?『あら、まぁ』
19人目の相手はお婆さんだった。
まこ『コトハ。この婆さんは?』
コトハ「この人はハツバアさん。
エクセリオンの術式寺のトップランカーだね!」
まこ『術式寺のトップランカー…つまりペンサのような奴って事だな』
ハツバア『初めまして、坊や。
私はハツバアと申します』
ハツバア『ペンサ君よりも序列が上のトップランカーでも有りますよ』
まこ『お前に坊や呼ばわりされる筋合いは無い!(怒)
俺は暗黒魔界の魔王…まこだ!』
まこ『俺の名、お前の魂の中心に刻み込んどけ!』
ハツバア『物騒ですわね~(笑)』
ハツバア『では、まこ君。
私と手合わせといきましょうか』
まこ『婆さんの割りには戦闘本能もバリバリだな』
ハツバア『フフフ…これでも厳しい対抗戦や異世界での遠征、死闘を幾つも繰り広げて来ましたから』
まこ『戦闘の経験が豊富って事か。
だが、俺は短期間で魔狼や魔蔵の技術も越えられる超エリートだ!
婆さんの経験以上の力を今見せてやるぜ!』
「バトル開始」
ハツバア『では、参りましょう。
「術式仙術・仙人エネルギー」!』
ポーッ!
ハツバアは仙術のエネルギーを放出した。
まこ『「サタンゴッド」!』
ドーンッ!
まこは仙人エネルギーを容易く相殺。
まこ『「サンシャインダーク・ダイヤと同化」!』
ドーン!
まこ『ハツバア。お前相手ならこれでも十分だ』
ハツバア『まこ君。私を…侮らない事ですよ!』
ヒュン!
まこ『婆さんの癖に結構素早いな…』
ドカッ!
ハツバア『ほう…』
まこ『ただ…婆さんの割には速い部類ってだけで、俺からすればまだまだ遅い!』
ドカドカッ!
まことハツバアは体術の押収を繰り広げる。
まこ『「ダーククロー」!』
ドーンッ!
ハツバア『ぐっ…』
まこ『追撃だ!「暗黒連切り」!』
ズバズバアッ!!
ハツバア『ぐっ…。やりますわね…。
私の本気をお見せします!』
バチバチ!!
ハツバア『「術式仙術・到達する者」!』
まこ『それがあんたの本気か。
確かにペンサより高い戦闘力を感じる』
まこ『だが…戦闘力を上げられるのはこちらだって同じ。
魔王族の力を見せてやる!「ヘルアーマーダークネス」!』
ゴゴゴッ!!!
ハツバア『…!』
まこ『「ダークキングクロー」!』
ドーオオオーンッ!!!
ハツバア『ぐっ…。年寄りに対して、本当に容赦の無い一撃です…』
まこ『侮るなって言ったのはあんたの方だ。
それに、まだ優しい部類だぞ?』
ハツバア『まだ力をかなり隠している様子ですね…。
まこ君。ここまでの使い手とは…』
ハツバア(戦闘スタイルは修君にも類似するものが有りますが、まこ君は修君以上の力を秘めていますか…!)
ハツバア(ですが…!術式寺のトップランカーとして、恥にならない戦いをさせて頂かなければ!)
ハツバア『「仙人エネルギー」!』
まこ『「ダークキングクロー・スラッシュ」!』
ドーンッ!!
ハツバア『まこ君…!あなたが物凄い強者でも、私は全霊を持ってあなたに臨みます!』
まこ『ハツバア…。婆さんでも戦いにおいては凄い気迫を感じる!
良いだろう、全力で迎え撃つ!』
ハツバア『「術式仙術・仙法彗星拳」!』
まこ『「邪悪オーラ」!』
バシッ!
ハツバア『私の仙法彗星拳を受け止めますか…!』
まこ『「暗黒の裁き」!』
ドーオオオーンッ!!!
ハツバア『はぁっ…はぁっ…』
まこ『暗黒の裁きを耐えるか。
中々タフな婆さんだ』
まこ『だが…ハツバア。あんたはデータだ、本物じゃない。
遠慮はせず、次の一撃で決めさせて貰う!』
まこ『それとも降参をするなら今のうちだ』
ハツバア『……。』
まこ『降参はしないか。
なら望み通り!』
まこ『魔王族最強の妖術を見せてやる!
「破壊闇」!!』
ズズズ!!
ドーオオオーンッ!!!
まこ『暗黒の裁きに更に破壊闇を食らえば、いくらあの婆さんでも倒れただろう』
ハツバア『…それを待っていましたのよ!』
まこ『なっ…!?』
ハツバア『「術式仙術・仙光反射陣」!』
カアアアアアッ!!!
ドーオオオーンッ!!!
ハツバア『この術式はダメージを蓄積させ、カウンターを行う術式です!』
ブーン!
まこ『「邪悪オーラ」&「邪悪再生」』
ハツバア『仙光反射陣を凌ぎましたか…』
まこ『さっきのは俺も驚かされた。
ここまで戦力差を詰めてくるとは、あんたの戦闘経験も中々に称賛に値するものだったぞ』
ハツバア『お褒め頂き、ありがとうですよ。
ですが、ここまでのようです…』
まこ『負けを認めるか?』
ハツバア『ええ…。降参を致します』
「ハツバア、敗北の宣言により。
勝者、まこ」
まこ『フン…』
コトハ「まこ君。19人抜きおめでとう~!
結構疲れて来たかな?」
まこ『抜かせ。まだまだ余裕だ!』
まこ(「魔神王・真(ネオ)」…それから「最高魔神王」もまだ隠しているんだからな)
コトハ「ん~!やっぱ、まこ君が圧倒的に勝ってるデータばかりになりがちのようだから、魔蔵様の時のように、次の試合は二人同時投入するよ!」
まこ『ハツバアはエクセリオンの奴だったな?
つまり、今度は五界の奴が2連チャンか?』
まこ(今度はどんなコンボで来る…?
魔蔵と魔狼のコンボはかなり苦戦したからな)
コトハ「呼び出すよ。
20人目と21人目は五界の人です!」
シューウ…。
まこ『あいつらは…』
一人は体格の大きい男で、デカイ剣を携えている。
もう一人は白衣のスーツを着た少女。
?『…お前と協力するって事か?
これは俺でも予想外の事だな』
?『ごきげんよう…。
かつて五界を恐怖によって支配したサイバー一族の帝王…ブレイズ様』
まこ『プラント…!
そして、もう一人がエレテやテアロがかつて恐れていたという相手、帝王ブレイズか!』
次回へ続く!
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