イルカはクジラ | 星の輪ネットワーク

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金 銀花の独学パン工房 .
山ぶどうから生まれた自家製天然酵母で焼くパンを楽しみ、緑に囲まれて暮らすワンダーフルな日々の出来事を綴ります。

和歌山・太地町へ行って、シーシェパードの人に会いました。

皆さんは太地町でシーシェパードの人が何をしているのかご存知ですか?

彼らは、太地町で行われているイルカ漁を止めたいのです。

我が国では、シーシェパードのサポートをする人がほとんどいないようですが、

それは彼等が阻止しようとしているのが、日本の国のやる事だからでしょうか。

多分そうなのだと思います。

日本が悪者にされているような世論に気分を良くしないのは、

日本人として考えられる事です。

しかし、この問題を国が攻撃されているように、とらえてはなりません。

太地町のイルカ漁を世界に知らしめた「ザ・コーブ」と云う映画も、

日本では上映禁止になりました。

世界ではあれほど話題になった映画も、

私の知っている人の中で見た人は誰もいません。

友達の誰に訊いても、太地町のイルカ漁の話を知っている人もいません。

それがひどい殺し方だとか、やめて欲しいとか云う人も誰もいません。

日本の人は、

人のやっている事がどんな残忍なことであっても、

何も言わない事が多いです。

こちらに火の粉がかかって欲しくないからです。

太地町のイルカ漁は伝統だから、

と云う人がいます。

伝統だったらどんな事でも継続して良い物なのでしょうか?

漁師の生活がかかっている、と云う人もいますが、

日本中の漁師がイルカを捕っている訳ではなく、

太地の海には他の魚もいるはずです。

世界の人が問題としているのは、その殺し方にもあります。

イルカ漁に出る船には鉄の棒が乗っています。

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回遊するイルカの群れが見えると、一斉に出漁した船は、イルカの群れに近づくと、

その鉄の棒を海に入れて、ガンガンたたくのです。

その音は海中でこだまして、イルカの聴力をメチャクチャにします。

イルカは声を出してその振動によって仲間とコミニュケーションを取ったり、方向を見極めたりしているのですが、

鉄の棒から出るめちゃくちゃな音にすっかり判断能力を狂わされてしまいます。

そうして、慣れた漁師たちに、誘導されるように小さな入り江に自ら向かわざるを得ないのです。

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ここがイルカが最初に追い込まれる美しい入り江です。



入り江に追い込まれたイルカは、

直ぐには殺されません。

健康そうで、強そうなイルカは、

各地で売春婦のような仕事をさせられる為に、ここで選ばれます。

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この辺りはとてもきれいな海岸線です。

四角い生け簀のようなものが見えますか?


あの囲いの中に、買われたイルカが一時的に保管されています。

小さなしきりの中を行ったり来たりするイルカの姿を双眼鏡で見る事が出来ました。



以前海辺に住む友に、訊いた事があります。

魚屋で、イルカの肉は売っていますか?と。

すると彼女は応えました。

イルカの肉なんて、見た事もないわ、

ただ、近くにイルカと触れ合える場所はあるわよ。

と云うのです。

彼女は無意識に応えているけれど、

それって、イルカに売春の仕事をさせているんだって、全然気がつかないのね。

イルカ側にたって、考える人は普通どこにもいないんです。

イルカは可愛いから、イルカと一緒に泳げるから、

愛すべきイルカ、

ほら、500え円出せば、イルカに触れるのよ、って。

イルカを使って商売しているのは誰なんでしょう。

シーシェパードは、イルカや鯨を助ける名目でお金を作っている、と

避難する人も多いです。

でも

そういう人は、イルカを殺したり、売ったりしてお金を作っている人は放って置いてもいいと思っているのでしょうか。

イルカやクジラのビジネスは20億円産業だとどこかに書いてありました。

すごいですね。

イルカやクジラだけで20億円も何処で商売してるんですかね。

日本の人は、イルカが可愛いと云いながら、

イルカがどんな方法で捕獲されているのか、

どんな処遇を受けているのか、

かんがえてないですね。

本当に可愛いと思う物が、
あんな小さなプールに入れられているのを見て、
何とも思わないのでしょうか?

それは

多くの人が、愛を知らないからです。

動物でも、植物でも、

本当にそのものを愛する気持ちがあれば、

悪条件の元にある、愛する物を助けてあげたい気持ちが、自然に沸いて来る物ではないでしょうか?

シーシェパードの人たちは、宣言しています。

自分たちは、鯨や、イルカの側に立つ者だ、と。

鯨やイルカの守護が仕事であって、

いわば鯨やイルカが彼等の雇い主の様なつもりでいるんです。

そして、驚くべき事は、

世界中の多くの人が、この活動に寄付をしている事です。

それも多大な寄付なのです。

飛行機や船が買えてしまうほどの金銭的補助受けていると云う事は、

活動をサポートする人の数も生半可ではない事を示しています。

世界の多くの人が、鯨やイルカの保護に賛同しているのです。

太地町は鯨の町として、名を馳せていますが、

そこの漁師さんたちに云わせれば、

イルカも鯨なのです。

ですから、鯨の町というより、イルカの町と云った方が合っているかもしれませんね。

時にイルカの肉は鯨の肉としても売られているそうです。

人間を喜ばせるための道具として選ばれなかった、イルカたちは

入り江の脇の、もひとつ小さな入り江に誘導され、

そこで殺されます。

以前は浅瀬に追い込まれたイルカを、小型ボートの上から、銛でめった付きにしていたらしいです。

それが残酷だと云うので、

頭にある急所に鉄杭を打ち込む、と云うやり方に変えたそうな。

昨日も3、40匹のイルカが殺されました。



そんな話を訊くと、やりきれない気持ちになります。


鶏や豚の肉を食う者には、

イルカ殺しを批判する資格はない、と云う人もいます。

本当にそうなんでしょうか?


私にはよく判りません。


イルカや鯨は、

私たちと同じほ乳類です。

そのうえ、研究者に依れば、言葉を持つ生き物だということです。


私たち人間は、人間が決めた事がすべて真実だと、

思い込んでいますが、

私たちと違う世界に住む、私たちと同じインテリジェンスを持った生き物が、

存在している事もあり得るのではないでしょうか?

人間はあまりにも自分たち以外の事に無知であると思います。

なのに、全部判ったような気持ちで、自分たちの思い込みで世界を作り上げています。

既成の概念だけで、物事を判断したり、決断したりすることは、

時に浅はかです。


思いがけず、シーシェパードの人と出会って、色々と考えさせられる年末でした。

新年が明けても、

この問題は終わる事がありません。


南極付近では、今日も捕鯨の邪魔をするシーシェパーエドがいることでしょう。

彼等の活動を全面的に支援する者ではありませんが、

動物側に立つ者がいる、ということが有ってもいいのではないでしょうか?



シーシェパードの件は繊細な問題だとは思いますが、

だからと言って何も言わずにはいられません。

正月早々、

長い文章を読んで下さった方にお礼を申し上げます。


よろしければ、あなたも、イルカ漁に関して、少し考えてみて下さい。

お願いします。










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