「レッドゾーン」夏川草介 2022年

あらすじ
「臨床の砦」の続編
未曾有のコロナウイルス感染症が
世界を混乱させてから2年。


「臨床の砦」で当時を思い出し
苦しくて胸の詰まる思いを抱え
興奮冷めやらぬまま続編を一気に読破!

マスメディアからは膨大な情報が発信され
その重要度も、優先度もはっきりしないまま
ひたすら過激な情報だけが奔流となって
溢れて出してくる。
パンデミック宣言、医療崩壊、都市封鎖…
それでもなんとか耐え抜いていった。

世間から医療従事者に感謝を…
その反面で酷い偏見で阻害されたり…
敷島医師がそんな状況を心配して
子供たちにはコロナの治療に関わってないと
話をした時
「お父ちゃんはお医者でしょ。
コロナの人
治してあげなくていいの?」

「お父ちゃん、困ってる人がいたら
助けてあげなさいって
いつも桐子に言ってるでしょ。
お医者なのに
コロナの人、たすけてあげなくていいの?」
(一部抜粋)


医師だからとて人間だ。
人として自分自身も家族も大切なのだ。
その狭間で苦しむ敷島医師や医療従事者は
どれだけ心も体も疲弊したことだろう。
今は予防も治療もわかってきて
あの当時の混乱が
夢だったのではないかと思うほど…


著者の夏川さん自身の経験を元に描かれて
緊迫した状況がリアルで
胸に次々と迫ってきた。
小説というより、
ドキュメンタリーを見ているようだった!