後数日で今年も終わり、
なのにいつにないのんびりムードで過ごしております。
太陽は暖かな日差しを注ぎ、風も穏やか、
小春日和のこの平和な一日を、何故に慌ただしく過ごさねばならないのか？
年末だから？
そうなんです。
年末だから、あれもあれも、と考えるのが習慣になっているんですね。
その習慣やめました。
橋杭岩の写真でもいかがですか？
この奇岩は和歌山県串本市の海岸にあります。
すぐ近くに大島と云う島があって、今は橋が架かっていますが、
その昔は完全に離れていました。
弘法大師がこの地へ来た時に、
大島へ渡る為に天の邪鬼に橋を架けるように頼みました。
ところが、怠け者の天の邪鬼は橋の杭だけを立てて、その後眠りこけてしまったのです。
朝になって、弘法大師は橋が出来ていると思い込み、天の邪鬼を天に返してしまいました。
そして、いざ渡ろうとした時になって、橋が未完成である事に気がついたというのです。
おい、おい、
弘法大師。
聡明で名の高いあなたでさえも思い込むんですね。
それ以来、杭だけが今でも残っていると地元の話がありました。
私たちが着いた時はちょうど干潮でした。
岩の一つは地学的に面白い層が見られるらしく、そんな話をしている学生のグループも居ました。
干潮の時は岩の近くまで歩いて行けるんです。
この後、大島へ渡って帰り道、
またこの場所を通りました。
その時は潮が満ちていて、こんな感じになってました。
潮の干満の違いで、景色の印象もだいぶ違いますよね。
一度見ただけで、イメージを作り上げてしまうのは危険です。
ところで、
あなたは岩が好きですか？
私は大好きなんです。
岩を見ると嬉しくなります。
今度の旅でも美しい岩や石をいっぱい目にしました。
嬉しかったわ、
元気を貰いました。
知っていますか？
岩も私たちと同じ成分で出来ているのですよ。
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