今年2020年、19世紀最後の年1900年生まれの二代さまの生誕120年になります。
勅使河原蒼風さんや細川隆元さんが同年で、親しくお付き合いされていました。21世紀最初の年の2001年まで3世紀を生きるのだと皆さん意気軒昂でした。
二代さま生誕60年(1960年・昭和35年)の時には世界一周の旅行を果たしておられます。当時海外旅行はとても難しい時代でした。世界旅行は影身祖さまとの約束でもあり、願いでもあったのです。世界を旅して世界の中のPLとしていかにあるべきかを考えておられたと思います。
PLの立教者、初代教主の二代さまを偲び、その業績をたたえつつ、お徳にあやかることが残された私たちにとって最も大切なことであると思います。
今年はベートーベン(1770~1827年)生誕250年が音楽界だけでなく世上をにぎわわせています。毎年、年の暮れに流れるベートーベンの「第九」は私たち日本人にとって大切な行事にさえなっています。
そういえば、哲学者ヘーゲル(1770~1831年)もまた生誕250年にあたります。あまり話題にされていないようですが。
ベートーベンは古典派の音楽の頂点に立ち、以後のロマン派音楽との分水嶺となった巨大な存在です。
ヘーゲルもまた哲学の世界において、デカルトに始まるとされる近代哲学の一つの到達点に位置し、以後の哲学のターゲットにされ、形を変え姿を変えてよみがえってくるような存在です。
教えの話にもどります。
幽祖さまの「みしらせ、みおしえ」の教えを初代さまを通じて引き継がれ、「人生は芸術である」の教えへと高められた二代さまの教えを極めることを私は念願しています。そして多くの人々によって二代さまの教えの神髄、可能性がより広く、より遠くへと拡がることをも念願しています。