第121話【4つの地点(ポイント)】 | みこの冒険日記-リターン-

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五界の3つのポイントに敵の気配を察知した五界メンバー。








3つのポイントにも、スズナと同様、ノスタルジアのメンバー

アキラ、アイマ、ティナが居た。










アキラ『…。』









アキラが居たのは五界の北側。

そこは、荒野となっており岩石地帯だった。











アイマ『…。』










アイマは五界の西側。

草むらで広がっていた草原、森の地帯だった。










ティナ『…。』









ティナは五界の南側。

南極の氷が有り、寒い氷雪地帯だった。











そして…










ヒュン!











オリオン『…。』










五界の東側。海が広がる大海原の地帯。

そこに、もう一人のノスタルジア…そして、アニマから司令塔を言い渡されているオリオンが来た。








オリオンは、アルレックスに接触し

まずは五界のビッグバン・ゴッドを処理し、五界戦力の要でもあるダイヤの所持者を始末しようとした。








その際、アルレックスを騙し、秘書のアイリを抹殺した張本人でもある。










オリオンが現れたのと同時。











サイバーコーポレーションの本部での、デスロンドの戦士 雷丸と、シズク・カルマによって再現させた、古代人テンナイツのリーダーであるベークの戦闘を観察していた人物。








五界のスパイ…大創造主官 アニマ。











アニマは、プラントも面識のある人物だったようだが、正体は未だに不明。

五界メンバーも、スパイに関しては分からずじまいである。










アニマは、プラントと会話をした後、本部から外に出ており、4つの地点(ポイント)に出現したオリオン達についてを把握していた。










アニマ(オリオン…。どうやら、ここから一気に揺さぶりをかけていくようだな)










アニマ(スズナは失敗したか…。というより、チーフも過保護が過ぎるな)










アニマ(それとも…スズナの力、その副作用とは、俺やドクターの想像を上回る物の可能性が有るのか?)










アニマ(タロットカード使いであり、“逆位置”の解放も可能とするチーフが警戒するだけの力…という訳なのだろうか?)










アニマ(まぁ、良い。オリオン、ティナ、アイマ、アキラ。

こいつらは何れも曲者だ)










アニマ(アキラ。元創造主神官でもある、ブラックキャッスルを管理する局長でもあるシビラが選んだ側近…宇宙公安四天王の一人でもあり、その生き残りでもある)










アニマ(アイマ。俺とメシエが共に作り出した、子供に当たる。天上の王子と呼ばれる。

現在ではコカミの配下でもある、創造突然変異主官に位置する人物)











アニマ(ティナ。平行世界の狭間 テリトリーの番人を務める人物。創造主官ノスタルジアのリーダーでもある、俺の直属の側近の一人)











アニマ(そして…オリオン。俺の直属の側近のもう一人。

ドクターの実験を受けたサンプルでもあり、俺とドクターの最高傑作と言っても過言では無い)











アニマ(現在では、この俺が統率する組織…“ノスタルジア”。

ククク…五界の奴等はノスタルジアの本当の恐ろしさを知ることになるだろう!)










アニマ(そして…別次元の宇宙からの使者。

デスロンドの戦士!

貴様らは、ノスタルジアに関わったことを必ず後悔する事になるだろう!)











アニマ(オリオン…!ダイヤの所持者、及びデスロンドの戦士を皆殺しにしろ!)











アニマ(ベオ。この俺をサポート係に選んだんだ。

カティサークの出番は無いかも知れないな)











ピピピ。









オリオン達は、通信を使い連絡を取る。











オリオン『…アキラ、アイマ、ティナ。

所定の地点に着いたね?』











ティナ『おうッ!』











オリオン『恐らく…スズナ一人ではデスロンドの戦士は捌けないだろう。

シズク・カルマによって再現させた強化人間のテンナイツ…彼等との戦いの際にも、デスロンドの戦士は本気を出さずして対処をしたのが見受けられる』











アイマ『お言葉ですが。テンナイツ…とやらも、我々にとってはそこまで強い連中では無い筈です。

たかがそれを倒したくらいで警戒に値するのでしょうか?』











オリオン『うん。確かにそうなんだけど、問題はテンナイツを倒したという事実ではなく』











オリオン『“デスロンドの戦士の底が、未だに判明していない”という事実だよ』












アキラ『成る程…。ならば、オリオン。

あんたの狙いは、その…デスロンドの戦士の底を把握することに有るという事だな?』











オリオン『その通り。今回の襲撃で更に大きな打撃を与え、デスロンドの戦士の本当の力を把握する。

そうすれば、デスロンドの戦士を倒すことにも繋がるだろう』











オリオン『4つのポイントに戦力を分け、奴等を忙しくさせる。

そうすれば、デスロンドの戦士は自ずと本気を見せ始めていく…』










ティナ『成る程なッ!流石、オリオン…頭良い~ッ!』











オリオン『ティナは単純過ぎるんだよ(笑)』












アキラ(アニマさん。彼がオリオンを司令塔に選んだのも、オリオンの判断能力の高さを評価している訳か)












アイマ『オリオンさん。デスロンドの戦士が我々の誘いに乗ってくるとも限らないのでは?』










オリオン『乗ってくるさ。何故なら、デスロンドの戦士は、五界の護衛を無償で引き受けるくらいにお人好しな連中だと見受けられる』











ティナ『アニマさんが妨害の気を展開して、帰りたくても帰れねぇからだろッ?』












オリオン『それでも…彼等が五界に手を貸す事を簡単に選んだのは、彼等が実力に自信が有るからだ』











オリオン『アニマさんの情報では、別次元の宇宙の戦士は戦闘力が高いらしいからね』











アキラ『確か、五界であった戦争にも、デスロンドの戦士は手を貸したんだったな?』











オリオン『そういう事だ。俺たちが五界を破壊する素振りさえ見せれば…彼等は、五界を守る為に、俺たちの元へ姿を現す』












オリオン『何も全滅させる必要は無い。

俺たちの役目は…カティサークのチームメシアが五界を確実に落とせるように、サポートしていく事だからね』











アイマ『戦力を削ぐこと…という訳ですね』












オリオン『その通り…。さて…役目は決まったね』











ピピピ。












チーフ「こちら、チーフ」












オリオン『どうしたのかな?』












チーフ「スズナは…リタイアだ。

ドクターの元へ連れていく」












オリオン『そっ。なら、君も帰って良いよ』











チーフ「何だと…?」












オリオン『ここからの仕事は、俺たちだけで十分。

ベオの手先でもある、君にこれ以上ウロウロされるのも邪魔に感じていたんでね』










チーフ「俺がベオ…あんな奴の手先だと!?」











オリオン『違うのかい?

タロットカードを貰ったんだろ?』












チーフ「タロットカードを貰った事は認めるが、ベオに忠誠を誓った覚えは無い!」











オリオン『まぁ、それでも…ドクターに一度は反発した君はあんまり信用ならないからね』











オリオン『君やスズナは…別の目的もあって、今回のミッションに参加したんだろう?

アニマさんは、その点もお見通し何でね』












チーフ「…。食えない方だ、アニマさんは」












チーフ「カティサークにも少なからずの借りはあったが、オリオン…司令塔であるあんたの言うことならば、従おう」











チーフ「因みに、質問だ。ベオが連れてきた、ニュクスという奴は?

奴も、タロットカードを受け取ったようだが」











オリオン『あれに関しては情報が少なすぎる。

俺も変に細かい指示は出さずに、適当に遊ばせる事にしたから』











ニュクスは、オリオン達とは別行動を取っていた。












ニュクス(ハペランテ…何処に居る!)











ニュクスの目的は、無論…ハペランテにある。













オリオン『ニュクスにも、何か目的が有るようだしね』










オリオン『あいつが何者かは知らないけど、流石にアニマさんの目は欺けない。

ミッションの邪魔と判断すれば、始末するさ』











チーフ「分かった。質問は以上だ」











チーフ「スズナと共に、今回のミッションは離脱する」












オリオン『うん。ご苦労様』












スズナ、チーフはそういう事で、勢力からは外れたのであった。








スズナ、チーフとの決着が着くのは、まだ先になるかもしれない。











そして…。












みゃこ『ディラン君、メオンさん…』











ディラン『うん…僕らも気付いたよ』











メオン『敵の気配が、4つの地点(ポイント)に増えている…!?』











みゃこ『敵の狙いは何なの!?』











ゼウズ『そんな事、俺たちをぶっ潰す目的で来てるんじゃ無いのか!?』











みゅこ『ゼウズちゃんは、単純だね(笑)』











ザドラ『だが、ゼウズの言う通り、現れた敵を放っておけば、また五界の一般人に被害が起きるかも知れないぞ?』












みゃこ『はい…分かっています』












魔蓮『みゃこ。お前なら、どうする?』











魔蓮『五界のリーダーは、お前だ。

俺たちも…お前の意見に従い、サポートしていくぜ?』











みゃこ『魔蓮さん…』












みゃこ『…敵の狙いは、私たちかもしれません』











みゃこ『それなのに、関係の無い、他の人達が危険な目に合うことは…あってはなりません!』











みゃこ『私は…この五界を守る神です!

五界の平和は…守って見せます!』











みゃこ『4つの地点(ポイント)にそれぞれ分かれて、みんなで手分けして敵を倒しましょう!』















次回へ続く!

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