「冬はつとめて」 | 星の輪ネットワーク

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山ぶどうから生まれた自家製天然酵母で焼くパンを楽しみ、緑に囲まれて暮らすワンダーフルな日々の出来事を綴ります。

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冬が好きな理由は幾つかあるよね。

寒ければ着れば良いじゃない。


暑い時って脱いでも暑い。

ま、

川に飛び込むって手も有るけど、

寒い時に暖かい部屋でほっこり、とか。


空気が乾燥して、

辺りの色がより鮮やかに見える様になるのも良い。




森の木々の葉っぱがすっかり落ちて、

遮る物のなくなった大気の中、

夏には聞こえない,電車の音が、

澄んだ空気を伝わって遠くから聞こえて来ます。



実は私の冬好きには遠い子供時代の感動の経験が有るのです。


子供時代と言っても学校で古典を習うのは中学時代ですよね。


高校だったでしょうか。


その頃の事です。

清少納言の「枕草子」の一部が教科書に出ていました。


そこに書かれていたのは、

季節季節の細やかな美しさでした。


「春は曙・・・・」から始まる言葉達は、

遥かな時を越えてなお直接的に私の心に響きました。


「1.春はあけぼの

  春はあけぼの。

           ぎは
 やうやう白くなりゆく山際、少しあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。


  夏は夜。

 月の頃はさらなり。
 闇もなほ、蛍のおほく飛びちがひたる。

 また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。
 雨など降るもをかし。

  秋は夕暮れ。
         は
 夕日のさして山の端いと近うなりたるに、烏の、寝どころへ行くとて、三つ四つ、

 二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり。

 まいて、雁などのつらねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。
          おと   ね
 日入り果てて、風の音、虫の音など、はた言ふべきにあらず。


  冬はつとめて。

 雪の降りたるは言ふべきにもあらず、

 霜のいと白きも、またさらでもいと寒きに、

 火など急ぎおこして、炭持てわたるも、いとつきづきし。
                   
 昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白い灰がちになりてわろし。」




寒い朝に熾した炭の赤く燃える色、音、匂い。


その簡潔な言葉から受けた冬の朝の印象は強烈でした。


それ以来、

何事にも楽しき事、興味を見いだす事が出来るのだと考える様になりました。




「つとめて」というのは確か早朝の事だったと思います。

寒くてイヤだった冬の朝も、見方を変えれば美しく思えるのでした。

それ以来私は冬が好き。


冬は早朝こそ美しいとかの女も云っています。


これからのラジオ体操もその言葉を励みに続けていきたいですね。音譜



























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