子供時代からずっと
母に
「人と同じことをしては
いけません」
「あなたは特別なのだから」
と言われていた私。
みんなが同じ制服を着る
中学校で
ひとりだけ
制服ではない
金ボタンの紺のスーツを
着せられたり。
ランドセル、カバン、靴、筆箱。
みんなとは違う
ちょっと目立つものを
たくさん身につけて
学校に通っていたのです。
それは
何かにつけて
いじめや嫌がらせの
きっかけになっていました。
それで私は
「平凡」「普通」「目立たない」
に憧れて大人になったんです。
そして
個から全体の中に
沈み込むように
目立たないように
努力し続けていたのは
目立つと叩かれたり
嫌がらせされるから
というだけでなく
母が私に
「特別」を望んだから
という反発心も
加わっていたからで
それはもう
自分を目立たないように
抑えて
生きていたんです。
（私には個性がない）
（私は普通）
何度も何度も
そう思っていたし
心の中で
そう唱えていたのです。
でも
そんな努力や頑張りは
いらなかった・・・。
そのことに気づいたのは
もう
８年近く前のことでした。
だから
その課題は
終わったと
思っていたんですよね。。
ところが
今日
「ミコちゃんて
特別扱いされてるからね」
コンサルの途中でそう言われた時。
「え？そんなことないはず」
不自然に
その言葉に抵抗する自分が
あらわれました
そして
「だってあれは
みんなにやってることで
私はその中の一人に過ぎないでしょ？」
と真顔で言っていたのです。
「いや。普通そんなことしないからね。
ミコちゃんが特別なんだと思うよ。」
と笑って言うしぃくん。
え゛・・・。。
私はそれまで
（その他大勢の中の一人として
平等に扱ってもらってきた）
と思っていたので
キョトンとするばかり。。
それで
（あぁ。あれか！！）
と、あの母の言葉を
思い出したんです。
「あなたは特別」
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（photo by 秋月雅）
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鳥居 ミコ