こんにちは。
今日は少し曇っているけれど昨日はとても良いお天気でした。
冷たい風の吹く日だったから外は寒かったけれど日の当たる縁側はポカポカで気持ち好い。
干してある柿を下ろして来て縁側で柿モミをしました。
柿モミって何故か知らないが皆さん興味をもっているようですね。
私のブログの検索ワードの上位にいつも「干し柿を揉む」ッてのが入っています。
へー、みんな干し柿モミに興味があるんだって。
逆にこちらが興味津々。
干し柿を揉むってどう云う事か、
何故揉むのか?
揉むとどうなるのか?
私の聞いた話をお伝えしましょう。
干し柿を揉むというキーワードでお立寄りの皆様。
今がその時です。
読みのがしなきようお願いしますわ。( ̄▽+ ̄*)
私の師匠って云うわけでもないですけどね。
勉強家の近所の若い人が、教えてくれるのです。
彼が云うには干し柿を揉むのは粉をふかせる為だそうな。
お店で売っているこの辺りのブランド品は、袋の中で見事に真っ白になっています。
実はこうして出回っている市販の干し柿はカビ防止の為に硫黄燻蒸が施されているのです。
干し柿作りもかなり規制されていて、
皮をむく作業から干して吊るす、吊るしたものを下ろして揉む。
これらの工程で素手が柿に触る事は殆どありません。
揉むのも機械。
袋詰めもた分手袋をはめた手でやっているでしょうね。
衛生面を考えての事ですが、はっきり言ってやり過ぎじゃないかしら。
でもやり過ぎるくらいやらないと農協が受け入れてくれないとかいろいろ農家も大変なんですね。
特に今年の様にいつまでも気温の高い日が続いた秋には燻蒸の回数が増えると云います。
私は昔ながらに手塩をかけてただ干すだけの干し柿が好き。
生のうちに少し熟しが始まっていた柿は黒くなるけれど美味しいです。
少し粉がふき始めています。
少し黒っぽいのがあるでしょう。
でもこう云うのは市場には出回りません。
消費者の皆さんも、もう少し賢くなる必要がありますよ。
自分の食べている物がどんな工程で作られているのか頭を回して下さいね。
一度も手に触れないで作られる干し柿は、
衛生的かもしれませんが硫黄燻蒸は本当に必要でしょうか?
またオシロイをつけると見端が好いとこちらでは云ってますが、
オシロイは粉を振っているわけは無いのです。
粉をふかせる為に柿を揉んでそうなっているの。
師匠に依れば揉むというより叩く感じがいいそうです。
去年は箱に入れてガサガサと揉み合わせる方法を教えてくれていた先生が、
今年は叩く方法に変わっていました。
なので私も叩いてみたけれどやっぱりがさがさと揺する方が早い気がして、
去年の方法でやっています。
小さめの軽い箱で10個ずつ10回ほどほど振ったら箱がぼろぼろになっちゃった。(*゚ー゚)ゞ
それではなぜ手間をかけてまで揉むのか?
それは見端の事だけでなく、
白くコーティングする事でそれ以上の乾燥の速度を緩める事が出来るから。
干し柿は干しておけばそのままドンドン固くなります。
春まで干してガチガチになったのが好きという人もあるくらいです。
でも粉をふかせると外は固くても中は柔らかいまま長い間日持ちします。
見端も好いし持ちも好い、それが揉む事のメリットです。
ついこの間まで、
干し柿は揉むと柔らかくなる,と聞いていました。
だから干している仮定で日々モミモミしたりしていたけれど、
実は揉むと柔らかくなるのではなくて柔らかさをキープ出来るという意味であったようです。
干し柿を揉むとどうして粉がふくのか?
それは以前にも説明していますが、
干し柿の表面がこすれると傷ついた柿の表面に糖分がじわーっと滲み出て来ます。
怪我をしたときかさぶたが出来ているのにそれを剥がした感じですかね。
リンパ見たいにじわーっと糖が出て来ます。
するとその糖分が乾いて白い砂糖のようになるわけですな。
なるほど
糖衣と云っても好いですね。
オシロイとか云いましたが、
糖衣を着せる為に揉むと云えばもっと判りやすいかもしれませんね。
ただその糖の出方がまだよく分かりません。
真っ白にする為に糖をどれほど滲み出させたら良いのか、
先生はベタベタになるっていうけど、そこまで揉んだ事は無いわ。
昨日も少し表面がキラキラして来たくらいで止めときました。
そんなに真っ白でなくても好いかな。
家使いだからね。
たいていずっと吊るしっ放しでその時々の味を楽しむのが我が家流。
それに結構早く終わっちゃうのよね。
結局今年は柿不足で一軒の知り合いは干し柿ゼロ。
皆に分けてあげたりで最終的に去年よりずいぶん少なくなりました。
クリスマスやお正月の楽しみもあるのでいつまでも持たないでしょうね。
干し柿が食べられる様になると、いつも来年はもっと剥きたいって思います。
来年の春が植物ににやさしい季節でありますように。
今年は春先の霜で柿の芽がやられたので柿不足なのです。
今年ももうすぐ終わりですが、一年に一度くらいは、
植物や人間以外の他の生き物が私たちの住みやすい環境を整えていてくれるのだという事実を思い出して感謝しましょう。
受け売りの干し柿講座でした。
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