暮れに布団の皮の話をしたの、覚えている人いる?
知らない人のためにもう一度言うけど、
数年前に自分で作った布団の皮がぼろぼろになったので
直さなければならなくなったって話なんです。
というのもね、だいたい私が布団を作りたいという気持ちになったのは
リサイクルショップで見つけたレトロな布団生地のおかげなんです。
あれに出会わなければ布団を作ろうなんて思わなかったはず、
まさに衝撃的な出会いでした。
ところがその生地は本物アンティークなので生地の経年劣化が始まっており、
何回か日に干すと簡単に破れるようになってしまいました。
その度に繕ったりつぎを当てたりと修繕を繰り返してきたのですが、やぶれが追いつかなくなって、
ついに腰を上げて新しい皮を作ることにしたのです。
そこで考えたのは新しい皮をどんな生地で作るか、という点でした。
今風の生地を布団やなどで買うとなると、
かなりの値段になりそうだったし、考えてリサイクルショップに出ている絹地を使うことにしたのです。
リサイクルショップには新品の着物地なども売っています。
つまり今度は絹の布団を作る事にしましたの。
どう、ちょっとオシャレじゃないかしら。
花嫁の布団みたいでしょ、
結局木綿のシーツをかけちゃうけど、絹の布団ってサウンドグッド👍ですよね。
で、秋も深い頃に一巻き絹の反物を見つけてキープして置きましたわ。
でもね、布団ってさ、うちのはダブルサイズなんですよ。
だから布もたくさん必要です。
反物一巻では足りそうもないのでそれに見合ったものを探していたところ、なかなか良さそうなのを見つけました。
値段も三百円とお値打ち。
でも綴じを解いてみると値段の理由がわかりました。
着物を解いた生地だったのです。
ところがまたここで、それがかけがえのない知恵を教えてくれる事になったのだから、
人生って本とうに魔法見たいって
改めて思います。
この知恵の話はまた別の機会にね。
長くなっちゃうから。
そんなわけで、暮れのうちに布団の皮を作ったんです。
それをつれ合いに見せたところ、思いがけない反応が。。。。。
今度の布団はこんな感じよ、ってね。
見せたんです。
そしたらいたく気にいって、せっかくこんな綺麗な布団皮を作ったなら、ワタも新しいのを入れたらどうだ、
とそう言うのです。
えー、良いんですか?もちろん大賛成ですよ。
即座にそう答えましたわよ。
いまの布団のボロがひどくなってきてどうにかしなければとは思いながらも、
数年使ってそれなりにへたっている今の綿を、
そのまま新しいカバーで包み返すことに、少なからず抵抗感を抱いていたのです。
出来ることなら新しい綿を入れたいところです。でもそうなるともう一枚ダブルの布団を持つことになってしまいます。
押入れにしまう場所がありません。
それで新しい綿のことを言い出すのがためらわれていました。
だから向こうがそう言い出してくれたことは
こっちにしたら渡りに船の良い相談でした。
断る理由がどこにあろう。
嬉しいです。
残りの布団のこと、しまい場所のことなどは後で考えましょう。
今は来週にも布団屋へ出かけ綿を買ってくる予定となりました。
自分で作る布団は最高の睡眠を約束してくれます。
まさかもう一度布団作りが出来ようとは思っていませんでしたが、やって見たいとは時々思っていたのです。
というのも、使ってみて初めてわかることがありまして、
日々使っていると、どうしても
もし次を作るなら此処をこう改善したい、という気持ちが湧いてくるのです。
でも、作る事はないだろうなって半分諦めていたので
つれ合いの言葉を聞いたときは夢がかなった、と最高の気分でした。
そんな訳で去年一年のご褒美は絹の布団となりにけり。
嬉し〜😘