「Last Twilight」について、第2弾は深掘り編で行ってみましょう!



*この記事の後半にはネタばれもありますので、まだ未見の方でネタばれを知りたくない方はお気をつけください。



この作品には本当に見どころがたくさんあります。

1話1話がまるで映画のような密度であり、次から次へと名言や名場面が繰り出されるので一瞬たりとも目を離す事が出来ません。


まずはそんな見どころをいくつか挙げていきたいと思います。


③見どころ


・タイの名所が続々登場!


デイは視覚障がい者です。

目が見えにくくなってしまった当初はほぼ自室に引きこもりっぱなしだったデイでしたが、モークが付き添い人となってからは少しずつ外の世界へと戻り始め、かつての仲間との交流も取り戻します。


そんな自分の写真を撮ってもらうデイ。

「角膜移植手術が受けて目が見えるようになったら見るんだ」と言うデイのいろんな姿をスマホのカメラに収めるモーク。

それは日常の何気ない場面から、2人で出かけた場所、または久しぶりに仲間で集まった飲み会やデイのバースデーなど様々な瞬間を切り取っていくのです。


デイとモークが暮らしているのはバンコクなので、バンコクの名所も登場します。


「Last Twilight 最後の光が消えるまで」を探しに出かけたチャトチャックマーケットや…



↑普段は移動と言えば自家用車かタクシーを利用していたデイですが、モークに「バンコクの道路がどれだけ渋滞しているか知ってるのか?」と言われ、MRT(地下鉄)でチャトチャックマーケットに向かう2人。

そんな移動もデイにとっては大きな冒険なのです。

*2人でエスカレーターに乗る場面が出て来ましたが、タイのエスカレーターは日本より早い(かなり早く感じた)ので、思わず「怖!気をつけてや」と言ってしまう日本のおばさん(私)なのでした…。


楽しみにしていたオーガストとの食事をすっぽかされ、がっかりしているデイをパーク・クローン花市場に連れて行ったり…


↑デイは花が好きなのです。

そんなデイにジャスミンの香りを嗅がせたり、ひまわりを贈ろうとするモークの温かい優しさにじんと来ます。


チャオプラヤー川に架かる橋の中央に作られた空中庭園であるという「チャオプラヤー・スカイパーク」へも。

ワット・アルンも一望出来るこの場所を「写真スポットとしても人気らしいぞ」と言ってデイを案内し、写真を撮ってあげていました。どんだけ優しい彼氏(注:この時はまだ付き合ってません)!?



そして、物語の中盤ではオンさんの結婚式に出席するため、タイ南部にあるソンクラーへと2人で向かいます。



ビーチリゾートでもあるらしい、自然豊かなソンクラーではデイ、いや今ではデイとモークの大切な一冊となった「Last Twilight 最後の光が消えるまで」の聖地巡礼もしちゃいます!



↑物語に登場する場所が点在するというソンクラー。


☆他にも「Last Twilight」のロケ地情報がたくさん!

タイ国政府観光庁日本事務所様のサイトはこちら


ソンクラーの海では「決して手を離さない」と誓い合い、新しい出会い、そして思いがけない再会もあったモークとデイ。

そんな旅を締めくくるのは、「Last Twilight」の表紙の山への登山でした。


その頃には視力がさらに悪くなっていたデイ。

もうすぐ視力を完全に失ってしまう事を予感していたデイは最後に「Last Twilight」の主人公と同じように最後の光(そしてモークの姿)を見たいものとして選んだのです。


↑頂上へは道なき道を登って行かねばなりません。

見えないデイも大変ですが、そのデイを気遣いながら登るモークはさらに大変です。

しかし、ここで最後の光を見たいと言うデイのため、ある事を覚悟しながら前へ前へと進むモークなのでした。


・様々な愛情


この作品はBLドラマというカテゴリーなので、物語の核はモークとデイの恋物語です。

しかし、この物語で描かれるのはそれだけではありません。

デイ(そして兄ナイト)と母アンの親子間の愛情、デイとナイトの兄弟間の複雑な感情、モークが亡くなった姉を恋しく思う気持ち、モークと元恋人・ポージャイ、デイとジーやオーガストたちバトミントンの仲間との友情…。


人は1人では生きられないとはよく言いますが、デイもモークも出会った頃には孤独に生きる事を選んでいました。

人と人との関係は温かくもありますが、悲しみや複雑な感情が生まれる事もままあるのです。

諍い・誤解・嫉妬・断絶、そして突然の別れ…。

それらを乗り越えられた時、人と人との関係はより温かく、より成熟していくのだという事をこの物語は教えてくれます。


・2度目のチャンスはある?


何もかもうまく行かなくて、全て放り出してしまうという事はよくある事かも知れません(かつての私がそうでした)。

そんな時に天から降って来たかのように2度目のチャンスが訪れる事があるのです。


収監され、再就職は出来ず、仲間は去って行った…(ポージャイとの恋人関係も解消した)というのがかつてのモークでした。

しかし、ふとしたきっかけでする事になったデイの付き添いの仕事を通していろんな人と繋がる事になり、新たな道へと進む事が出来たのです。


この作品にはこうした「2度目のチャンス」を手にする人々の姿も描かれています。

「人は2度目のチャンスを与えられる機会がある」と言ったのはナイトとデイの母であるアンでした。

そしてその言葉はしっかりと2人の息子に受け継がれ、彼らと彼らの恋人たちを幸せにしてくれたのです。


④そして彼らは…(*以降ネタばれを含みます)


「Last Twilight 最後の光が消えるまで」に登場した山で最後の光(そしてモークの姿)を見たデイの目は完全に光を失ってしまいます。


ソンクラーでデイを危険な目に遭わせた事の責任を取り、モークは付き添いの仕事をやめてしまいます。

新しく始めたのは料理の仕事でありました。

デイの世話をするうちに料理が上達していたのです。

ようやくやり甲斐がある仕事を見つけ、人からも認められるようになったモーク。


そんな時に角膜の提供者が現れ、とうとう移植手術を受ける事になったデイでしたが、結局デイの目は視力を取り戻す事が出来ませんでした…。


しかし、再び前を向いて歩き出そうとするデイ。

そんな時モークに大きな仕事のチャンスがやって来ますが、モークはデイの事を考えてそのチャンスを手放そうとします。

その事を知ったデイは「P'モークだけが僕に同情しない人だったのに」と怒りをぶつけ、別れを告げてしまうのです。


それから3年の月日が経ち、仕事で海外にいるモークが久しぶりにバンコクに戻って来ます。

それはある親しい人たちの結婚式に出席するためでありました。

そこには休学していた大学を卒業し、新しい道を歩いているデイの姿も見えます。


離れ離れになった2人は元に戻る事が出来るのでしょうか?

この素晴らしい物語の結末をぜひ見届けてくださいね!


↑1話目は無料なので、とにかく1話目だけでも観て頂きたい!


…という事で「Last Twilight」のご紹介でした。

本当に長くて申し訳ありませんが、これでも書きたいことの半分以上は削ったんです(マジか!)。

それほど素晴らしい作品だったという事です。


もうこれ以上付け加える事は何もない…という事にしておきたいですが、最後に1つだけ。


これを観る時にはティッシュのご用意をお忘れなく!

号泣する事必至ですから…。