なんとかしたい、冬場の乾燥時の痒み | おかあさんとこどものための自然療法ホメオパシー「一粒で笑顔に」

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クラシカルホメオパシーのホメオパス・今井美香子のブログ。英国、米国、シンガポールで暮らし、三人の子どもを育てて来た豊富な育児経験から、
家庭で手軽に使える自然療法をご紹介します。健やかな時も病気の時も、笑顔で我が子を見守りたいおかあさんのために!

「夏は股間がかゆくなる」

というのがありますが、

 

冬になるとお肌がかゆい、

という方は多いのでは?

 

 

若い頃は気にならなくても、年齢を重ねるにしたがってかゆみが気になってくることもあります。

 

 

 

先日も60代の女性が、

「冬になると、肌が痒くてたまらなくなるの。

若い頃はこんなことなかったのに、トシのせいかしら」

と話していました。

 

 

 

冬場に体がかゆくなるのは、

 

空気が乾燥することで皮膚の表面も乾燥しやすくなり、

皮膚のバリア機能が低下するためです。

 

 

それに加えて加齢やかゆみを誘発する生活習慣も大きく影響しています。

 

 

また、「加齢」だけでなく、「乾燥しやすい年代」もあるとか。

 

・小学生までの子ども

・25歳以上の女性

・50歳以上の男性

 

がそれに該当します。

 

 

いわゆるニキビのできにくい、皮膚分泌の少ない年代は乾燥しやすいんですね。

 

 

 

 

 

 

知らず知らずにやってい生活習慣がお肌を乾燥させていることもあります。

 

たとえば、

 

① 熱いシャワーを長く浴びすぎる

 

若い人の中には、湯船に入るのが面倒くさくて、冬でもシャワーですます人が多いかもしれません。

 

けれども、シャワーだとなかなか体が温まらないので、温度を高くしがち。

 

また、長時間お湯を流しつづけることで肌の潤い成分である皮脂がすっかり洗い流されてしまいます。

 

 

② 42度くらいの熱いお湯に浸かる

「江戸っ子は熱い風呂が好き」といいますが、この際、「江戸っ子」はやめましょう。

 

 

42度以上のお湯に触れると”かゆみセンサー”を刺激してしまい、入浴後や夜寝た時にかゆくなりやすくなります。

 

リラックス効果の点でもぬるめのお湯の方がおすすめです。

 

 

 

 

③ ナイロンタオルで体をゴシゴシ洗う

 

身体中をナイロンタオルでゴシゴシ洗うのが好きな人がいますが、あれは百害あって一利なし。

 

皮膚を傷つけ、乾燥させるだけです。

 

皮膚の常在菌を守るためにもゴシゴシ洗いは無用。

 

どうしても汚れが気になるなら、柔らかいタオルで洗うだけでも汚れは落ちるし、それも2〜3日に一度で十分です。

 

 

これは手洗いも同様で、風邪やインフルエンザの感染を恐れてハンドソープでゴシゴシ洗いすぎると手肌の皮脂を取りすぎて乾燥が進むばかりになります。

 

 

 

④ エアコンを長時間使う

 

エアコンを長時間使いっぱなしにするとどうしても乾燥してしまうので、時々空気を入れ替える必要があります。

 

体を覆っている皮膚の70%は水分からできています。

 

皮膚の潤いを保つためには湿度を50〜60%に保つことが大切なので、濡れたタオルを室内に干したりするといいですね。

 

 

 

⑤ 寝る時に電気毛布をつけっぱなしにする

 

電気毛布を一晩中つけっぱなしにすると、どんどん肌の水分が奪われてしまいます。

 

眠る前に電気毛布のスイッチを入れて温めておき、就寝時にオフにふると布団が温まって寝やすくなります。

 

枕元に濡れたおしぼりを置いておくのもオススメです。

 

 

 

 

 

 

肌がかゆくなると、どうしても掻きたくなります。

 

掻くと気持ちがよくなりますが、皮膚が傷つくので、その異常を知らせるために、また皮膚がかゆくなる。

 

そこで掻くとまた痒くなるという悪循環が起こります。

 

これをイッチ・スクラッチ・サイクルといいます。

 

この循環にはまると、どんどん皮膚がダメージを受けて重症化してしまいます。

 

悪循環にならないためにはなるべく掻かないようにするのが大事!

 

 

そのために、なるべく肌を乾燥させないようにするのが大事です。

 

 

古代中国の医学書『千金方』には

 

「上医はいまだ病まざるものの病を治し,中医は病まんとするものの病を治し,下医はすでに病みたる病を治す」

 

とあります。

 

 

 

皮膚がダメージを受けたら、それをよくするには手間も時間もかかります。

 

 

やはり予防が大切です音譜

 

 

まずは乾燥を防ぐ工夫から始めましょう。