第106話【Σの明泳みこ(未来世界の主人公)】 | みこの冒険日記-リターン-

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少年Aは戦力の強化の為、十帝Σの補充を提案した。



そこにはβで死亡したプールマンとイーヴィルの姿も…。





そして、少年Aが連れてきたのは残り二人。






?『…私はチサです』





タユウ『チサさん…。確か、タマシイ研究所の研究員だった人』





?『アイリよ』






タユウ『アイリさんは、マーキュリーロストの子役女優の女の子』






少年A『タユウ。君の知る二人とは別人だよ。
二人もまた…十帝α同様、ビッグバン・ゴッドギャラクシーα、失われし世界から連れてきた』





少年A『チサから紹介するよ。
チサは大消滅ロストからも辛うじて生き残った…正確に言えば、αではそういう結果になった』





少年A『チサの持つ、アーティファクト。
ドライアドの杖が秘めている力も、アーティファクトの中では上位と言われている』





少年A『チサは一人でもアーティファクトの研究をしていた。
そんな彼女を僕はスカウトしたんだよ』




少年A『現在では僕の直属の配下だ』





少年A『チサ。君はツアキの代わりの第8席の地位に付いて貰うよ』





チサ『はい…』





少年A『次にアイリだ。
アイリは…αでは役を越えた力を習得した』




少年A『役を越えた力は、俳優でも特に優れた者が到達する域と言われていて、アイリの力は"幻想世界の魔王"と呼ばれている』




少年A『幻想世界の魔王アイリは、一人で失われし世界の謎の組織の特殊部隊…ブラックオーダーとも渡り合う強さを持っていた』




タユウ『ブラックオーダーってのが何なのか知らないけど、アイリも強いという事よね?』





少年A『ああ。チサとアイリの力はトップシークレットに匹敵する。
みゆちゃんと同格と言ったのはそういう事だよ』





少年A『アイリ。君はディオンの代わりの第7席だ』





少年A『そして、チサとアイリは僕の直属の配下。
本来なら、第4~第5席レベルの地位に居ても良いけど、君たちも信用ならない奴を高い地位には置きたくないだろうからね』





少年A『だから、第6席と第5席。
ここは君たちが用意しているっていう人たちを入れてよ。丁度二人居るんだっけ?』





ソレイユ『…。』





スッ。





現れたのは、男の子の赤ん坊を抱いている女の子。





?『…みしゅ君。私が、十帝の第6席を名乗ればいいんだよね?』





ソレイユ『その通りだよ。ゆるみ』





少年A『ゆるみちゃん…!ソレイユ様の奥さんか!
けど、その子って…』




ソレイユ『そう…このゆるみは、Σのゆるみじゃない。αのゆるみだ』





ソレイユ『Σのゆるみは抵抗軍(レジスタンス)との戦闘で戦死したからな』





少年A『レジスタンス…?』






ソレイユ『言い忘れていたよ。まだ俺に逆らう連中はこのΣには存在している。
最も…そいつらは今は逃亡中だ』




ソレイユ『俺たちに歯向かう勢力、それが抵抗軍だ。
抵抗軍のリーダーは、俺の兄に当たる明泳みこの実の息子…明泳みと』





少年A『みと君…。つまりみゆちゃんの従姉弟に当たる人物か』





少年A『けど…αのゆるみちゃんって、確か、ベオ達の無時空の作戦で戦死したんじゃなかったっけ?』




少年A『同じ戦死ならさ…何でΣのゆるみちゃんを妖魔転生で生き返らせなかったの?
そして、何でαのゆるみちゃんを生き返らせたの?今のソレイユ様ってロリコンなのかな?(笑)』




少年A『まっ、ロリコン発言は冗談として、単なる疑問だよ(笑)』





ソレイユ『…。ゆるみ。Σの方だ。
抵抗軍に拉致されている状態だからだ』





少年A『成る程…死体を回収出来てない訳か』





ソレイユ『それどころか、正確に言えば、生死が確認できていないというのが正しい。
ただ、こちらでは死亡したということで扱っている。
抵抗軍の悪足掻きに付き合っている程、暇じゃないんでな』





少年A『その抵抗軍ってのは因みに放置で大丈夫なの?』





ソレイユ『奴等が逃亡したのはβだ。
つまり、向こう側の俺や無時空が支配下に置こうとしている世界。
奴等に逃げ場など有りはしない』





少年A『ふーん、まっ、いっか。みと君はソレイユ様の判断で特に脅威では無いんだね』





ソレイユ『勿論だ。何せ、Σは一番の障害が"死"を確立させた絶望の世界線だぞ…!』





少年A『一番の障害…?』





スッ。





ゆるみ『…御兄さん』





αのゆるみはそう言った。






?『…みしゅ。お前……一体最終的には何をしようとしてんだ?』





ソレイユ『…フッ。最終的には何を…か』






ソレイユ『教えてあげよう。
最終的に成す事は"完全なる宇宙の確立"だ!』





ソレイユ『α、β、Σ。全ての宇宙を統一させ、全てを征服する!
それは向こう側の俺が成し遂げてくれるだろう』





少年A『ソレイユ様。君……その人も生き返らせたんだ』





ソレイユ『…ああ。ただ、最も…俺の配下としてな』





ソレイユ『明泳みこ。俺がこの手で殺したΣの兄さんだ!』






みこ『…。』





ソレイユ『兄さんには第5席を名乗って貰う。
だが、兄さんの力はみゆすらも凌ぐだろう』





ソレイユ『みゆはハッキリ言って十帝としてはかなり不足した戦闘力だったからレインボーエンジェル真を渡したのだ。
本来なら、そのまま兄さんが所持するべきだった』





ソレイユ『だが…兄さんはレインボーエンジェル真が無くとも、更なる力を習得した!
正確には妖魔転生によりパワーアップしたことで得た力』





ソレイユ『確か…ノスタルジア・ウォーでソウマと俺を圧倒したコウミという奴が至っていた力だ』





ソレイユ『「天魔神」。
魔戦士として覚醒した今の兄さんはそれに至っている』





みこ『…。』





ソレイユ『兄さんの今の力は正確には不明だが、少なくともタユウに匹敵するのは確かだろうな』






タユウ『みこ…』





みこ『…ったく、みしゅ、すぴか。
お前ら……こんなことをして、本当に満足なのかよ?』





ソレイユ『無駄だよ、兄さん。
今の兄さんは俺の妖魔転生の支配下だ。
俺の忠実なる配下…十帝なのだよ!』





イーヴィル『…!思い出した。明泳みこ…!
お前か!』





みこ『誰だ、お前は?』





少年A『イーヴィル。無駄だよ。
君が相対したのはβのみこ君だから、このΣのみこ君とは別人だよ』





イーヴィル『別の世界線の存在か…面倒だ』





みこ『俺に何か恨みでも有るみたいだな?
だが、見たところお前もみしゅの支配下に置かれてるみたいだな』





イーヴィル『…フン。明泳みこ。
俺はβのお前に復讐をする!』





みこ『その台詞はβの俺に言えばいい。
ただ、恐らくだがβの俺はレインボーエンジェル真を使うだろう…お前なんか返り討ちにする』





イーヴィル『フン…』






ソレイユ(レインボーエンジェル真だけではイーヴィルには及ばないが。
βの兄さんに関しては、βの俺でも警戒はする相手の筈だ)





ソレイユ(元々はβの兄さんを葬るサポートをする為にΣの兄さんを操ったとも言える)





少年A『みこ君やゆるみちゃんについては驚いたけど、君たちの言う信頼を置く戦力ってのは納得したよ』




ソレイユ『因みに…これが俺たちの戦力全てだ。
他にもΣには強い奴は居たが、全員殺して、抵抗軍が拉致…或いはDNAのみ結合し、人造人間を作った』




タユウ『それが魔巫女達、Σのトップシークレット使いに当たる人造人間よ』




ソレイユ『最も…トップシークレットも全てソウマ達、無時空に回収されたがな。
今残っているのは3つのレインボーエンジェル、これだけだ』





Σのトリプルレインボーエンジェル。
元々は人造人間の一人、ディオンが持っていた物。





ソレイユ『トリプルレインボーエンジェルに関してはゆるみに所持者となって貰う。
ゆるみはαでのレインボーダイヤの力を失っているからな。
だが、それもトリプルレインボーエンジェルで補い、十帝レベルの力になる筈だ』





ゆるみ『みしゅ君…』





ソレイユ『ゆるみ。俺の為になら…お前なら何でもしてくれるだろ?』





ソレイユ『その子…みるも居るんだからな』





ゆるみが抱いている男の子の名は、みる。



明泳みゆのパラレル存在に当たる。




どうして、みゆとみる…2つの存在の可能性に分かれてしまったのかについては不明だが



強いて言うなら、Σのみしゅであるソレイユとαのゆるみの間に生まれた子供という事で、βのみしゅとゆるみや、Σのソレイユとゆるみの子供とは違う可能性を持って誕生したといった所なのだろうか。





少年A(まっ、こんだけ強い奴が集まれば当分は大丈夫そうだね)




少年A(こっちはこっちで、計画を進められそうだ……ウチュウ)







。。。






場面替わり。





(ビッグバン・ゴッドギャラクシーβ)





暗黒界。




十帝βの第6席魔綺羅と第5席クカサの会話。





クカサ『少年Aを名乗る人物がイーヴィルの死体を回収した件について…ソレイユ様に報告するべきだろう』




魔綺羅『ただ…少年Aも、別の世界のソレイユ様の十帝だそうよ。
その方はソレイユ様に力を与えた人物でもある』





クカサ『…全てはソレイユ様の判断だ』





クカサ『それにしても…ユレイベルやイリアスは何処へ行った?
こんな時に……』





ギルガァ『クカサ、魔綺羅!』





クカサ『ギルガァか。何だ?
大声を出さんでも聞こえている』





ギルガァは、十帝βの第8席。





ギルガァ『神狩りを行っている連中…特にディスランスとゴルノプスが随分と長い間戻って来ねぇみたいだ』




クカサ『それならユレイベルとイリアスもだ』





ギルガァ『あの二人よりも更に前からここに姿を見せてねぇんだよ。
もしかして…イーヴィル同様、既に死んでるんじゃねぇのか?』




クカサ『イーヴィルは痛手だったが、あの二人なら序列は私たちより下だ』





ギルガァ『ったく、冷てぇな。ちょっとは仲間を心配したりしねぇのかよ?』





ギルガァ『まっ、俺も行くわ、そろそろな…』





ギルガァ『ソレイユ様が修行を終えるまでに、俺たちがこの世のビッグバン・ゴッドを全て皆殺しにしておけば、ソレイユ様はお喜びになられるだろう!』





バサッ!
ギルガァは暗黒界を去った。





クカサ『奴め。侮ってイーヴィルの二の舞にならなければ良いのだが…』




魔綺羅『ねぇ、考えたんだけど、イーヴィルが抜けた席。
これの穴埋めをするってのはどう?
少年Aって奴の真似にはなっちゃうんだけど…』





クカサ『成る程…それは面白い。
しかも、ソレイユ様が修行を終えた時にイーヴィルの代わりを私たちが見付けていれば、またソレイユ様からの評価も上がるだろう』




クカサ『問題は…誰をイーヴィルの代わりにするかだ。
そもそもイーヴィルの代わりが務まる奴が、そう簡単に見付かるのか?』




魔綺羅『馬鹿ね。忘れたの?
私たちが何処でベオに勧誘をされたかを』




クカサ『ベオに勧誘をされた場所は忘れもしない…あのクソみたいな監獄、ブラックキャッスルだろう!』





魔綺羅『そっ。そして、ブラックキャッスルには私たち以外のA級危険因子も大勢居たわよ。
そいつらなら…十帝になる器は有るかもしれない』





魔綺羅『イーヴィルに匹敵するかどうかはまた別としてね』





クカサ『成る程な。だが…そいつらの目星はついているのか?』





魔綺羅『何となくね。私…あんな地獄みたいな監獄での生活も結構楽しんでいたのよ。
絶対に抜け出して、あいつと再会してやりたかったもの』




クカサ『あいつ…?』





魔綺羅『幼馴染みと旅をしてたの。
でも、宇宙公安に捕まるときに離れ離れになっちゃったから、今は生きてるのか死んでるのかすら分かんないけどね』





魔綺羅『幼馴染みの事はもういいの。
今は十帝として生きていくから。
ただ、監獄での生活の時、何人かとそれなりに仲良くさせて貰ってたわ』





魔綺羅『私が監獄での生活の時に絡んだのは3人のA級危険因子。
私の直感だけどただならぬ雰囲気を感じたわ』





魔綺羅『鬼の戦士夜王丸、旋律の音楽家フルート、最強の殺し屋X』





魔綺羅『こいつらは私の予想だけど、十帝レベルの力を持つ奴の筈よ!
こいつらを探してみましょう?』








次回へ続く!
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(オマケコーナー)




新十帝Σが判明したので纏めておきます




第3席:魔巫女→イーヴィル

βは第3席が空席となりました。



第5席:魔喰狼→みこ(Σ)


第6席:アトランテ→ゆるみ(α)



まさかのみこ、ゆるみの別世界線の存在も十帝に加わりましたw
これはネタが思い付いたので後付けになります←



第7席:ディオン→アイリ(α)



第8席:ツアキ→チサ(α)



アイリ、チサは本家の消滅都市でも割りと強いキャラなんですけどこういう特殊なポジションに置きました。




第9席:ヨケト→プールマン


イーヴィル復活に伴い、プールマンを復活させてあげましたw
スイムマンとポジションが被りますが←




第10席:エリカナ→ソラ



ソラは新キャラですね!
また、ソラは消滅都市のキャラではなく、消滅都市の派生作品に当たるアフターロストのキャラです。




みしゅのスピンオフは暫く動く予定は無かったんですけど、どういう結末にして、終わりにするかの案が決まったのでぼちぼち更新していきます。