第86話【女神と邪神】 | みこの冒険日記-リターン-

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ゴゴゴッ!!!






アルトチェーロは、とてつもなく大きな気に包まれていた。






アルトチェーロ全体の空が、真っ暗になっている。









ラスト『オウ!この気、ヤバい予感しかしねぇぞ』








オウ『あの、遺跡から、特に強い力を感じる!』










シェイクスピア『あ……あ……』









オズ『シェイクスピア……!』










コッ君『どうした!?』










シェイクスピアは、怯えていた。







今更、自身のやってしまった事を後悔しているのかもしれない。










シェイクスピア『ウィリアム様……』








シェイクスピア『私は……!』










オウ『落ち着け、シェイクスピア!』










シェイクスピア『……!くっ……』










オウ『行くのを止めるか?

引き返す事も出来るぞ。ミストコアも諦める事にはなるが…。』









ラスト『俺も…久し振りにこの宇宙に来て思い出したよ』









コッ君『ラスト…?』










ラスト『ゼノン銀河にも、化け物は沢山居る。

ビッグバン・ゴッドギャラクシーと同じようにな。

この宇宙に居るからといって、安全とも限らねぇ』









ラスト『まっ。ウィリアムって奴を仲間に加えたら、十帝とのバトルがどっちにしろ控えてるんだ。

進むしかねぇけどよ?』









ラスト『寧ろ。ウィリアムは、こんだけ強いんだ。

こいつが居れば、十帝も返り討ちに出来る。

そうだろ?』










シェイクスピア『ええ。ここまで来て、引き返さないわ。

それに…お父様も私に会いたがってるでしょうよ』










ヒューン!











ウィリアム『来たか』









トト『…!オズ様、シェイクスピア様』










?『それに…コア系ですかね?

邪神族は、強いです。宇宙の魔物を引き連れる事も容易でしょう』











オウ『オズ、シェイクスピア。あいつらがそうだな?』









オズ『(コクリ)』









オズが無言で頷いた。










シェイクスピア『お久しぶりですね…お父様』









ウィリアム『ああ。会いたかったぞ、我が娘…シェイクスピア』









ウィリアム『しかし…どうやら、私達の感動の再会に、水を差すような部外者も居るようだな?』









ウィリアムは、別の方角を見た。










ウィリアム『私は、めんどくさい駆け引きは苦手だ。

招待してやるとしよう…』









ドクン!!!










オズ(「アルケミスト」…!事象の具現化を司る力……相変わらずだな……この方は……)









ヒュン!!!










ウィリアム『お前達は誰だ?答えよ。

只者ではないだろう?』








ウィリアムは、15人をワープさせた。

それは…スコール達と接触した後の、リリン達である。










リリン『奇遇ね。私達も…丁度、あなた達に惹かれていたのよ』










オウ(何者だ……こいつらは……?こいつらの一人一人から、俺達レギュラーにも匹敵する力すらも感じる)









オウ(それに……化け物はこいつ(リリン)だ。

こいつに至っては、力が予測出来ない……)








リリンの力だけは、オウでもビビっていた。







しかし、リリンも強いが…

その、リリンを前にしても冷静を保つ、ウィリアムも、また…怪物である。









?『ウィリアム様……如何なさいますか?』








ウィリアム『うろたえるな、ペペノム。

仮にも、貴様は、元準エキスパートクラスで有ろう?』








ペペノム『申し訳御座居ません…』








ペペノムという邪神。

ウィリアムの側近のようだが。









ラスト(ペペノム…とかいう奴や、オズやシェイクスピアも決して雑魚じゃねぇ)








ラスト(ウィリアム…。それから、あの女(リリン)。

何者かは知らねぇが、こいつらが桁違いに強い…。

周りも萎縮してやがる……)








ラスト(だが…こいつらなら、間違いなく、十帝も返り討ちに出来る!

つまり…ゼノン銀河での、戦力調達の収穫!)









リリン『対話しましょう?

勿論、あなた達(オウ達)も含めてね?』









オウ『何者かは分からんが、俺達の力も見抜いているようだな』









ラスト『オウ、気を付けろよ。

あの女と、その取り巻き。

ウィリアムと、その配下共は、全員が、Xファミリーのレギュラーや、十帝であっても、命のやり取りをするレベルの戦士の集まりだ』









オウ『分かっている…。ゼノン銀河の、強者という訳だな』










リリン『私達は、ゼノン銀河の住民では無いけれどね』









オウ『そうなのか?』










リリン『私の名前は、リリン。そうね…。

天上の世界における、女神といった所ね』








リリン『出身は、ビッグバン・ゴッドギャラクシーよ。

あなた達(オウ達)は、違うでしょ?』









コッ君『今は、ビッグバン・ゴッドギャラクシーだよ。

成る程な…。あんた達(リリン達)は、ビッグバン・ゴッドギャラクシーの強者だったんだな』









コッ君『だが…何故、アルトチェーロに?』










リリン『封印されていたのよ。

その事についても、話してあげるわ…先ずは自己紹介ね』









リリンは…封印についてと

また、仲間達の紹介もした。










ウィリアム『リリン。面白い連中だ。

私は、邪神 ウィリアム』








ウィリアム『邪神族は、ゼノン銀河における、最大の勢力の1つであった。

しかし…現在はその力は衰退している』








ウィリアム『それに…私自身、特に…邪神族を復興させよう等の目的も無い。

それよりも…オズ、シェイクスピア。貴様らに力を貸してやらんでも無い』








ウィリアム『特に…シェイクスピア。

お前に関しては、私と一心同体。

行動を共にしてもらうぞ?

拒否権は許さん』









シェイクスピア『え……ええ、勿論です』










ウィリアム『そして、リリン。

お前は、恐らく…私ですらも、かなり楽しませてくれる部類だろう?』









リリン『何を言っているの?

私の方が強いに決まっているじゃない』









ウィリアム『冗談を抜かせ。まぁ、良い。

リリンよ。私とお前が手を組めば、全てを思いのままに出来るとも思わんか?』









リリン『思うわね。ウィリアムだったかしら?

あなた…かなり強いわね』









リリン(これ…。ウィリアムと協力すれば。

私が、シャクサの領域、パーフェクトワールドを揺るがす存在にも成り得るんじゃないの…フフフ)








ウィリアムとリリン。二人は高次の力に興味を示し

協力することを選んでいた。









ウィリアム『そして…シェイクスピア。

ビッグバン・ゴッドギャラクシーとやらで、何が起こっているのだ?

私の力が必要なのだろう?』









シェイクスピア『はい…。ですが、お父様なら、余裕の筈です…。お父様は、最強です…』









ウィリアム『フン。封印された時点で、私も…それに、リリンも、最強には程遠いわ』








ウィリアム『だが、これから、復讐をすることなら出来る!

宇宙の頂点に君臨するのは、私だ』









リリン『いいえ。それは、私よ、ウィリアム。

あなたには負けないわ』









リリン『でも、シェイクスピアちゃん達の話を聞く限りじゃ…。

その十帝とかいうのとか、闇の皇帝 ソレイユだったかしら?

そいつらは邪魔ね』








リリン『良いわよ。私達も力を貸してあげる。

そいつらを消してあげるわ』









オウ『なんと!』









コッ君(こんな奴等、本当に、信用出来るのか…。

だが…。十帝に対抗するには…こいつらの力が有れば…)










リリン『女神と邪神。協定を結びましょうか。

ウィリアム』









ウィリアム『フン…』










彼等の詳細は…。後のストーリーにて

詳しく語られる事になるだろう。






ただ1つ言えるのは、十帝に対抗する為

強力な戦力を獲得出来たということ。














次回へ続く!

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