ヒューン!
ドドドドドッ!!!
ムールにマリクの繰り出す無数の魔力弾が炸裂した。
マリク『ククク…』
シューウ…
マリク『おや?奴は何処だ?』
ムールの姿が無かった。
マリク『魔力弾で木っ端微塵に消し飛んだか…?
それにしては歯応えが無さすぎるが』
マリク『デモルト様も警戒する、幻術のエキスパートと聞いていたが…期待外れなようだ』
スーッ!
ムール『…誰がだ?』
マリク『…!!』
ムールは、マリクの背後を取っていた。
ブッシャーアッ!
ムール『「シャドーブレード」!』
マリク『ぐっ…!』
そして、霊の剣で切り裂いた。
マリク『くっ…「マジックボール」!』
マリク『もう一度連続だ!』
ドドドドドッ!!!
マリク『やったか…?』
またもやムールの姿は無く。
マリク『今度は騙されんぞ!
どうせ幻術等のまやかしで回避してるんだろう?』
バチバチ!
マリクは魔力を高める。
スーッ!
ムール『「シャドーキャノン」!』
マリク『現れたな!「マジックボール」!』
ドーンッ!!
ムールは、またも回避しており、技を放つ。
マリクは溜めていた魔力をぶつける。
ヒュンッ!
マリク『ハッ…!』
ムールは、技で打ち消した後、更にマリクに距離を詰めた。
ムール『「シャドーナックル」!』
ドーンッ!!
マリク『ぐはっ…!』
拳でマリクは吹き飛ばされた。
ムール『魔術師だけに接近戦には弱いと見た。
だが、俺は…肉弾戦も出来るぞ?』
マリク『ぐっ…強力な幻術使いと聞いていたが、これ程とは…』
バチバチ!
マリク『「マジックボール」…!!』
ドーンッ!!
マリクは再び強力な魔力弾を放つが。
スーッ!
ムール『「闇鴉」!』
カアカア!!
ムールは、幻術で鴉を生み出し、攻撃した。
マリク『ぐっ…』
マリク(奴め…どうやって私の魔力弾を回避している…?)
マリク(あれだけの魔力弾を無傷で回避する等流石に有り得んぞ…?)
ムール『お前の力はこんなもんか?』
マリク『くっ…!ちょっと早いが…』
スッ。
マリクは瓶を取り出した。
ソカが使っていた物と同じ物だ。
キュポ。
シューウ…!
そして、瓶からは黒い煙が発生する。
バチバチ!!
マリク『フフフ!』
ムール(奴の力が上がった…!?)
マリク『「ジャイアントマジックボール」!』
ギューン!!
ムール『さっきまでより威力も大幅に上がっている…!?』
マリク『その通り!
これぞ、デモルト様に頂いている念の力!』
マリク『デモルト様の配下である我々は、デモルト様の念を纏うことで更なる力を得る!』
ドーンッ!!!
ムールに巨大な魔力弾が炸裂。
スーッ!
ムール『「アンデッドインパクト」!』
ドーンッ!!
マリク『ぐあぁっ…!』
ムールは、ジャイアントマジックボールも回避しており、マリクに強力な反撃を仕掛ける。
マリク『ぐはっ…!まだこんな技を…!?』
ムール『アンデッドインパクトは、食らわせた相手に激痛を与える技だ』
マリク『いや…!そんなことより…!
貴様…どうやってさっきから私のマジックボールを交わしている!?』
マリク『幻術か!?…ならば、こちらにも策は有るぞ?』
ムール『ほう…?この技を見切れるかな?』
ムールは、どのような技を使い、マリクの攻撃を回避しているのか…?
次回へ続く!
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