英国のEU離脱 | 御木白日のブログ

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学習院大学 仏文科卒業。大正大学大学院文学博士課程修了。
詩人活動をとおして世界の平和に貢献。

 イギリス(英国)がEUに残留するか離脱するかについての国民投票の結果、離脱が52%となり残留の48%を上回ったことが発表され、世界経済に激震が走っています。
 でも、スコットランドでは60%以上の人々が残留を望んだそうです。
 過去の歴史を考えてみますと、16世紀のスコットランドの女王メアリー・スチュアート(16世紀)はフランス国王フランソワ二世の王妃でしたが、王が若くして亡くなったためスコットランドに帰国しています。その後、イングランドの女王エリザベス一世によってメアリー・スチュアートはロンドン塔で殺されてしまったのです。
 そういう歴史をたどってみますとスコットランドの人々がEUに残留したいというその根底にひそむ心意が見えるような気がします。
 又イングランドの人々がEUから離脱したいというのも根底にはEUにふりまわされるのはご免であるという主権を主張するジョン・ブル(典型的なイギリス人のこと)の誇りがあるものと思われます。
 イギリスの正式国名は「UK」(United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland、グレートブリテンおよび北部アイルランド連合王国)で、イングランド・スコットランド・ウェールズ・北アイルランドの4つからできています。サッカーやラグビーのワールド・カップではこの4メンバーがそれぞれ独自に参加し、「イギリス」が国として参加するのではないのです。
 [ Britain + Exit   = Brexit(英国のEU離脱)]
  (英国) (出口、離脱)  (ブレグジット)
 「ブレグジット」は私たち日本人にもおなじみの言葉になっていますが、EU離脱を後悔する新造語がはやくもツイッターで生まれているそうです。
  Regret + Exit  = Regrexit
 (後悔)  (離脱)  (レグレジット)
  Britain + Regret = Bregret
 (英国)  (後悔)   (ブレグレット)