴船であるため、2つある艦首の形状が単胴船と比べると独特ですね。

 

荒天時でも艦の動揺によってSURTASS(Surveillance Towed Array Sensor System:水上艦用曳航ソナー・システム)の直線性が維持できず、探知効率が低下するのを防ぐため、SWATH(Small Waterplane Area Twin Hull:小水線面積双胴船)船型を採用することとなったようです。

 

 

命名・進水式が始まるまでは、基本的に暇なので、周りの人たちとの会話を楽しんだり、周囲を見渡して、何か動きがないか探したりします。

 

上記車両は、海自が保有する乗用車3型と業務車3型と思われます。

 

乗用車3型(たぶん)のダッシュボード上には、車両標識という防衛省に勤務する高官(防衛大臣等)や1佐職以上の自衛官が乗車する車両に提示されるプレートが確認でき、青色プレートに銀色桜星3個であるため、命名・進水式の執行者である、呉地方総監の酒井良 海将が来られたということになります。

 

ちなみに、陸自は「赤色」、海自は「青色」、空自は「水色」のプレートの上に、将補は銀色桜星2個、方面総監や地方総監、師団長等の陸将たる将は銀色桜星3個、統合幕僚長及び陸上・海上・航空幕僚長たる将は4個の銀色桜星を取り付けた標識を提示することとなっています。

 

また、商用クラウンの消滅と、防衛省は2017年度に「将補用車両」の仕様規定を、全長:4650mm以下、全幅:1760mm以下、全高:1550mm以下、排気量:1800ccもしくは2000ccへ変更したため、黒塗り将補用車両の車種も増えそうです。

※2018年6月に発売された220系クラウンは使用規定を超えるため、しばらくは採用されないと思われます。

 

 

命名・進水式が始まると、ひびき型音響測定艦3番艦が「あき」と命名されました。

 

綺麗な心を持つ私には、事前に「あき」という艦名は見えなかったです(*´▽`*)

 

 

命名後には、薬玉が割られ、上空には花火が打ち上げられました。

 

「安芸」と言えば、1907年4月15日に進水した薩摩型戦艦2番艦安藝(安芸)を彷彿とさせますが、音響測定艦・多目的支援艦の命名基準は灘の名前となっているため、「あき」は瀬戸内海西部の安芸灘が艦名の由来となっています。

 

そうりゅう型潜水艦12番艦「とうりゅう」の艦名は、兵庫県加東市滝野町の加古川の中流にある闘龍灘、あわじ型掃海艦3番艦「えたじま」の艦名は広島県に属する江田島が由来となっているため、しばらくは瀬戸内海沿岸からが由来となる艦名はなくなりそうです(笑)

 

 

自衛艦命名書を読み上げて「あき」と命名した、敬礼する呉地方総監の酒井良 海将です。

 

 

命名・進水式が終わり、同じようなアングルでの撮影にも飽きたため、整理券を配っていた玉橋門で進水式記念の絵はがきを頂いて、ミリオタさんたちと昼食へ。

 

昼食から戻ってきた頃には、天気が残念なことに。。。逆光を考えると、寧ろ良かった??

 

後で確認したところ、「あき」は「ひびき」、「はりま」と比べて、SURTASS(Surveillance Towed Array Sensor System:水上艦用曳航ソナー・システム)の性能向上、司令部区画の整備、冷房能力の向上、統合艦橋操艦装置の採用、ヘリコプター発着甲板の改正、ラティスマストの大型化等、多くの改良が施されているそうです。

 

 

改めて見ると、艦番号だけでなく、煙突上部もロービジ(低視認性)化しています。

 

煙突間の構造物が後部艦橋で、主機関は静寂性に優れたディーゼル・エレクトリック方式のため、煙突はディーゼル発電機の排気筒が突き出し、煙突自体は既存の護衛艦と比べて細くなっています。

 

 

シーゲートコーポレーションのタグボート(曳船)「鷲羽丸」と日東タグのタグボート(曳船)「慶鳳丸」が、「あき」を海に進水させるため、出撃。

 

 

タグボート(曳船)から「あき」に索具を渡して、無事に「あき」が進水しました。

 

「③」に続きます。