雪の中に見える線路 | みこ☆ここ

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2024年3月31日、

JR北海道根室本線の富良野ー新得間廃線。

7つの駅が117年の役目を終えます。

 

 

幼き頃、父親の車で幾寅に一緒に来た事があり、

いつか行ってみたいとずっと思っていて。

父の用事が済むまで、車の中で待っていた時に、

古い木造校舎のグランドを囲んでるグリーンの金網が見えてた・・・。

その位の微かな記憶。

何の用事で行ったのか・・・

今はもう訊く事も出来ないけど、

ずっと来たかった幾寅。

 

 

廃線区間は乗車したことがなく、

学生の頃、私は富良野線のあの頃でいう「汽車通」でしたが、

同級生の中には布部や山部から通ってる人もたくさんいて。

 

 

布部駅はドラマ「北の国から」で黒板五郎一家が

降り立った駅で有名になり、

幾寅駅は映画「鉄道員(ぽっぽや)」で幌舞駅として

ロケで使用され有名になりました。

 

 

2016年8月の台風での甚大な被害により

東鹿越-新得間が運休、JRでバス代行輸送のまま廃線の決定。

乗客数の減少で、早くから維持困難と言われていましたが、

鉄道やドラマや映画のファン、地元の方々のあったかい思いが

続いて、これまで永く存続出来てきたのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東鹿越駅でJRを降り、幾寅までバスに。

線路は確かに伸びているのに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地元の方々が花を飾って、綺麗に保たれていて

観光客への気配りが感じられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

線路は見えないけど、

次の行先を示す駅名標、ホームミラーが

根室線の到着を待っているかのようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幾寅に降りて、街中を歩いて

学校の側まで行ったけど、新しく立派で大きな校舎。

同じ光景はあり得ないと思っていたけど、

廃線の現実と、時の流れに逆らえない現実とで

胸がいっぱいになりました。

でも、来れて良かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幾寅から富良野への根室線。

車窓から見える山々が雄大で、

富良野地区をどっしり包んでくれています。

 

 

たくさんの養分を蓄えた土壌で作物が育ち、

山では木を育て、水を豊かに。

まさに父なる山と母なる大地、

この風景に心がほっとするのは、

そういうことだったんだなぁ。

 

 

昨日から札幌ー富良野への臨時特急、

富良野から東鹿越までは車両数を増やして、

アナウンスは自動音声から車掌さんの車内放送に。

ラストランにたくさんの人で賑わいそうです。

 

 

根室線、よく鹿が横切るので、

警笛を鳴らし、減速する場面が多くて。

事故がなく、無事に最終列車の仕事を終えてほしいです。

たくさんの拍手、ありがとう、おつかれさまでしたと。