泣かない子供だった江国さんは泣く大人になりました。
大人というのは本質的に「泣く」生き物だと思います。
「泣くことができる」と言った方が正確かもしれません。
それはたぶん、心から安心してしまえる場所を持つこと、です。(あとがきより)
「雨が世界を冷やす夜」「男友達の部屋」「ほしいもののこと」「日ざしの匂いの、仄暗い場所」と4章に分け、日々の生活と旅、男性誌連載だった「男友達の部屋」や「CREY」に連載された「ほしいもののこと」と本にまつわるエッセイが収められています。
江国さんって変ってる。
果物が主食だったり、バターを食べたり、毎日お風呂に2時間も入っていたり、その日何を食べるか自分の身体が必要としているものに、まじめに耳を傾けてみたり、台風が好きだったり、付きあった恋人と一人を除いて今でも友達でいたり・・・
それでいて結婚している。
安心してしまえる居場所を見つけたのだ。
江国さんを掴めば形を変えてしまうスライムのような人だ私はと思う。
彼女の不思議な魅力は磁石のように人を引きつけるのだと思う。
間違いなく私もそのうちの一人だ。