キッチンリフォーム | 星の輪ネットワーク

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金 銀花の独学パン工房 .
山ぶどうから生まれた自家製天然酵母で焼くパンを楽しみ、緑に囲まれて暮らすワンダーフルな日々の出来事を綴ります。

今月の初めに知り合いから連絡が入り、

中古のオーブンが手に入ることになりました。

ほとんど使っていないというので是非ほしい旨を告げると、

でもビルトインなんだよね、というのです。

ほとんど新品のガスオーブンが手に入るなんて

滅多にない機会です。

いいよ、それでもとにかく持って来てと頼むと、

先々週家まで届けてくれました。

見ると確かにビルトイン。

上には三つのコンロがついていて、魚焼きもついてます。

オーブンはその下でヨーロピアンスタイル。

魚焼きはしっかり使ってありますがオーブンは

ほとんど使用感がありませんでした。

けれども、我が家のキッチンはとても小さくて

今のままではビルトインのガス台を置く場所がないのです。

どうしたものかと思案していると

近所のおじさんがそれを見て、

使いたいなら、カマドを退けてそこに置くしかないだろう、

俺がリフォーム工事をしてやるよ、と言いだしました。

そりゃ、やってもらえれば嬉しいに違いないのですが、

カマドを退けるってことにちょっとした抵抗がありました。

だってこのカマドは私たちがこの家に来た時からずっとここにあったし、

カマドがなくなるなんて考えたこともなかったのです。

それにそんなに簡単に退かせるのか?という疑問もありました。

おじさんは多分そんなに大変な仕事じゃないよと言います。

本当かしら?

このカマドを取り壊すのは一苦労、という思い込みのまま

ただガスコンロやオーブンを乗せる台とかしていたのです。



まさかカマドを退けることになろうとは、

思ってもみなかったことでした。

突然の降って湧いたようなリフォーム話に

気持ちはすっかり傾きました。

でもカマドって簡単に壊していいものなのかしら?


そんな素朴な疑問に答えてくれるのはインターネット。

早速カマドについて調べてみたのです。

そしたら、なんと

本当の日本のお国柄が知れるようなディープなお話が

繰り広げられていたのです。

これにはびっくりでした。


ここが焚き口。



鍋を乗せる部分は部品が欠けています。

壊す前にカマドのことをもう一度きちんと知りたい、

そう思って調べてみました。

そうしたらとても面白い記事に出会ったのです。

やっぱりね。

近代、明治以降の日本人と

古代より生きてきた日本人との間に

明確な相違があることに気がつかされました。

そう思っていたのです。

これは私にとっては大いに興味のある問題でした。



それがカマドのおかげで疑問の答えをもらったのです。

おかげで世界がすっかり広がりました。

そんなカマドを取り壊すのには惜しいような気がしてきました。

けれどもそれでは新しいオーブンが設置できません。

できたとしてもキッチンがより以上に狭くなってしまいます。

それにこのままにしても部品の欠落で再利用はかなり無理な状況でした。





リフォームを決行したのが先週の土曜日のことでした。

まずお神酒を上げてこれまでのお礼と今からの仕事が滞りなく行くよう祈願しました。

それからハンマーを振るい、おじさんがカマドを壊し始めたのです。

カマドは私が想像したよりかは簡単に崩れて行きました。

途中でおじさんが

「ほれこんなものが出てきたぞ」と言って

灰にまみれたものを差し出します。

それは一体何。。。。。