キーワード(PL処世訓第9条「人は平等である」) | 御木白日のブログ

御木白日のブログ

学習院大学 仏文科卒業。大正大学大学院文学博士課程修了。
詩人活動をとおして世界の平和に貢献。

1.平等と自由
(1)「自由」は、「競争」を重視することですから、優勝劣敗(優れた能力の持っている人が勝ち、そうでない人は敗けること)となり、格差社会を生み、平等に反することになります
(2)「自由・平等・博愛」(フランス革命のスローガン)といいますが、「平等」と「自由」とでは相反し矛盾する面があります

2.「機会の平等」と「結果の平等」

3.「ゼロに立つ」
(1)ゼロとは全く無いという意味と共に、光の3原色(赤・青・緑)を混ぜると白色になるようにすべてを含んでいる意味でもあるのです
(2)ですから、「白紙の心境でものごとに臨む」ということは、「全くなにも無い状態で臨む」ことであるのと同時に、「すべてを含んでいる心境」でもあり、「その場、その場、その都度、その都度にふさわしい心境を顕わし出す」ということでもあるのです

4.「目上、目下」と言葉の賞味期限
(1)「目上、目下」という言葉が日常生活でそれほど違和感もなく使われていました
(2)「目上、目下」は「目線の上下」という人間の身体感覚に基づいた絶妙な表現ですが、現在では封建的なイメージがしみついた語感が強く、その意味でこの言葉の「賞味期限」はすでに切れているように思われます
(3)「白日のブログ」H26.5.12付“「言葉」の賞味期限”

5.「ノブレス・オブリージュ」(noblesse oblige フランス語)
(1)「高い身分に伴う義務」、「貴族階級には一般の人々のために尽力すべき義務がある」ということです。実質的な平等を目的としているとも考えられます
(2)第1次世界大戦(1914~1918)のとき、イギリスの貴族の子弟は率先して危険な戦場へ参加し、多くの戦死者を出しました。そのため、戦後のイギリスでは優秀な世代が失われた、それがイギリス衰退の原因の一つにもなったといわれるのです