屋久島ストーリー 海 | 星の輪ネットワーク

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金 銀花の独学パン工房 .
山ぶどうから生まれた自家製天然酵母で焼くパンを楽しみ、緑に囲まれて暮らすワンダーフルな日々の出来事を綴ります。

翌日土曜日は、シルバーウィークの初日、きっと一杯の人が屋久島目指してやってくるのでしょうね。

一足早く上陸していわたしたちは、連休中は山へは行かないつもりです。

ここへ来るほとんどの観光客は、縄文杉が目当てだと思います。

だから山が混んでいる間、海を楽しむことにしました。

すでに昨日から、海がとってももきれいなのを見ていたので、海大好き、シュノーケリングだいすきのつれ合いは、朝起きたときからうきうきしています。

朝食後、昨日教えて貰った栗生の海岸へいきました。
海岸はゴツゴツした岩場で、シュノーケリングには最適の場所のように見えました。
が、ちょうど潮の引く時間だったので、深いところまで行くのが大変そうでした。

反対側は、栗生川の河口がつながっていたので、はじめそこから入って見ようと言うことになり、つれ合いが最初に水に入りました。

しばらく海の方に泳いで行った後、戻ってくる途中で海ヘビを見つけました。
「海ヘビがいる」と私たちに知らせて、じぶんはゆっくり見物しています。

げっ、海へび。

いやだな。

私は、ひざ上辺りまで水に入りながら、それを聞いて泳ぐ気が失せてしまいました。

なのに同行者の男はわざわざそれを見に行こうとしているでは有りませんか。
彼は見当をつけて、つれ合いの方へ泳いでいったのですが、その時、海ヘビが、スーッと海面まで浮上してきて、泳いでいく男の1メートルほどの所にいるのが岸から見えました。

声を上げて危険を知らせると、男はあわてて戻り、事なきを得たのですが、海へびはその後も、私たちが立っている岸の近くを泳いでいたので、かなりの間観察することが出来ました。

よくタイの島でシュノーケリングをしますが、なかなか出会えない海へびに最初に会っちゃうなんて、なんてラッキー。

海へびは1メートル弱で、黒と灰青色のストライプで水の中だと青い部分が銀色に光ります。
その青は、家の方だと、カミキリムシの羽に見られるような色ですね。

ヘビ騒動で夢中になっている私に、友が「足どうしたの?」と言うのでみると、右足のひざ下に何本も赤い線がはしっています。

え、何これ、とよく見ると、どうもクラゲにやられたらしい。
さっきひざまで入ったときにやられたようですですが、ぜんぜん分からなかったよ。

海ヘビに、クラゲか・・・。益々泳ぐ気がなくなりそうでしたが、食べ物でも探しているのか岩の間を泳ぐヘビを追いかけているうちに、波も穏やかで泳ぐのによさそうな磯が近くに見えてきました。

ところが、海ヘビが教えてくれたこの場所は、トリガーフィッシュのネストみたいな場所だったのです。

岩に囲まれてプールのようになっているので、波もなく、干潮時だったので割りと浅くていいのですが、メガネをつけて中を覗いてみると、元気なトリガーフィッシュがいっぱいいて、隙を見てつついてやろうと私の様子を伺っています。

私はつつかれなかったけど、友は結構やられて、最後のはちょっと痛かった、と言って見せてくれた足首には、1cmくらいの赤く丸い跡がついていました。

海はすばらしくきれいで、水もすんでいて、9月の後半だというのに30度をこえる日中の暑さですから海を楽しむには申し分ないのですが、最初から海ヘビに、クラゲに、トリガーフィッシュとは?

明日はこういうもののいない海に行きたいな、と願いましたよ。

それでも海辺を散歩したり、寄せ手は反す波を眺めながら楽しいときをすごし、夕日を見てから家に帰りました。

その日の夕日は水平線上に沈んで行きました。
初日から夕日のタッチダウンがみられるなんて、海へびのご利益?


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水平線にタッチダウン。明日も良い日になりそうです。