福島県二本松市で、マンションの建設に、放射能に汚染された石が使われた事が大きなニュースになっています。
浪江町の汚染された石を販売した会社の社長は、「食べ物ではないので、大丈夫だと思った」
「知らなかった」「なんで住んじゃいけないの」などと発言しているらしいです。
この発言を訊いて、私は「信じられない」と思いました。
が、
よくよく現実をみれば、多くの人が彼と同じように考えているのかもしれません。
人は皆、興味の無い事を正確に理解しようとは思わないものです。
それが世の中の大半の人の現実ではないでしょうか?
皆、自分の見たい世界を、自分で見たいようにしか、見ていないと云う事です。
個人ビデオ店で、自分だけがみるスクリーンに映るストーリーを、
日がな一日見ては楽しんでいるのが、人々の現状かな。
政府は、それを望んでいます。
国民に、そうあって欲しいのよね。
よけいな事考えなくていいから、テレビの前で笑っててよ、
自分の見たい事だけ見ていてよ。
政治家は、国民が眠りこけているように仕組んでいるんですからね。
震災と原発事故が起きた時、私は日本にいませんでした。
およそ一ヶ月後にこの国に戻った時に、
ニュースで当時の官房長官、枝野氏が言うのを訊きました。
「事故当初、政府が、国民に真実を伝えなかったのは、真実を伝える事に依って,パニックが起こるかもしれないと考えたからです。」
「国民の為を思ってやった事なのです」
「国民の為を思って行動するのが,政府の役目です」
などと言い訳していました。
別の言い方をすれば、
本当の事言ったら、大騒動になるかもしれないから、真実を隠したと云う事ですね。
今大騒動になったら、自分たちで収集できなくなってしまうから、言わんで置こう,と云う事でしょうか。
それならば、国民の為などと云いながら、
実は自分の立場の事を考えているに過ぎないでしょう。
何故こんな話をしているかと云うと、
あの汚染石を販売した会社の社長を、擁護するようなこんな発言もあるからです。
「当時,政府は毎日のように言っていたじゃないですか、直ちに問題になるような量ではありません」
「念のための避難です」
「そんなに大きな問題ではありません」
国民を落ち着かせようと、
大丈夫、大丈夫、を繰り返したのは誰だったでしょう。
善良な国民は、政府を信じるんです。
政治家は知っていいて、嘘を付きます。
善良で誠実な国民はそれを信じるのです。
今度の事件は、だから起きた、と言えるかもしれません。
原発事故が起きた,あの時に、
放射能の危険性、性質、引き起こす問題の可能性、
福島原発で何が起きて、何が進行しているのか、
冷静に観察し、
どのように報道すれば、国民をパニックに追いやる事無く、その真実を伝える事が出来るのか、
ただその事にエネルギーを向けて欲しかったです。
この災害は、私たちが今まで経験した事の無い種類の災害なのです。
国民の一人一人が知恵を出し合って、
福島の人たちだけでなく、皆が真剣に、考えなければならない災害でした。
その重要な機会を、政府は嘘をついて国民を騙すことで切り抜けようとしました。
今日、このような事件が起きた事は、
もちろん関係者の意識の低さや、行政の不始末も原因になっているでしょう。
でも根本は、日本政府、民主党、や多くの政治家たちの、
国民を馬鹿にする、姿勢から起きている事のような気がします。
これからも、どんどんこんな話が出てくるんじゃないんですか。
原発事故の後、
被爆対策として書かれていた「、シャワーを浴びれば大丈夫」なんて、
一時的に人を安心させようと思ったのでしょうが、
シャワーの水はどこへ流れて行くのか?
誰もかまわないのです。
放射能は、下水処理状まで行けば、問題なくなるのか?
あまりに事態に対する認識が、浅過ぎます。
放射能はどんな事をしても除去できないんだ、
すべての物に付いてしまったのだ、
と、
真実を教えなければなりません。
放射能がなぜ危ないのか、
もっと、
もっと、
知りたいです。
そうでなければ、日本中に放射能がばらまかれてしまいますよ。
放射性物質があっちにもこっちにもある国には、誰も来たくない,住みたくないでしょう。
道からも、ビルからも、
放射性物質が放射されている。
なのに、政府や学者は言うんです。
大丈夫ですよ、
直ぐに問題になる事は無いです。
少しぐらい影響ありませんよ。
へーーー、
毎日、毎日そこで寝起きしてもですか?
何年もその汚染道を通り続けて、後で問題が出てくるんじゃないですか?
除染したゴミはどこへ行くんですか?
防護服の山はどうなりました。?
本当の事が知りたいです。
政府は真実を話した方が賢明ですよ。
今度の事件を、真実を隠したが為の功罪と認めてください。
私たち国民も、人ごとではないんです。
自分たちの問題として、もっと真剣に、原発の事、放射能の事を考えて、
対処して行かなければなりません。
日々、意識的でありたいです。
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