1.「自己は神の表現」と「人は神の表現」
・「自己は神の表現である」と直観的、感覚的に捉える
・「自己」は「人」と全く別のものと捉えるユニークな哲学を永井均さんは展開しています
2.神についての「たとえ」、「たとえ話」
・「神は大海、人はその一滴の海水」
・「神は行く川の流れ、人はそのよどみに浮んだり、消えたりしているうたかた(泡)」
3.人は神の分霊(わけみたま)です
・「人間の魂は、宇宙の魂のたんなる部分ではなく、独自の知性をもつ個々独立のものである」(プロティノス、3世紀古代ローマの哲学者)
・人間が物事を思考し認識できるのは、「人間の精神」が、「神(即自然)」が持っている無限の思考の「部分」だからである(スピノザ、17世紀のオランダの哲学者)
4.神は無限で、人は肉体をもつ有限な存在です
・「有限」とは、病気になったり、ケガをしたり、死ぬべき存在であることです
・「有限」な存在でありながら、あるいは「有限」な存在であるからこそ「無限」にあこがれるのが人間です
5.「自己」と「自我」の違い
・「自己」
・「自我」
①自分というものをつかまえる
②自分が自分の大元である神を忘れて、神と離れて、自分の力で生きていると錯覚する
③神によって生かされていることを忘れている
・「おのれというおのれ」はない(「我無(われな)し」の心境)
6.神業に対しては「白紙・無意見・無条件」
・すべての神業を受け入れて(肯定して)、そのうえで、それを自分の芸術の素材とする
・「yes,but」の心境