小春日和の一日、近隣の村で、ニホンミツバチの蜜をとる人を訪ねました。
蜂蜜について私たちは何を知っているでしょうか?
調べてみると、
市場に出回っているほとんどの蜂蜜が、
明治以降輸入された西洋ミツバチから採れる物なのだそうです。
ニホンミツバチは、西洋ミツバチに比べて体が一回り小さく、
行動範囲も狭いらしいですよ。
ですから採れる蜜の量も少ないといいます。
西洋ミツバチの蜜は年に3、4回採れるのに対して、ニホンミツバチの蜜は1年に1回しか採れません。
西洋ミツバチは病気に弱いので、抗生物質を投与されて育つ事が多いそうですが、ニホンミツバチは強いので薬物は必要ありません。
西洋ミツバチは大量に同じ花の蜜を食べるので、アカシヤ蜜とか、レンゲ蜜とか、
単花蜜となるのに比べて、ニホンミツバチは様々な花を飛び回るため百花蜜と呼ばれるそうです。
日本人が古来より食べていた蜂蜜は、
まさしくこのニホンミツバチが集めた百花蜜のことなんですよ。
でも、ニホンミツバチの蜜なんてなかなか手に入りません。
今回はその村出身の人の紹介で分けてもらいました。
聞いた話ですが、
ニホンミツバチの蜜でも、
花のない時に砂糖水をやる人も居て、そんな蜜は冬でも固くならないらしいです。
山間のものすごい急な斜面に暮らすその人は、笑顔の素敵な人でした。
私たちが行った時、
急斜面の下の方にある柚子の木で、収穫の最中でした。
我々の姿を見て、モノレールで畑地を上ってくるその家の主人です。
下りる時には歩いて行くんでしょうね、やっぱり。
それにしても凄い斜面でした。
昨日手に入れた蜂蜜はこちら。
淡いクリーム色で、すっかり固まっています。
でも柔らかい。
味わい深く、美味しいです。
市販の蜂蜜とは別物と云った感がありますね。
良い物と出会えて、また小さな幸せを見つけました。
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