四月十一日、深夜――radikoに頼るべきだったかもしれないあの日のこと | ブログ(仮称)

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アイドリング!!!のことを書いてるようで、
じつはあんまり関係ないかもしれないことを書いてるような感じになってしまっているブログです。
くだらないことを書いていければ、と思っています。
ネタバレかどうか、気に掛ける余裕がないのが悩みです。

 電波環境が悪かった。
 コンパクトディスクプレーヤー付きラジオ(以下、ラジオ)を抱えながら部屋のなかを歩きまわっていた。そのラジオの周波数つまみを、ちょ、ちょ、ちょと回し、アンテナを、シュッ、シュッ、シュッと伸縮させ、ニッポン放送1242ヘルツを捉えようと必死になっていた。
 古坂大魔王の声が聞こえた気がした。「お、やった」と思い、聴き続けた。が、いつしか古坂の声は、がーぴーとか、きゅーーーーーーんきゅぴぴぴぴぴぽーーーーんちょわーんちょわーんとかいった雑音にかき消されていった。
 ここで諦めるわけにはいけない、と思った。再び、ちょちょちょ、や、シュッシュッシュッ、で調整を試みた。しかし、古坂大魔王らしき声、中森明夫らしき声、長野せりならしき声、高橋胡桃らしき声、が間欠的に聞こえてくるくらいの効果しかなくて、結局、中森明夫が酔っぱらって帰ってきて何かした、ということだけが判った。
 さらに、電波環境だけではなく、ラジオそのものの調子も悪いのか、音量つまみを回してもいないのに音が異様に小さくなってしまうという、盆休暇が取れないのと正月休暇が取れないのが一緒にやってきたような状態に陥ってしまい、掌底で叩く、上下左右に振る、やさしく撫でる、といった修理法を試みるのだけれどそれでも一向に直らず、あきらめかけていたところで、手指が偶然にアンテナとラジオ本体との接合部分に触れると、音量問題はなぜか途端に解決した、が、それは幸い中の不幸であって、電波問題は相も変わらず解決していないのだから、突然のどでかい「きゅぴぴぴぴぴぽーーーーんちょわーんちょわーん」がイヤホンを通じて耳を劈き、「耳がやられた! 耳がやられた!」としばらくのたうち回ることになった。
 そんなことをしているうちに、放送終了の予定時刻が迫り、間もなくその時刻を示すであろう時計を睨みながら、これまでかと観念しかけたが、最後の最後になってわずかに光明が見えた、気がした。というのは、5月28日に発売する新曲をこれから流しまーす、といった類の話し声が辛うじて聞き取れたからだった。期待して、息を凝らして、音声に集中したが、聞こえてきた歌声はアイドリング!!!のそれではなくミスターチルドレンのそれだった。脳味噌に「あかんかった」という言葉が浮かんだ。それはミスターチルドレンが嫌だということではなしに、蕎麦屋に行ってざる蕎麦頼んだらカレー出てきた、みたいな感じの混信に絶望したからだった。