二代さまの日記を整理しつつ | 御木白日のブログ

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学習院大学 仏文科卒業。大正大学大学院文学博士課程修了。
詩人活動をとおして世界の平和に貢献。

 

 “この夜らをひとり帰へさは善き言を人にいひける安らぎに在り”
 
 このお歌は二代さまが教えのお話をして下さった中で時々出てきていたものでした。
 教えのお話をされてみんなによろこんでもらえたよいお話をさせて頂いてよかったという満足感をもちながら夜帰ってゆかれる時のほのぼのとした心のよろこびを歌にされているのです。
 現在私は二代さまの昭和17年(ひとのみち事件の裁判中の頃です)の日記の整理をさせて頂いています。この年の1月12日の日記にこのお歌をみてはっとしたのでした。このお歌はこの時代に作られたものだったのかと感慨ひとしおのものがありました。
 同じ日の日記にもう一首書かれています。

 

 ”なすなきにあけくれ未だも続くらし畢生(ひとよ)の使命なしといわなくに”

 

 何もすることが出来ない日々がまだまだ続くようだが、自分には一生をかけてやらなければならない大切な使命があるのに  
 第二次世界大戦に入り、尚ひとのみち事件で教団を解散させられたあと裁判はまだ続いていて、教えを表立って説きたくても出来ない状態にいるもどかしさは本当にやりきれない苦しい日々であったのだろうなあ、と日記を清書しながら二代さまのみ心がしみじみと伝ってくるのです。
 二代さまの思いが込められたこの日記をきちんと整理して後世に残して置くことが娘としての私の務めであると自覚させられる日々です。