番外編【タロットシリーズ秘話(続編)】 | みこの冒険日記-リターン-

みこの冒険日記-リターン-

オリジナル小説を中心に更新してます‼
更新頻度は、低めになります。

これはタロット秘話のリメイク版及び追加シナリオになります。



何故、追加シナリオを入れるかの理由は、本家の実際のタロットシリーズが全て明かされたからですね。




リメイクに伴い、前編~後編も少し台詞が変わった箇所が有ります
暇だったら探してみてくださいw
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

























ベオ『全く…折角タロットシリーズが揃って、それらが力を開花したと思ったら、また空席が出来るんだもん(笑)』





ベオ『タロットシリーズに空席が出来ちゃ、“タロットゲーム”をする事が出来ないからね(笑)』





宇宙空間に浮遊している謎の少年ベオ。
彼が語るタロットゲームとは一体…?





ベオ『“正位置”と“逆位置”。
2つのタロットを操ることが出来る人物が、そのタロットに最も適用できた人物と言われているよ』






タロットカードにおける正位置。





ベオは、ピンクの髪の毛の少女。
かつて、ビッグバン・ゴッドギャラクシーにおけるπ(パイ)という宇宙、天上の世界“イデア界”と呼ばれる次元。




そこに住まう、女神の一角…天上の女帝メシエを思い浮かべた。




元々、タロットカードをベオが下界の民に渡そうと思ったのは気紛れであり
メシエとの神々の悪戯がキッカケである。






メシエ『「タロットカード“女帝”」!』





メシエを例に挙げるが、タロットカード名を単に告げ、タロットカードの力を引き出したこの状態を、タロットカードの正位置と呼ぶ。





そして…




メシエ『僕の操る女帝…その力、見せてあげる。「連絡船よりの使者」!』





タロットカード使いの中には、タロットカードの力をより深く引き出せる者が存在する。



これをタロットカードの逆位置と呼ぶ。





戦闘力では、タロットカード正位置がトップシークレット
タロットカード逆位置がトップシークレット・リミットブレイクに匹敵する。



ただ、正位置と逆位置を使いこなしている者がタロットカード使いの最終形態という訳ではない。





タロットカード使いの最終形態はまた更にその先に有る!





タロットカードの力を100%引き出した状態
名を、“レイドタロットカード”!



また、レイドタロットカードを操る人物を“レイドタロットシリーズ”と呼ぶ。






メシエ『見せてあげるよ…僕の本気を!』






メシエ【「"Ⅲ.The Empress"」!】





かつてビッグバン・ゴッドギャラクシーで行われた高次の戦い、ノスタルジア・ウォーにてメシエはその力を解放している。



レイドタロットカードを発動後、マスターブランチと呼ばれる絶対的な領域に足を踏み入れる事が許される。




マスターブランチに接続した者は他の人物を寄せ付けぬ独特のオーラを放つのがその1つの特徴である。




また、マスターブランチの接続はトップシークレット・交差と同格の戦闘力を引き出すことも出来る。




つまり、レイドタロットカードの戦闘力はトップシークレット・交差と同格…或いはそれ以上とも言える。






ベオ『まっ、レイドタロットカードに関しては更にほんの一握り。
現在ではメシエちゃんと、僕の直属の側近に昇格してるトラオム君、カタリナちゃん、キズナちゃんのみだからね~』





ベオ『けど…死んだ奴等を例に挙げちゃうと、例えばザーズ君やトリガー君なんかはタロットカード逆位置すらも引き出せなかった所謂外れ。
せめて当たりの人物に全て渡してあげたいなぁ(笑)』






。。。






そして、ベオは再び空席となったタロットカード使いを補充する。





“女教皇”タロットを渡されたトモコだが、やはり最終的にはその力を手放す。





?『良いのかい?』





トモコに話しているのは、元詐欺師の男…キリヒコと呼ばれる人物。





トモコ『ベオ…。奴が何れだけ危険な存在なのかは、「vision」を通して把握している』





トモコ『仮に私がこれからも女教皇を使い続ければ、最後にはタロットに飲まれる』





トモコ『私の現在の目的…それは教祖ノゾムの野望を打ち破る事に有る。
ただ、ベオ本人に聞いたが、ベオとノゾムは全くの無関係らしいからな』





キリヒコ『ノゾムねぇ…。確か、ロストアイランドとかいうのを企てているんだっけね?』





キリヒコ『トモコ。何が君をそこまで動かしているんだい?
タロットカードの力を捨ててまでさ…。
君も言ってたじゃないか、○○○だっけ?
君の後輩もタロットカードを受け取ったって』





トモコ『後輩…あいつの事はこの際切り離して考えて貰おう』





トモコ『キリヒコ。私が何故、ノゾムの野望を阻止する事に拘るか…それは他でもない、visionに有る』





キリヒコ『vision…トモコさんの持つ予知夢の能力でしたね?』





トモコ『…ああ。私のこのvision。どうやら危険を察知する力が備わっているのだが、教祖ノゾムの計画はこのvisionが最も危険視する計画でも有るようだ』




トモコ『私は同時に確信したよ。
何を捨てても教祖ノゾムの計画は阻止しなければならないと…』




トモコ『このvisionという能力は、ノゾムを倒すために授かった力なのだと!……ね』





キリヒコ『尚のことタロットは戦力になると僕は考えるけど、でも…飲まれちゃ仕方無いよね』




トモコ『あの力は私には荷が重すぎる…。
現に正位置を発動するのが精一杯だったからな』




トモコ『だが…キリヒコ。お前の工房で開発した人工アーティファクト。
この力なら、タロットカードのようなリスクを負わずして、トップシークレットに匹敵する力を発動出来る!』





キリヒコ『そうだねぇ。元々僕が工房を作ったのだって、この宇宙を守る為何だからさ』





トモコ『本当にそうか?』





キリヒコ『………。』






場面切り替わり、ベオは女教皇を別の人物に渡す。





ベオ『ポラリスちゃん。君の願いを叶える為にこのタロットカードの力は必要だと思うなぁ』





ポラリス『成る程な…。だが、何故、貴様はこの強大な力を私に授ける?』





ベオ『僕はね…。タロットカードに最も適用できた人物がそれを持ってて欲しいんだよ。
どこぞやの探偵のババアは捨てたからね(笑)』





ベオ『とりあえず…その女教皇の力が有れば、君は目的を達成させられるよ?』





ポラリス『…良いだろう。お前の話では、カノープス…奴もタロットカードを受け取ったらしいからな?』




ベオ『カノちゃんの事か(笑)
昔はそんな名前だったんだね』





?『いやいや、カノープスを省略してカノって呼ばれてるだけですぜ』





ポラリス『サダク。余計な事は喋らなくても良い。
とにかく…カノ。裏切り者の奴と同格の力をこれで私も手に入れられた』




ポラリス『兄の組織を裏切ったあいつにも制裁を下してやる…。
ただ、目的を最優先にするがな』





ベオ『ん、まぁ、頑張ってね~』





ベオはタロットカードをポラリスという女性に渡すと消えた。






サダク『お嬢。あのベオとかいう奴は信用できるのですか?』





ポラリス『サダク。私は…兄の成し得なかった事を実現させる!』





ポラリス『“失われし世界”。
私たちの奪われた居場所を必ず取り戻す』





ポラリス『私は…揺らがない!』





サダク『本当に…真面目なお嬢さんだこと』





サダク(俺の惚れた女だけの事は有るぜ……)







。。。






ベオ『次はザーズ君の皇帝の候補か』






?『ベオ』







ベオ『やぁ、君はシャル君じゃないか』






シャル…この人物も天上の世界の住民であり、その神官である。
元は天上の皇帝アニマの配下でもあったが、現在ではそういう括りには所属せず、ベオに加担している。






シャル『アニマさん…あの方には皇帝をお渡しになられないのですか?』





ベオ『うーん。アニマ君はノスタルジアを動かせる地位に居るしね。
そんなに強すぎる奴にタロットを渡してもな~って思うんだけど』





ベオ『やっぱり…天上の女帝メシエちゃんと対になる天上の皇帝と呼ばれているアニマ君が皇帝タロットの一番の適任者なのかなぁ?』





ベオ『なるべく遊びたいから、あんまりチートな奴に渡したく無いのが本音何だけど(笑)』






シャル『なら…適任者を見付けた』






シャル『その者は…皇帝の体現者と呼ばれている』






シャル『皇帝ナポレオン。偉人を呼び出せる人物でもある。皇帝に相応しき器だと思う』






ベオ『へ~。シャル君がそこまでお勧めするなら、その人に渡そうかな?』





ベオ『んじゃ、シャル君がその人に渡して貰える?
僕は他の奴も見付けないとだからさ(笑)』





シャル『承知した。因みにその者の名は、マサヒト』






後に皇帝タロットは、マーキュリースターでもあるマサヒトに渡ることになる。
渡したのはこのシャルという人物。








。。。







?『モニカ。氷柱の暴走。あなたの言う“神様のお告げ”というのが無ければ回避出来なかったわ』




モニカ『アリナ。でも…私たちの“アンロスト・パレード”でも全ての人を救い出せる事は出来なかった』





モニカ(もしも…私がこの“正義”のタロットカードの力をもっと引き出してさえ居れば)






スッ。






ベオ『大使アンロスト・パレード。
うーん…正位置しか引き出せないなら外れだし、モニカちゃん…ハッキリ言っちゃうと君が何処かでタロットに飲まれるのは目に見えてるなぁ~(笑)』





モニカ『お…お告げの神様!?』





アリナ『この人が…?』






ベオ『どうする?僕はどっちでも良いよ?
もしかすると何れは君も…レイドタロットまで引き出せるかもしれないしね(笑)』





モニカ『…お告げの神様からハッキリとそうお告げして頂けて決心がつきました』





モニカ『この力は私には荷が重すぎます…』





モニカは、正義のタロットを返す。






ベオ『それが懸命だね。後、丁度君たちのアンロスト・パレードのお陰で、氷柱の暴走から助かった人たちの中に…正義タロットの器を見付けられたからの提案だったんだけどね(笑)』





ベオ『さーて…その子に正義を渡すのは後にしとくとして、この氷柱も流石はあのソウマ君が呼び出しただけあって凄まじい力を秘めているよね(笑)』





ベオ(氷柱に世界の記憶を嵌めれば…失ったものを取り戻せるって、ソウマ君やキキョウは言ってたね。
ソウマ君はその為にこの氷柱を呼び出したのかな?)






。。。







ベオ『メシエちゃん、ゲームマスター。
確か…ブラックキャッスルで死んじゃったビンゾー君の“吊るされた男”のタロットはハヅキちゃんに渡してくれたんだっけ?』





メシエ『ん~。ゲームマスター、どうなの?』






ゲームマスター『ああ。覚醒兵器ハヅキ君は大切な人を取り戻す為にタロットの力を受け入れたよ』





ベオ『ふーん…。僕は君たちの事情なんてどうでも良いけど、ハヅキちゃんならきっとタロットを上手く使ってくれることかな?』






。。。








サユ『スグル……君……』





サユ『私、あなたに会えて幸せだったよ…』





死神のタロットを受け取ったサユは息を引き取る。





スグル『サユ…!!そんな…。嫌だ…!!』





ベオ『スグル君。それじゃ、君がそこに転がってるタロットを使いなよ?』






ベオ『タロットを使えば…君の望む力が手に入るよ』






スグル『…サユを助けるため、俺は…“死神”を受け入れるよ』






。。。







ベオ『ね~。タイヨウ、ツキ』





タイヨウ『貴様は…ベオ。何の用だ?』





ベオ『イデアに限り無く近付いた存在である君たちでも何回も負けてて可哀想だから、僕が力を与えてあげるよ』





ツキ『力…?何?』






ベオ『因みに君たちの子供であるホシ君も受け入れた力だよ』





ベオ『タロットカード“太陽”と“月”。
まぁ、ホシ君の事を考えたら、相応しいのは君たちだからね~』





ベオ(ピグマリオンのサマーズ・サン、ブラックオーダーのマリーも正位置の発動までだったから、モニカちゃんのように回収して、適任者に渡すことにしたよ)





ベオ(タイヨウとツキなら流石に…)






ベオ(…!これは、もしかすると大当たりかもしれないね)





ベオは、タイヨウとツキにタロットカードを渡したこの時にある確信を得た。







。。。






ベオ(トリガー君が死んで空席になった“審判”タロットの適任者が見付からないなぁ)





ヒュン!





ベオ『…おや?やぁ、君はサヤコちゃんじゃないか』






サヤコは節制タロットを受け取った人物である。





サヤコ『ベオ様。審判のタロット…それは有るべき場所へ私が返します』






ベオ『…。成る程ね、ある意味それが一番良いか』





スッ。





ベオはサヤコにタロットを渡す。







。。。






ベオ(チキュウ君も死んだか…。なら、“世界”のタロットは僕が持つことにするよ)





ベオ(だって、他に世界に相応しい奴は居ないからね。
タロットゲームを制する僕が傍観する為に使わせてもらう事にするよ)





ベオ(残りは“正義”と“審判”か)






ヒュン!






ベオはある少年の元を訪れた。






?『くっ…!氷柱!何であんなものが…』






ベオ『ねぇ、タイガ君。君は氷柱を作った奴に恨みを抱いているよね?』






タイガ『誰だ、お前は?』






ベオ『僕はベオ。氷柱を作った奴って多分すっごく悪い奴だよね~。正義の味方がやっつけないといけないからさ、君にこのタロットカードを渡すから、氷柱を作った奴をやっつけて欲しいんだ』





タイガに渡したのは正義のタロット。






タイガ『氷柱を作った奴……』






ベオ『そう。君ならやれると思ったんだ。
誰よりも心から正義を誓う君ならね』





タイガ『氷柱…。これのせいで俺の学校のみんなが、街が…全部奪われた』





タイガ『こんなのを作った奴…それが居るなら、俺はそいつは絶対に許さねぇ』





タイガ『罪を見過ごすなんて出来ねぇ!』







。。。







サヤコ『預かってたものよ。返しに来たわ』






ゲームマスター『クックック…』






サヤコはゲームマスターに審判のタロットを渡していた。






ゲームマスター『ベオ…やはりあの男は、支配者(ゲームマスター)としては不適合と言わざるを得ない』




ゲームマスター『私が初めからタロットカードのマスターをしていればこのような事にはならなかった』





ゲームマスター『本当に…折角の楽しいタロットゲームも、あらゆる手を使い随分とねじ曲げてくれている』





ゲームマスター『ククク…!
メシエもトラオムも根本から勘違いをしている!』





ゲームマスター『ベオという男の本質はタロットなどではない!』





ゲームマスター『そもそもタロットに関して言えば…“彼はただ21枚のカードを拾った男に過ぎない”』






ゲームマスター『そして…勘の鋭い、君にならきっと気付いて貰える事だろう』





ゲームマスター『タロットカードはNo.0の愚者からNo.21までの世界だ』





ゲームマスター『つまり、全部で22枚有る』





ゲームマスター『ベオが最初に拾ったのは確か21枚だったね』





ゲームマスター『おや…?1つ足りなくないかな?』





ゲームマスター『君の予想は当たっている。
私は…そもそもベオすらも手のひらで泳がせている存在』






ゲームマスター【クハハッ!!!】






ゲームマスター【タロットカードの製作者はこの私だ】






ゲームマスター【ベオにタロットカードを拾わせたのもこの私なのだよ】






ゲームマスター【ベオ…。あの全能の傍観者ですらも、この私…ゲームマスターが作り上げた、ゲーム…物語のうちに過ぎない!】






ゲームマスター【そして、タロットカードが私の元へ戻ってきた。“世界”ではないのが少々癪では有るが】





ゲームマスター【“審判”は世界の1つ下のNo.20タロット。
性能としてはNo.0タロットである愚者と同様やや特別な位置に当たる】






ゲームマスター【さぁ…審判の時間だ!】






タロットゲームをコントロール出来る存在はベオともう一人居た
それが、ゲームマスター!



彼は混沌とする世界の全てをゲーム…物語のようにコントロールする事が出来る。






。。。







ここは、最初にベオやメシエが暮らしていた神々の領域。
(天上の世界“イデア界”)




ベオやメシエは下界に降りたが
ただ一人、まだイデア界に残っていた女神が居た。




その人物の名は、ブリキ。






ブリキ(メシエ……どうして死んじゃったの?)





ブリキ(“ニンゲン”だっけ?
女神である筈のあなたが、命を懸けて守っただけの価値が本当に有るの?)





ブリキ(私もそれを…確かめに行くとするわ)






ザーザー。




天上の世界に有る海岸のような場所。






タイガ『……。』





海岸に正義のタロットの所有者となったタイガが倒れていた。






ブリキ『ふぅん。ニンゲンね…』





ブリキ『メシエ…。あなたの気持ち、私も理解できるように頑張ってみるわ』











【タロットシリーズ秘話】リメイク版
(END)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━








タロットシリーズ秘話のリメイク版でまた新たな伏線が登場しました
中には衝撃の展開も有りましたが、一部の描写は本編ではまだ描かれていない未来の出来事でも有りますw



正位置やら逆位置やらの設定も最近思い付いて追加したものになりますね



要はレイドタロットに至るまでの間にもう1つ形態が有るという感じです。



それからレイドタロットに関しては作中でも説明されていますが、一部の奴しか到達しません。



レイドタロットが使える奴は逆にそれくらい強い奴とも言えますね(汗)