第105話【十帝の補充】 | みこの冒険日記-リターン-

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ここは、絶望の世界線Σ。



Σを支配している闇の皇帝ソレイユの前に現れた少年Aと名乗る人物は、ソレイユの戦力として十帝を新たに用意した。



今現在、明泳みしゅの配下に当たる十帝βと、少年Aが率いる十帝αが存在していることになる。



因みにソレイユの配下に当たる十帝Σに関しては現在では、ラムダ、タユウ、みゆのみであり


ラムダ、みゆに関してもベオの勧誘でカティサークのチームメシアに加わっている状態な為、Σには居なかった。




そこで少年Aは、ソレイユとタユウにある提案をした。





少年A『僕のコネを使えば、空席となった十帝の補充も可能だよ』




タユウ『…どういう意味ですか?』





少年A『現在…ソレイユ様を守る直属の配下はタユウ。あんたのみだ』




少年A『ベオが用意した十帝も向こう側の世界の明泳みしゅ君の配下。
僕が揃えた十帝も一応ソレイユ様の配下に当たるけど、これはこれで僕も自由に率いらせて欲しいんだよね』




少年A『つまり…ラムダ、みゆを除く十帝の席の代わりとなる人物の補充はどうだろうか?
という提案だね』




ソレイユ『ほう…。確かに、お前の言うように戦力を強化するなら願っても無い話だ』




ソレイユ『だが…そいつら全員がこの俺に忠誠を誓うという保証は有るのか?』





少年A『またまた~。あんたはこの宇宙を支配している人物でしょ?
誰であろうとあんたに従う筈だと思うけどな~』






ソレイユ『フッ…お前程の奴なら気付いて要るんだろう?
今の俺の力…βの俺と比較してもかなり劣っている』




ソレイユ『何せ暗黒界皇帝も、闇の宝玉に当たるダークレインボーダイヤも、全て向こう側の俺に渡してきたのだからな』





少年A『え!? そうだったの?知らなかったな~(笑)』




少年A『じゃあ、今のソレイユ様なら僕でも勝てそうだね(笑)』






タユウ『白々しい…。分かって言っていたのじゃ無いのですか?』





タユウ『戦力を強化するという提案。
それはあなたが、私たちの今の戦力では不足しているということを見越した上ででしょう?』





少年A『やだな~。裏は無いよ。
僕はただ純粋にソレイユ様の為を思って言ってるんだよ』





少年A『僕は全宇宙の頂点に君臨するソレイユ様の仲間になりたい…ただそれだけだよ』





ソレイユ『…。』





タユウ『ソレイユ様。いかが致しますか?』





ソレイユ『少年Aの提案を受け入れよう。
確かに、更なる戦力は必要だ』





ソレイユ『だが、そいつらをコントロールするには…』





タユウ『分かっております』






タユウ『少年A。分かっていると思いますが…その新しい十帝、全て私の指揮権の元動くことが前提です』





タユウ『ラムダが居ない今、最強の十帝は他でもない…私です』





少年A『良いと思うよ~。そしたら、十帝の候補を連れてくるよ』





少年A『ただし…僕が紹介する十帝の候補となる人物は、5名だ。
空席となった十帝の数は7名。つまり、2名に欠員が出る』





タユウ『心配には及びません。あなたがいくら誰を紹介したとしても、十帝の候補くらいこちらも目星はつけております』





少年A『へ~。あんたらにもまだ戦力が居たんだ?』





タユウ『逆に言えば、その二人の人物こそ、私の次にソレイユ様が信頼を置く人物。
少年A。あなたの善意は受けとりますが、あなたの思惑通りにはならないとだけ言っておきます』





少年A『僕…どんだけ信用されてないの(笑)
まぁ、いいや!』





少年A『十帝の候補を連れてくるから、2~3日待っていてよ』






。。。







少年Aの提案から数日が経過した頃。






ソレイユ『タユウ。少年Aの戦力についてお前はどう考える?』





タユウ『そもそも少年Aについては今でも謎だらけです。
私はあの者を一切信用しておりません』




タユウ『ソレイユ様…今、あなたをお守りすることが出来るのは私だけなのですから』




タユウ『それにしても…失われし世界から連れてきた十帝の他に、まだ少年Aには十帝の候補となる人材の目星が居たことに驚きです』





ソレイユ『だが、不思議ではない。
少年A…奴の力はお前にも匹敵するのだからな』





タユウ『ソレイユ様…私は』





ズズズ…!





タユウは、ドス黒いオーラを放った。






タユウ【…。少年Aが何者か、或いは少年Aが連れてくる戦力が一体何なのか、その全て、一切興味は有りません】





タユウ【少年Aが仮に…ソレイユ様に牙を向くことが有るならば、その時はこの私が!
必ずや、少年Aと奴の戦力を皆殺しにします!】





タユウ【あなたには指一本…触れさせはしませんよ。例え誰であろうとね】





少年A『怖いなぁ(笑)
元マーキュリーロストの星の使徒…スピカちゃん?』





タユウ【スピカ…?すみませんが、その名前で呼ぶのは止めて頂けますか?】





タユウ【私は…このΣでソレイユ様の次に強い存在、闇の女帝タユウです!】





少年A『え?ソレイユ様の次に強いのって、第1席のラムダじゃないの?』





ソレイユ『ラムダ…あの者の本気は俺よりも上だ。
だが、ラムダは俺の力を認めてくれたという感じだ』





少年A『マジ?知らなかった(笑)
じゃあ、Σで最強なのはラムダなのか~』





少年A『確かに…聞いた話によれば、ラムダは絶望の宇宙の創造主と呼ばれているくらいだもんね、納得したよ』





少年A『あと、タユウちゃん?そろそろそのドス黒い気の放出を止めて頂けると助かるかな?
気合いが入ってるのは十分伝わったから(笑)』




少年A『それと…心配せずともあんた達に逆らったりはしないので(笑)』





タユウ『…。』





タユウは、本気のオーラを解いた。



タユウの本気のオーラは、高次の戦い…ノスタルジア・ウォーでも見せたものである。





タユウ『少年A。逆らえば、あなたの命は無いと思いなさい』





少年A『だから分かってるって(笑)
タユウ……君と戦うのは僕でもキツいってのは理解しているから』





少年A『そしたら…紹介するよ~。
まずは…十帝の第10席、エリカナの代わりとなる人物』





スッ。
現れたのは薄い紫色の髪の毛の少女。





?『私は…ソラ』





ソレイユ『聞いたことの無い名前だ。
こいつは何処の誰だ?』





少年A『何て説明をしようかなぁ…。
ソラちゃんはね。α、β、Σ…どの宇宙にも属さない宇宙からやって来た子だよ』





ソレイユ『何だと!?』





タユウ『我々が自由に世界線を移動できるのは、球根の発芽により交錯した、α、β、Σの3つだけの筈』





少年A『君たちにはどうやら知識が足りないようだ。説明のしようが無いよ』





タユウ『初っぱなから信用できない奴が現れましたね…』





ソラ『す…すぴかさん?』






タユウ『…!私を知っているのか!?』






ソラ『いえ…知っているといっても会うのは初めてです。
あの…リサを知っていますか?』





タユウ『リサさん…。知ってるよ。
かつて…探偵組織の幹部をしていた人だ』





ソラ『リサは私の姉に当たる人物です』






タユウ『リサさんの妹…!? あの人に妹が居たなんて…』





ソラ『知らないのも無理は有りません。
少年Aが話したように、私やリサは元々は別次元からやって来た住民なのですから』





タユウ『別次元からやって来ただと…?』






ソラ『はい。これ以上の説明は難しいですね…』





ソレイユ『…何でもいい。タユウ…そうだろう?』





タユウ『そうですね』





タユウ『ソラ。あなたに1つだけ言っておくわ』





タユウ『私は…スピカではない、タユウよ』





タユウ『次からはそう呼びなさい』





ソラ『はい…。分かりました。タユウさん』





ソラは素直にタユウの言う通りにした。





少年A『ひゃ~。警戒されちゃってるな』






タユウ『…あと4人は?』






少年A『そのうちの二人は死体だよ』





ドサッ。
少年Aは尻尾や羽の生えた人物と、帽子とゴーグルをつけた人物の死体を放り投げた。





タユウ『何のつもりですか?』





少年A『妖魔転生だよ。この二人はソレイユ様の力で復活させて貰う』





ソレイユ『…成る程。構わんぞ』






ソレイユ『妖魔転生を使えば、術者の俺がコントロールすることが出来る。
つまり…"あの二人"と同じだ』





ドーン!




ソレイユは、死体を妖魔転生した。





少年A『まずはゴーグルの方。
こいつは惑星プールの番人…プールマンだ』





少年A『ビッグバン・ゴッドギャラクシーβから連れてきた』






プールマン『こ…ここは…?』





プールマン『お、お前は!?』





プールマンは、もう一人の復活した人物を見て驚いた。






?『成る程…。あんた達が生き返らせてくれたという訳か』





?『別の世界線のソレイユ様』





少年A『流石。イーヴィル君は理解が早いね』





もう一人はイーヴィル!
十帝βでは第3席の地位に居た、妖精王イーヴィル・ロードである。






少年A『イーヴィルは、明泳みしゅの配下の十帝だけど、βで戦死した。
ただ、プールマンと同様、死体を回収し再利用出来たという訳だね』





ソレイユ『早くも向こう側の俺の配下を倒したとは…それも十帝の第3席』





少年A『殺ったのは明泳みことその仲間達だよ』





ソレイユ・タユウ『…!!』






少年A『まっ、その事はどうだっていい。
イーヴィルの力が手に入れば、僕の十帝の第3席に当たる妖精虫ワームも強化されるから手に入れたかったんだよ』





イーヴィル『ワーム…!? ワームがここに居るのか?』





イーヴィル『ワームの力が使えるなら…俺をこんな目に合わせたあいつらにも復讐が出来る!』





少年A『君の復讐は後回しだよ。
そして、君は魔巫女の代わりに第3席を名乗って貰う』





イーヴィル『また第3席か…!
イリアスやユレイベルは認めざるを得なかったけど、今度の俺の上の席を持つ奴は、それに値するのかい?』





タユウ『私よ』






イーヴィル『へぇ?何を基準に君みたいなお嬢さんが俺より強いとか語っちゃうのかな?』





タユウ『だったら試してみる?』






ソレイユ『…おい。イーヴィル・ロードとか言ったか?今のお前の状態…どういう感じなのか分かって居るだろうな?』





イーヴィル『ソレイユ様。あなたには勿論敬意を払いますよ。
ですが、私が第3席というのが認められないのです!』





イーヴィル『私を第1席の地位に置くべきですよ。ソレイユ様』






ソレイユ『それは認められない。
第1席は既に居る、ラムダだ。そして、第2席はそこに居るタユウだ』




ソレイユ『ベオの用意した十帝はαの創造主ユレイベルか…。1つ言っておく。
αの創造主ユレイベルはβの創造主ゼータよりも戦闘力が低い』




ソレイユ『そして、ラムダはΣの創造主に当たる。
ラムダの戦闘力はゼータと同格でもある』





イーヴィル『ほう…』





ソレイユ『ここまで言えば、理解は出来たな?
ユレイベルより下のお前はラムダには遠く及ばない。
ラムダの力はハッキリ言って、闇の皇帝ソレイユよりも上だからな』




イーヴィル『ソレイユ様以上の十帝だと…!?』





イーヴィルも流石にラムダの力には驚いた様子だ。





ソレイユ『まだ驚くのは早い。
イーヴィル。お前は明泳みことその仲間達に殺られたんだな?』





イーヴィル『あいつらが誰なのかまでは知らないなぁ…。でも、今度会ったら次に勝つのは俺だよ!』





ソレイユ『ハッキリ言って、殺られたという事実が有る以上、何を言おうが言い訳にしかならん』





イーヴィル『…それは…。確かにその通りですが…』






ソレイユ『そして、説明するのはタユウについてだ。
タユウはこのΣの宇宙の存在に当たる明泳みこの仲間を何人も葬っている』





ソレイユ『こいつは闇の女帝タユウ。このΣで俺の次に強い戦士だ』





イーヴィル『…!』





ソレイユ『これで分かったか?
現状の資料ではお前の力はタユウの下、第3席だ』





イーヴィル『くっ…。分かりましたよ…ソレイユ様』






プールマン『やっと話が終わったか。
おい、俺はイーヴィルに殺されたんだ!
イーヴィルやあんたらの仲間になるなんて御免だ!』





プールマン『元の世界に帰らせて貰うぞ!』






ソレイユ『残念だが、無駄だ。
お前も妖魔転生の支配下に有る』





プールマン『くっ…』





少年A『プールマンだけど、ヨケトの代わりの第9席を名乗って貰う』





タユウ『あのソラって子よりプールマンの方が強いのね』





少年A『ソラはロスト・ゼロでもあるリサ程の力は無いよ。
ただちょっと特殊な力は持っているね』





少年A『そして、僕が紹介するのは残り二人だけど、イーヴィルよりは序列は下に置くよ。
イーヴィルはプライドも高いから第3席には置いとかないとさっきみたいに文句を言うだろうと思ったからね(笑)』





少年A『あとの二人は…まぁ、僕が手懐けている配下のような感じだよ。
十帝αに近い感じだね』





少年A『ただ、二人とも戦闘力はかなり高いと言っておくよ。
それこそ、この二人に関しては、みゆちゃんと同格か或いはそれ以上と思って貰っていい』





タユウ(みゆの力は第4席…。
それもレインボーエンジェル真を含んだ状態。
それに匹敵なんて…?)






現れる少年Aの戦力。










次回へ続く!
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