[滝] ブログ村キーワード
奥の布滝と私が名づけた場所です。
この場所は、おそらく普段だれも来ないと思われます。
メチャ気の良いところ。
ここから始まって段々と滝が連なって下流へと向かっていきますが、大きな岩と澄んだ水がつくりだす、数々の滝、滝、滝。
日本の川はまるで滝のようだ、と明治の始めに日本を訪れた欧州人が、自分の国の川と比べて流れの急なことに驚いてそういったらしいです。
が、屋久島の川は本当にその言葉どおりで、日本の縮図たる所以かな。
千尋の滝を見に行った帰りに、樹間ウォークというのをやっているところがありました。
ちょっとした森の木々の間に渡り廊下のような通路を作って、高さ7メーターくらいのところを歩けるようになっているのです。
蝶ちょが目下に飛んでいるのが見えますよ、とかいわれたけど蝶はあまりいなかったな。
でもその日は他に誰もお客がいなかったので、私たちはかなりのんびりと地上7,8メートルの高さを楽しみました。
特に良かったのは通路での昼寝。
高いところに横になって、地上とはまた一味違った風の心地よさを満喫しました。
最後の方、通路の下に乾いた川が見えたのですが、すぐ上のモッチョム岳で雨が降ると、40分後には水が流れてきて立派な川に変身するそうです。
見たいですね、その瞬間。
実はこの正月のことなんですが、背丈よりも高く積もった雪を見ようといって家を出たのに、途中でなぜか木曾へ行くことになってしまいました。
御岳ロープウェイをつかって、雪の山に登り、白く輝く山々と清涼な空気を楽しんで家路に向かっていたときのことでした。
もう夕方といってよい時間だったと思いますが、突然私が「次の信号を右に曲がって」といって、走っている車の方向を変えてもらいました。。
自分でもなぜそんな事を口走ったのか良くわからなかったんのですが、どこへ行くつもり?と聞かれて、もしかしたら夕日がきれいに見える場所があるかもしれない、と応えました。
でも結局夕日の見えそうな場所は見つからず、その代わり私たちはとても不思議な場所にさまよいこんだのでした。
最初道路のこちら側あちら側とその不思議なものが視界に入ってきました。
お墓のように見えましたが、でもなんとなく違った感じがするし、これはなんだろうと興味津々となりさらに進んでいくと、次々とその不思議な建立物が現れてくるのです。
中には立派なものも多く、本当に不思議な気持ちが一杯で、好奇心がむらむらとわき起こり、もうワクワクでした。
2キロメーター、あるいはもっとの距離を行きました。
ここが最後であろうという場所で、車を反転させて、来た道を戻ろうとしたとき左手に鳥居が見えました。
車は発進していましたから、「止めて」といったときにはもうだいぶ進んでいました。
ギューぅつとブレーキを踏んで2,3メーター戻りますと車は鳥居のまん前に横付けされたのです。
太陽は西の山の向こうに沈んでしまいました。
薄暗い鳥居の下にたって上を見上げた私たちの目に、最初大きな氷の柱が見えました。
急な階段を上がったその奥に、柱のように立っていたのは実は全面に凍った滝の姿だったのです。
山の間からまっすぐに落ちる水が、すっかり凍てついて氷の塊になり下から見上げると、まるで天を突く氷の柱に見えるのです。
凄い、滝がご神体なんだと思って、階段を上がって傍に行ってみるとそこには『開運招福』と彫った大きな碑石がありました。
滝がご神体というのも凄いと思ったけど、正月早々「開運招福」の言葉に導かれるなんて嬉しいわ、と上機嫌です。
それ以来、今年は滝が私のラッキーシンボルとなりました。
というわけで、川が滝のような屋久島は、どこへ行ってもラッキーシンボルがあるので私にとっては最高にきぶんいいのです。
名前のついた有名な滝もいくつも見ましたが、名もないいくつもの美しい滝たちよ、私の目と心と、そして思考もね、楽しませてくれてありがとう。
連休最後の日、風も、潮時もよく、栗生の海岸でシュノーケリングを楽しみました。
岩場の間に良い出口を見つけ、海の中に出来ている岩と岩の間の海溝のようなところを泳いで沖に出ると、いろんな魚が一杯で、ウミヘビも、トリガーフィッシュもクラゲにも出会うことなく、きれいな水とたくさんの海の生き物を見てエンジョイしたのでした。
つれ合いはやっとすばらしいシュノーケリングスポットを見つけたのだから、もっと海へ行きたいといったのですが、いよいよ連休も終わったので、山へ行こうということになり、翌日は白谷運雲水峡へでかけることになりました。