アメリカの最新グルメ(?)としてピザの入った(巨大)ハンバーグをピザで挟む究極のハンバーガー登場というのがありました。
8444kcalだとか。
こういうニュース見たら日本人は笑うけれど、ミラノ風ドリアとかペペロンチーノやカルボナーラ、ジェノヴェーゼのパスタにやたら具材入れるのも似たような(勝手にアレンジする)感覚だと思います。
ピザの耳にチーズ入れたりするのもね。
良い悪いじゃなくて、オリジナルからかけ離れるのは、本家の文化の人から見ればジャンクに見えるということです。
そういえば、日本のピザ屋には照り焼きチキンピザとかお餅の乗ったピザがあったりするけれど、こうなるとジャンク度はピザバーガーの比ではありません。
イタリア国内でもこういうアレンジ・ピザはあり、近年一番市民権を得ているのはケバブ・ピザ。
ドレルケバブのお肉をピザ(マルゲリータ)に乗せ、野菜やソースもケバブ風です。
ケバブとピザを出しているお店なら大体どこでもメニューにあります。
個人的にはまあまあ好きだけれど、たまにしか食べません。
なにしろピザならイタリアのスタンダードなメニューの方が美味しいし、本格的なピッツェリアにはケバブピザないし。
ちなみにおいらの一推しはアンチョビの乗ったナポリ・ピザです。
ピザに限らず、基本的なスタンダードメニューが豊富なイタリアでは、あまり奇をてらった新メニューは発生せず、スタンダードな中から毎日のメニューをローテーションさせる傾向が強いです。
スーパーで売っている冷凍ピザでもマルゲリータ以外では、ハム乗せ、サラミ乗せ、ツナ乗せ、野菜乗せ辺りが王道で、中にはソーセージとフライドポテトを乗せたピザなんかもありますが、これは一般のピザ屋でも子供用メニューの定番なので、まあスタンダードと言えなくもないです。
そんな保守的なイタリアの冷凍ピザ界に、最近ちょっとびっくりするような新商品が出ました。
コトレッタ・ピザ。
丸く(薄く)成型した鶏肉のカツレツ(コトレッタ)を生地に見立て、上にトマトソース、モッツァレラチーズでピザ風仕上げてあります。
おもしろいので買ってきて味見してみました。
味は見た目通り、想像通りのピザ風味のコトレッタでした。そりゃそうだ。
コトレッタ(ミラノ風カツレツ)と言えば、シンプルな牛肉のカツレツですが、地方によってはコトレッタにチーズやハムを乗せてオーブンで焼いたりするので(ボローニャはこれ)、コトレッタ・ピザもさほどインパクトはないのかもしれませんね。
さて、昔ミラノを歩いていたら、「寿司ピッツァ」という看板が出ていていました。
これはすごいインパクトだったのでちょっと覗いてみたら、ピザに寿司を乗せるわけではなく、寿司もピザも食べられるお店ということでした。
まあ、ピザにお寿司を乗せるのは強引だけれど、ちらし寿司にさいころに切ったトマトやモッツァレラ、バジリコを乗せるのはどうだろうと「寿司ピッツァ」について考察してみたんだけれど、そうなるとむしろ「カプレーゼ寿司」の方がぴったり来ますね。
日本人の大好きな(おいらも大好きな)「卵かけご飯」とかはほとんどお米のカルボナーラなので、別で炒めたニンニクとベーコンを乗せてもおいしいのではないのかと思ってみたり。