PLの教えの原点に還る | 御木白日のブログ

御木白日のブログ

学習院大学 仏文科卒業。大正大学大学院文学博士課程修了。
詩人活動をとおして世界の平和に貢献。

1.2014年(平成26年)7月24日に影身祖さまが亡くなられました。その日の夜10時頃、貴日止教主から私の携帯に直接電話がありました。「影身祖さまが亡くなったので、私は今から病院に行きます。白日さんもすぐ来て下さい。お願いします。」と言われ、私はすぐにPL病院に行きました。2004年(平成16年)から2014年(平成26年)まで入院されていた影身祖さまは104歳でした。

 

 影身祖さまは看護師さん方によって身体を浄め整えられて、美しくお化粧されていました。影身祖さまのご遺体の前で、貴日止教主は、横に座っていました私に対し、「私は二代さまからも影身祖さまからも教えをお聞きして来なかった。もう白日先生しかいないので私に教えを教えて下さい。よろしくお願いします。」と私に深々と頭をさげられたのです。

 

 その時の貴日止教主は、本当に真剣な眼差しで私を見つめておられていました。その眼差しは、二代さま(PLの立教者徳近初代教主のことです。ひとのみち教団徳一初代教祖から二代教祖の地位を継承直後に、当局の弾圧によりひとのみち教団は消滅しました)の教えを学んでいくという強い自覚を秘めた、私にすがるような眼差しであったのです。こんな貴日止教主ははじめてでした。私は「わかりました。私がわからせて頂いていることはすべてお話しさせて頂きます。何でもおっしゃって下さい。」と申し上げました。

 

 貴日止教主は、PLの立教者徳近初代教主の教えに還帰される決意を影身祖さまのご遺体とそこに立ち合っている教師の方々を前に明らかにされたのです。そこには美智代夫人そして教師が5、6名おりました。美智代夫人は「私にも教えてね」と場違いなことを言い、貴日止教主の隣に座っている私の膝をポンと叩かれたのです。

 

 貴日止教主とは1ヶ月に1度くらいお会いしていました。教えの勉強会を会員さんにさせて頂いていることなども申し上げていました。徳近初代教主より聞かせて頂いた教えの話も入れての勉強会であることをいろいろ話させて頂いていました。「それはすばらしいですね。ありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします」と貴日止教主はその都度おっしゃって下さったのです。そのお話し合いの中で、貴日止教主は「私の身近な者が、私を利用しようとしていることがいやなんです。」ともらされることもありました。

 

 ところがそれをきっかけに、それまで通じていた貴日止教主の直通電話がつながらなくなりました。

 

 

2.現在の教団は、PLの教えの立教者でPL教団を作られた徳近初代教主について、「二代さんはもう古い」「白日さんは二代さんの亡霊に取りつかれている」「次に立たれる方がPL処世訓はいらないと言えば、私も処世訓を捨てて、その方について行きます」とかの発言を公の場で行う教師を、誰もとがめることもなく放置しています。貴日止教主が亡くなられた直後の「全教師会議」での教師の人たちの発言でした。PL処世訓を捨てた教団など、もはやPLではないことにすら気が付かなくなっているのです。

 

 

3.現在の教団では、立教者徳近初代教主に対する敬意、そして徳近師が説く教えに対する敬意が失われてしまいました。「二代さんが古いならば、古くない新しい教えとはどんな教えなんですか?」と聞きますと、答えは「……」、無いのです。

 

 「人生は芸術である。人生は楽しかるべきである。楽しくないのは何かが間違っているのである。その間違いを〝みおしえ〟として示す」のがPLの教えです。その〝みおしえ〟が現在の教団から消えています。今の教団がもはやPLではないことのとてもわかりやすい証拠です。

 

 

4.以上のような現在の教団が、相も変わらず「PL教団」と名乗っているのは、矛盾であり、羊頭狗肉と言われても仕方ありません。教えの内容が消滅変容しているのですから、教団の名称も変更しなければならないのです。

 

 なぜそのような教団になってしまったのでしょうか? その原因は『週刊現代』にも出ていましたが、美智代夫人が立教者徳近初代教主にご自分の結婚を反対された仕返しだということです。

 

 PL教団の教師の方は、今の教団のありのままの姿を凝視して下さい。立教者に対する敬意を失い、そして立教者に還帰しようとされた貴日止教主の意向をも無視しているのが現在の教団です。

 

 教師の方は、PLの教えのため、PL教団のため、いまここでご自分の為すべきことに想いを致し、その想いを実践する勇気を持って下さい。PLの原点は立教者徳近初代教主の教えであり、徳近初代教主無くしてPL教団はないのです。

 

 PLの教えを、PL教団を現在、陥っている罠から救う道はそれ以外にないのです。