どうやら、別の世界から来たようだな?』
ロキ『まぁな。俺も詳しくは分からねぇが、恐らく…こことは別次元の宇宙の世界から来てる感じだな』
アトカリプス『別次元の宇宙だと!?』
ロキ『別に可笑しな話じゃねぇ。
宇宙が幾つもあってもよ~』
ロキ『因みに…俺の住んでた宇宙、ゼノン銀河の世界を作った奴は、リン王丸って奴だそうだ』
アトカリプス『リン王丸…そのような奴は知らんな』
ロキ『まっ、俺も…リン王丸には会った事は無いけどな』
ロキ『俺と同じ種族の邪神がそのリン王丸に倒されたって話を聞いたことが有るんだよ』
アトカリプス『ほう…』
ロキ『で…この宇宙は、一体何処に有る場所何だ?
ゼノン銀河じゃあねぇんだろ?』
アトカリプス『この宇宙の名称はビッグバン・ゴッドギャラクシーと言うそうだ』
ロキ『ほう…』
アトカリプス『そして…ビッグバン・ゴッドギャラクシーを作り出したのはネオと呼ばれる存在と言われている』
ロキ『ネオね~』
アトカリプス『最も…私も、ネオを見たことは無いんだがな』
ロキ『成る程な。けど…中々面白そうな話だ!』
アトカリプス『面白いだと?』
ロキ『ケケケ〜、こっちに来た甲斐があったってもんだ』
ロキ『さて…次はお前の事を聞かせてくれよ』
アトカリプス『自己紹介がまだだったな』
アトカリプス『ロキよ。私は…このビッグバン・ゴッドギャラクシーに存在する、ワールド・オブ・ビッグバンにより生み出された神、アトカリプスだ』
アトカリプス『ここは、我が死の神 アトカリプスが作った世界…死の惑星 DESUだ!』
ロキ『ほうほう…お前自身もそうだが、この星もかなりの邪気に満ち溢れているな』
アトカリプス『ロキ…お前もな』
ロキ『あん?』
アトカリプス『お前も…感じた限りではかなりの力だ。
恐らくだが…私とも普通に渡り合えるだろう』
ロキ『ケッ…まぁな。どうやら、俺の実力も見抜いたみたいだな!』
アトカリプス(ロキ…こいつならば)
ロキ(ケッ…。アトカリプス…こいつなら)
アトカリプス、ロキ共に対面時に力量を悟り、戦いには至らなかった。
それどころか、二人は協力を結ぶこととなる。
ロキ『どうだ?アトカリプス。
この俺と共に全宇宙を支配してみないか?』
アトカリプス『何だと…?』
ロキ『俺は…俺の力がどんなに強いのか、それを試してみたいんだよ』
ロキ『アトカリプス。お前と一緒なら、多分…それが叶う』
アトカリプス(こいつはかなりの使い手…テテュウスやディアゾアのように殺すのは惜しい)
アトカリプス『面白い。全宇宙の支配。
それは私の目的にも直結する』
ロキ『ほう?』
アトカリプス『私には殺したい奴が二人居るのでな。その為なら、どんなことであろうとしてきた!』
ロキ『ふーん。まっ、俺も暇だしよ~。
お前の計画を手伝ってやるよ!』
ロキ『じゃ、協定を結ぶってことでいいか?
これからは仲間だ!』
アトカリプス『うむ。よろしく頼もう!』
ガシッ。
アトカリプスとロキは握手を交わす。
アトカリプス(ロキ。こいつとならば…野望の実現は可能!)
ロキ『…よし、おい。早速だが、俺から話がある』
アトカリプス『何だ?』
ロキ『お前の殺したい奴もそうだが…全宇宙を支配するには、やはり俺がさっき言ったリン王丸を殺すのが一番手っ取り早い』
ロキ『何故なら、リン王丸は…宇宙最強の戦士と呼ばれているからだ』
アトカリプス『何と…!
だが、そのリン王丸という奴は…お前が居たゼノン銀河という宇宙の奴なんだろう?』
ロキ『おいおい…お前、何勘違いしてるんだ?
俺たちの目的はよ…全宇宙の支配だ!』
ロキ『ゼノン銀河、ビッグバン・ゴッドギャラクシー。
いいや、それだけじゃねぇ…もっと全ての宇宙を破壊して、支配してやりゃあいいんだよ!』
ロキ『そうすりゃあ、全ての連中が俺とお前を認めるだろうぜ』
アトカリプス『…そうか!』
アトカリプス『フフフ、確かにそれは面白い!
全宇宙の支配…!』
ロキ『な?で…その為には、まずはリン王丸を殺すのがいいという判断だ』
アトカリプス『分かった。そして、リン王丸の場所は分かるのか?』
ロキ『場所は分からん。だから、まずは情報を集めるんだよ』
アトカリプス『分かった』
ロキ『情報収集と…それと同時に戦力の確保だな』
アトカリプス『戦力?』
ロキ『いくら俺とお前でも全宇宙の奴等を相手にするのは骨が折れるぜ。
部下を作らねぇとな』
アトカリプス『部下か…。済まない…。
私の世界には…住民は居ない』
ロキ『確かに殺風景な所だな』
アトカリプス『この惑星は…私が滅ぼしたようなものだからな』
ロキ『お前…自分の星を?』
アトカリプス『フン…。ロキよ。
お前も勘違いしているぞ?
我々は全宇宙を破壊するんだろう…』
アトカリプス『自分の星も破壊できないような奴に…全宇宙を破壊するなど不可能だ!
これは私の…覚悟の象徴でもある』
ロキ『へぇ…お前も大概だな』
ロキ『よし…じゃあ、ちょっくら案内してやるか』
アトカリプス『何処へだ?』
ロキ『お前には部下が居ないようだからよ…俺の部下を紹介してやる!』
アトカリプス『お前の部下か!』
ロキ『ああ…邪神の一角でもある俺は、自らの強さを見せ付ける為に、宇宙の魔物を配下に加えている』
ロキ『そいつらの名は…宇宙の魔物 コア系だ』
アトカリプス『コア系…』
ロキ『コア系はゼノン銀河に生息する魔物だ。
そして…コア系は高い戦闘力を誇る』
ロキ『アトカリプス…きっとお前も気に入ると思うぜ?』
アトカリプス『魔物か…』
ロキの案内で、コア系を紹介されたアトカリプス。
それらのお話は【コア系とコッ君】の番外編でも触れられている。
アトカリプス『こいつらがお前の言うコア系か』
蜘蛛の姿をした魔物が沢山居た。
これがコア系である。
ロキ『そうだ。黒い奴がブラックコア、白いのがホワイトコア…そして』
黒と白の他に1匹だけ灰色のコア系も居た。
ロキ『コア系の伝説種…グレイコア。
コア系の司令塔とも呼べるな』
グレイコア『…。』
アトカリプス(コア系…1匹1匹がディアゾアを上回るエネルギーを持っている。
私の部下には相応しいかもしれん)
アトカリプス(グレイコアに至っては、私でも多少の苦戦はしそうな相手だな…)
コア系の力を認めるアトカリプス。
テテュウスやディアゾアを殺したが、コア系は殺さず、部下として認めたのも高い戦闘力を認めたからであろう。
アトカリプス(こいつらに更に我が死の奥義を伝授すれば、更なる軍団を作ることも可能!)
その後、アトカリプスとロキはコア系を使い勢力を拡大。
そして、ビッグバン・ゴッドギャラクシーの宇宙を中心に侵略を進めた。
ロキは、時々ゼノン銀河に戻ってはコア系の調達・リン王丸についての情報を集めた。
着々と星々を破壊、征服していくアトカリプスとロキだが、ビッグバン・ゴッドギャラクシーの秩序を正す組織に目を付けられる。
ただし、アトカリプスとロキはその事は知るよしも無い。
その組織は…ノスタルジア。
?『魔殺し。君に任務を与える』
魔殺し『アニマさん…』
魔殺しという人物に依頼をしたのは、ノスタルジアの大創造主官という地位の人物、アニマだった。
また、魔殺しはノスタルジアのメンバー。
魔を殺す殺し屋と言われている。
魔殺しという名前はその異名である。
魔殺し『俺への依頼という事は、魔人とか魔獣とかか?』
アニマ『うーん…魔物だね?』
魔殺し『魔物か…。まぁ、誰であろうと魔を殺す殺し屋である俺が殺してやる』
アニマ『それもなんだけど…魔物を率いている人物、中々に厄介な可能性が高い』
アニマ『そいつらは今、各地で破壊や侵略活動を行っている。
危険度で言えば、B級危険因子…』
アニマ『宇宙の全生命体自体に危機を及ぼすとされるレベルの災厄、或いはそれを間接的に引き起こすとされるレベルの災厄…といった所か』
魔殺し『ターゲットの詳細は?』
アニマ『ビッグバン・ゴッドの一角…死の神 アトカリプス』
魔殺し『ビッグバン・ゴッド…!』
アニマ『その通り。また…不確かな情報では有るけれど』
アニマ『アトカリプスは、別次元の宇宙の住民と接触している疑いも有る。
アトカリプスが率いている魔物が、この宇宙の者では無い気の波長を放っていたみたいだよ』
魔殺し『別次元の宇宙だと…?
そんな事が有り得るのか?』
アニマ『まぁ…有り得ないとも言い切れないんじゃない?
現に…事例が出ているんでね』
アニマ『最重要住民 明泳みこ。
俺が長きに渡り監視をしている人物だ』
アニマ『みこは別次元の宇宙に行ったことがあるみたいだし、みこの仲間…或いは関係者にもそういう存在が居るようなんだよ』
魔殺し『成る程…。
とにかく、アトカリプス。そいつを殺せばいいんだな?』
アニマ『ああ。アトカリプスに関しては、君に任せるよ…魔殺し』
アニマ『アトカリプス以外にも、色々な危険因子は居るからね。
そいつらを抑制するのが、我々ノスタルジアの務め…』
魔殺し『…フン』
アトカリプスの勢力を狙う魔殺し。
次回へ続く!
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