この間からお話したいと思っていたことを書きましょう。
巫女淵酵母がね、
誕生から2年になりました。
2年前の今頃、紅葉見物に出かけた巫女淵という名前の場所で、
偶然にも山葡萄に出会ったのでした。
その山葡萄から産まれた酵母だから巫女淵酵母なのです。
それに面白い話もありましたね。
山葡萄が生えていたその巫女淵という場所は、巫女教と呼ばれた原始神道の聖地だったというのです。
その場所は、長い間人間の手が入ったことのない山でして、
古い木々がたくさん生い茂っています。
とても急峻な山なので木を切り出したりは難しいでしょうね。
さて、
酵母が生まれてから今日まで、
酵母のことを考えるのが日常となってきております。
そうなると、酵母に関する記事などよく目にするようになるんですよね。
この間読んだ記事に面白い話が載っておったので、ご紹介しましょう。
酵母はどこにでもいる、と物の本などを見ると必ず書いてあります。
それは、
山の中にも住んでいるんですね。
その山の中の酵母は何を食べているかという話です。
酵母は甘いものが大好きなんです。
秋になると、
山の木々が紅葉して、
今日みたいに強い風が吹くと山肌は落ち葉でいっぱいになるでしょう。
日一日と落ち葉の層も厚くなり、ゆっくりじっくり醗酵が始まるのです。
土に戻っていくんですね。
この醗酵の過程で、落ち葉は糖を作るそうです。
山の空気中に住んでいる酵母はこの糖が大好き。
これを食事としてどんどん増殖しています。
だから、
この時期、山や森へ入ると落ち葉の醗酵する、
わた飴のようなあまーい匂いがするのですよ。
私はこの匂いが大好き。
ロマンティックな秋の山の香りです。
巫女淵には、その山に育ついろんな樹木の葉が醗酵しています。
ですから、それをえさに育つ、巫女淵だけの酵母が、住んでいるに違いありません。
そういった酵母は、森の中の野生の果実など、糖分を含んだ種子などの周りでもよく育ちます。
だから、
巫女淵特有の酵母も、きっとあの山葡萄の周りに、いっぱいついていたのだろうと、考えられるのです。
はじめは、
山葡萄の力だけで、酵母が出来たと思っていましたが、
酵母に関する事を知るにつけ、
巫女淵酵母は葡萄だけではない、
巫女淵特有の酵母が周りについていたからこそ、
こんなに強い酵母になったのだ、と考えるようになりました。
巫女淵の長い長い歴史の中で、
そこで起こっていることすべてを見聞きし、誰にも伝えることなく(酵母は言葉を持っていませんからね)世代から世代へと記憶をつなげてきた酵母が、
葡萄の縁にくっついてきて、ここで生を生き次いでいるんだと思うと、えにしの不思議を感じます。
この巫女淵酵母、本当に強くて、味がよくて、
管理が簡単で、使いやすくて、パンのためには最高の酵母ちゃんだと自分で言っちゃいます。
私の聞いた話では、酵母を10年以上、小麦粉と水だけでかけ継いでいっているケースもあるらしいです。
巫女縁酵母にも末永く続いていってほしいですね。
これからもいっぱい美味しいパンを焼きますよ。
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