ある日、当社と新規顧問契約いただいたお客様の過去の決算書を見させていただいてビックリ!!!
「社長、この決算書、何で数万円という微妙な最終赤字なんですか?」
「それは会計事務所に任せっきりにしていたらいつの間にかそんな決算になっていたんだよ…」
「ちょっとした会計処理の間違いがなければ黒字決算になっていましたね…」
また別の会社では、
「社長、この決算書の中で営業外費用が多額になっていますが何故ですか?」
「あぁ、それはね、不要になった設備を廃棄したんですよ」
「特別損失として適切に処理していれば経常利益がもっと増えていましたね…」
後者の例・・・
例えば、売上が1,000の会社で、営業外費用に固定資産の廃棄として100を計上した結果、経常利益が100となり経常利益率は10%となります。特別利益や特別損失はなく、税引前利益は100です。
しかし、固定資産の廃棄などは特別損失として計上する方が正しいということが多々あります。この場合、特別損失で計上すれば、営業外費用はゼロとなり、経常利益が200(経常利益率20%)となり、特別損失100を計上して税引前利益は100となります。
税金計算上はどちらも税引前利益は100ですので問題ありませんが、経常利益率が10%から20%に改善しました!しかもこれは粉飾しているわけではなく、「会社の決算書の格付けを上げる」というちょっとした視点をもって会計的に正しい処理をした結果です。
銀行からの融資は決算書が非常に重要視されます。
この2つの例では決算書の作り方を間違った結果、翌年度の融資に大きくマイナス影響を与えました。
この決算書の作り方一つをとっても資金調達という視点も踏まえて作るのとそうでないのとではベンチャー企業の成長に大きな影響を及ぼします。
「決算をコントロールする」という役割は非常に重要ですが、これは誰が果たすべきなのでしょう。
会計事務所のすべてがこのような視点を踏まえて決算を組んでくれているとは限りません。前述のとおり、税金の計算さえ間違わなければ、BSやPLの表現方法はどうでもいい、と考えてしまえばそれまでです。
ですので、会計事務所に任せっきりにせず、会社として決算をコントロールしていく必要があります。
そして、会社としてコントロールしていくのは、財務の担当者がいればその方、いらっしゃらなければ社長ご自身しかありません。
当社のお客様の決算についてはこのような視点を十分に踏まえて、またお客様と打ち合わせしながら決算を組みますが、当社のお客様以外のベンチャー企業も「(前述の例のような)そんな目に遭ってほしくない!」とこういった事例を見るにつれ強く思いました。
そのためには、決算(決算書の見方や経営分析など)はもちろんのこと、財務のことについてまずは社長に知っていただく必要があります。
何も「社長に財務の仕事ができるようになってほしい!」と言っているわけではありません。
まずは財務戦略などの重要性やアウトラインを知っていただく必要があります!
そのような思いから、当社では経営者や幹部社員向けに「今さら他人には聞けない!」経営者のための講座を定期的に開催し、財務に関する当社の知識や経験、ノウハウを惜しげもなくお伝えしています。
しかし、さらに多くの方にできるだけ当社の知識や経験、ノウハウを多くの方にご活用いただきたいと思い、具体的な手法をここでご説明するのは難しいかもしれませんが、少しでも気づきの機会になればと思い、「ベンチャー企業のための財務講座」(http://www.facebook.com/finance.school )として情報発信していますので、是非「いいね!」を押していただき、少しでもお役にたてていただければ幸いです。
「ベンチャー企業が元気になれば日本は元気になる!」
そう信じて、微力ながら財務という視点からそのお手伝いをさせていただきます。