![冬、好き?嫌い?](https://stat100.ameba.jp/common_style/img/home_common/home/ameba/allskin/ico_kuchikomi2.gif)
私は好き派!
本文はここから冬が好きな理由は幾つかあるよね。
寒ければ着れば良いじゃない。
暑い時って脱いでも暑い。
ま、
川に飛び込むって手も有るけど、
寒い時に暖かい部屋でほっこり、とか。
空気が乾燥して、
辺りの色がより鮮やかに見える様になるのも良い。
森の木々の葉っぱがすっかり落ちて、
遮る物のなくなった大気の中、
夏には聞こえない,電車の音が、
澄んだ空気を伝わって遠くから聞こえて来ます。
実は私の冬好きには遠い子供時代の感動の経験が有るのです。
子供時代と言っても学校で古典を習うのは中学時代ですよね。
高校だったでしょうか。
その頃の事です。
清少納言の「枕草子」の一部が教科書に出ていました。
そこに書かれていたのは、
季節季節の細やかな美しさでした。
「春は曙・・・・」から始まる言葉達は、
遥かな時を越えてなお直接的に私の心に響きました。
「1.春はあけぼの
春はあけぼの。
ぎは
やうやう白くなりゆく山際、少しあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。
夏は夜。
月の頃はさらなり。
闇もなほ、蛍のおほく飛びちがひたる。
また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。
雨など降るもをかし。
秋は夕暮れ。
は
夕日のさして山の端いと近うなりたるに、烏の、寝どころへ行くとて、三つ四つ、
二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり。
まいて、雁などのつらねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。
おと ね
日入り果てて、風の音、虫の音など、はた言ふべきにあらず。
冬はつとめて。
雪の降りたるは言ふべきにもあらず、
霜のいと白きも、またさらでもいと寒きに、
火など急ぎおこして、炭持てわたるも、いとつきづきし。
昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白い灰がちになりてわろし。」
寒い朝に熾した炭の赤く燃える色、音、匂い。
その簡潔な言葉から受けた冬の朝の印象は強烈でした。
それ以来、
何事にも楽しき事、興味を見いだす事が出来るのだと考える様になりました。
「つとめて」というのは確か早朝の事だったと思います。
寒くてイヤだった冬の朝も、見方を変えれば美しく思えるのでした。
それ以来私は冬が好き。
冬は早朝こそ美しいとかの女も云っています。
これからのラジオ体操もその言葉を励みに続けていきたいですね。
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