第11話【ニュクスとタロットカード】 | みこの冒険日記-リターン-

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更新頻度は、低めになります。

アトカリプスとロキと同様に
ハペランテとニュクスもまた。






ニュクス『私は叢雲の方に頼みだ』







叢雲『僕?』








ハペランテ『ニュクス…まさかお前も?』







ニュクス『ああ。強くなる為に、かつての敵だった叢雲の元で修行がしたい』







ニュクス『だから私も…元の宇宙に帰ろうと思うよ、ハペランテ』








ハペランテ『そうか…。なら、仕方ねぇな』








ニュクス『世話になった』








ハペランテ『フン…。強くなったら、また顔を見せに来いよ!』








ニュクス『ああ!』








ニュクスは、叢雲の世界に行くことを決める。








こうして…長年コンビを組んでいた
アトカリプスとロキ
ハペランテとニュクスは、別れた。








。。。








それから、時は流れる。







時系列で言えば、五界にてデスマッチが起こる辺りである。








ジューン……








ニュクス『この宇宙に来るのもあの時以来だな』







叢雲の世界に行ったニュクスが、ビッグバン・ゴッドギャラクシーに帰ってきた。






ただ…ニュクスに有る出来事が起こる。








(謎の空間)







?『どうやら…再び、別次元の宇宙から使者がやって来たようだね』







この人物…名を全主神王 シャクサ。




シャクサは、この宇宙におけるあらゆる事情を把握している人物である。







シャクサ『別次元のアルカナを司る者…ニュクスか。
ベオ、君の力でこの人物、利用できるんじゃ無いか?』







シャクサは、ベオにニュクスの事を伝えた。







ベオ『確かに…別次元のアルカナの力というのは僕も興味が有るね』







ベオ『確か…このニュクス君って人は、アルカナの力でこのビッグバン・ゴッドギャラクシーに導かれたらしいからね?』







ベオ『ただ…ニュクス君のワープホールから、またホイホイと別次元の宇宙の使者が来られたらちょっと面倒なんじゃない?』







シャクサ『神術使い…叢雲だったかな?
私にとっては取るに足らないだろうが…一応の警戒はしておいた方が良いか』







バチバチ!!







シャクサは、エネルギーによる電磁波を放った。







シャクサ『私の外敵な働きかけによって、叢雲とやらの世界との干渉の一切を絶ち切った』







シャクサ『これにより…今後、叢雲一行の世界とこちらの世界における繋がりは全て不可能となる!』







ベオ『へぇ…流石はシャクサ様だね~』







みこ達が、後に通信手段の為の携帯を異世界の仲間達に渡す時
叢雲の世界にワープが不可能だったのは、シャクサの力による物だった!







ベオ『そういえば、叢雲以外にも、別次元の宇宙との干渉は無かったっけ?
確か…リン王丸とアスって人だったかな?』






シャクサ『その2つに関しては、干渉を経つ必要は無い。
あくまでも…ニュクスを利用する為に、叢雲の世界のみで良い』






ベオ『成る程ね』







ベオ『ま…とにかく、ニュクス君は僕から、取って置きのポジションを与えてあげることにするよ♪』







ヒュンッ!









。。。









ニュクス『さて…ハペランテの世界に向かおうか』







ベオ『…その前に、僕の用事に付き合って貰うよ?』









ニュクス『…!!何者だ!?』








ベオがニュクスの背後に居た。








ベオ『僕の名前はベオ』








ニュクス『ベオ…?』








ニュクス(何者だ…?声をかけられるまで、全く気配を感じ取る事が出来なかっただと…?)







ニュクス(叢雲の世界であれだけ修行したが…それでも私以上の存在は居るという事か?)








ベオ『ねぇ、ニュクス君…君にお願いが有るんだけど、良いかな?』







ニュクス『お願い…?』








ヒュンッ!








シャクサ『…ベオ。私も手伝おう』








ベオ『え、マジ!?』








シャクサ『ベオよ。その者を利用するには…お前の力だけでは不十分だ』







シャクサ『その者…ニュクスの存在を、こちらの宇宙の住民として上書きするには、私の外敵な働きかけは必要不可欠』







ベオ『うーん、それは確かに?』







ベオ『でも、良いの?あんたが直々にこんな所に出てきたりしてさ?』








シャクサ『ああ…だから、場所を変えるぞ』








ジューン……








何もない真っ白な空間に瞬時に移動していた。








ベオ『“マスターブランチ”。
この宇宙における絶対領域だね…』







ニュクス『何だここは!?』








ニュクス『いや…それよりも…』








ゴゴゴッ!!!








シャクサ『…。』








ニュクス(何だあいつは!? 信じられん…!
エネルギーを感じた限りでは、あいつの力は、あの叢雲とも次元の差が開いているレベル…!)






ニュクス(叢雲の世界で修行した私でも、あいつには絶対に勝てない…!)







シャクサのエネルギーは、ニュクスが瞬時に戦意を喪失する程であった。








ベオ『戦いは僕にやらせてよ?』







シャクサ『良いだろう。その後は私だ』








ニュクス『う…うわあっー!!』







ゴゴゴッ!!!








ニュクスは、気を解放した。








ベオ『中々の気だね~。けど』








ゴゴゴッ!!!









ニュクス『!?』









ドーンッ!!!








ニュクス『がっ……』








圧倒的な力の差を見せ付けられるニュクス。








ベオ【別次元の宇宙のアルカナを司るといっても、この程度か。
タロットカードの支配者(マスター)である僕の敵じゃ無いね】








ニュクス『馬鹿な……叢雲の世界で修行したのに……』








ベオ【へぇ…よっぽどショボい奴に習ったんだね、君(笑)】








シャクサ『さて…そろそろ終わりだ』








ニュクス『何をする気だ……?』








ベオ【言ったでしょ?お願いが有るんだ。
ニュクス君…君には取って置きのポジションをプレゼントしてあげるよ】








シャクサ『アルカナを司る者 ニュクス。
これより…私の外敵な働きかけによって、お前をこのビッグバン・ゴッドギャラクシーの次元の宇宙の住民として上書きする!』






バチバチ!!







シャクサは、また先程のような電磁波を放った。







ニュクス『……ここは……?』








シャクサ『これで君は…生まれ変わった』








シューウ…







ベオは、気を収め。






ベオ『さて…君にはこれをあげるよ』







スッ。








ベオは、ニュクスに…タロットカードを渡す。








ニュクス『これは……?』







ベオ『これは…「タロットカード“全能(オール)”・仮(レプリカ)」』







ベオ『別次元の宇宙のアルカナを司る君に相応しいタロットカードさ』












次回へ続く!
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