どうも。
今日はコートが必要なくらい寒い出雲からお届けします。ギャン先生です。
前回のつづきです。
用事のついでに、ちらっとだけ
徒歩3分のMax Mara銀座店に入ってみました。
おう。
店の中央に、いる。
いきなりいたよ。テディ。
一応全体を見渡してみるも、
キミに会いにきたんだぜ、テディ。
すると、いいタイミングで店員さんが来てくれて、ひと目見て、なんとなく馬が合いそうな女性だったのでここは正直に言ってみた。
「ちょっと、羽織ってみてもいいですか?」
「もちろんです」
羽織ってみました。
あかん。これは、あかん。
やばいやつや…!!!
だって、信じられないくらい軽いんだもん。
見た目これなのに。想像より遥かに軽い。
「ダウン捨てたっていうお客様もいらっしゃるんですよ」
だろうね!!!!!!!!
しかも、なぜか、体がでかく見えないの。
絶妙なコクーンシルエット。
肩幅とか、襟の具合とか、
なんていうのかな…
おっきいのに包まれてるぶん、
華奢(だと勘違いしそうになる)
小顔(だと勘違いしそうになる)
こりゃ、すごいわ。
かないませんわ。
着てみて初めてわかる、名品の力。
袖を通したら最後。
もう知らなかった私には戻れない。
幸せ♡
しかも、このキャメルね、
色のキャメルじゃないの。
本物のラクダなの。
あの、砂漠を歩いてるラクダの毛を、
シルクに通して作ってるんですって。
モロッコの砂漠で、
ラクダに乗った日のことを思い出しました。
(妄想じゃないよ、ホントの話)
ラクダの背中に乗りながら、
なーーーーんにもない、方向も全くわからない
砂漠の中を、一頭一頭つらなって
砂の上をただただ歩いたこと。
地面と空しかなくて、
わけもなく感動して、だらだら涙を流しながら
ラクダの背中につかまった懐かしい日。
このコートに触れて感じたのは、
「生きている」という感触。
これは、死んだ動物から作った服じゃない。
生きてるラクダが落とした毛を集めてできているから、しみじみと、あったかい。バイブスも。心の底から安心できる、あったかさなんだ。
銀座からうっかりモロッコまで行ってしまいましたが、はっと我に帰り、念のため店員さんに質問しました。
「ちなみに、これと同じくらいおすすめのコートってありますか?」
店員さんはちょっと考えて、
これを持ってきたんです。
※写真はHPより拝借
マニュエラアイコンコート。
こちらもテディと並ぶ、いやそれ以上かもしれない名作。試しに袖を通してみたら、
あっかーーーーーん(涙)
めちゃくちゃいい!!!
てか、これよりいいコートなんてこの世に存在するの????
っていうくらい、全てにおいて完璧。
完璧すぎて、これを持ってきた店員さんを恨みそうになった。
(いや、持ってきてって言ったの私だし)
だって、迷うじゃん。
あんなに憧れてたテディと迷うくらい、いま出会ったばかりなのに、心を奪われてしまった。それくらい、滅多にない逸品だったの。一切無駄のない仕立て、美しいステッチ。360度ビューティフル。動いても最高。なんでかわからないけど美人に見える!ちなみに、こちらもラクダ。でも、毛が短いぶん、なんとも言えない上品な光沢がありました。
それで、店員さんと、マジで相談しました。
どう思う?
どっちだと思う???
店員さん、真剣に考えてくれた。
それで、熟考の末、こう言ってくれたの。
「ここは、ご自愛じゃないですか」
ご自愛=テディベアコート。
寒い日も、自分で、自前で、自分を包み込める。もう寒さなんて、こわくない。
テディがいれば。
マニュエラコートは、確かに完璧だけど、
今じゃなくてもいいんじゃないか。
彼ならきっと、待っていてくれる。
次に私が会いにくるまで。
そして。ここだけの話。
もうすぐ値上げするらしい。
(円が弱いからね)
だから、こっちの方が先なんじゃないかと。
(てか、いつの間にか両方買うテイになってるやん!)
ここはね。
初志貫徹といきましょう。
(初志はただの試着だったはずだけど)
「ご自愛で」
あああ。
やっちゃったよ。
ギャン使い至上最高額。
(え、指輪より高いの?って思った人、お静かに!)
でも思い返したら、
かれこれもう6年くらい、
ちゃんとしたコート買ってなかったの。
子育て中は、よだれがついてもいいダウンだったの。
ダウンは捨てないけど、
これからは、ラクダとともに生きていく。
テディベアに抱かれていく。
店を出ると、
昨日まで大雪だった東京の街は、
ぜんぜん寒くないのでした。
興奮して眠れず、
ホテルで撮っちゃった。
(パジャマの上から!笑)
老婆になっても着ます。押忍。
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ギャン使い…
それは、エネルギーの循環
ギャン使い…
それは、愛の行使
お金は言葉のないラブレター
愛をケチっちゃだめでしょ?
さぁ今日も
清水の舞台から
ホップ・ステップ・ジャンプ !!!
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