滞在3日目の朝が来た。

滞在は明日の日曜日(4月21日)までだが、朝早い時間に空港に向かわないといけないため、実質今日が最終日みたいなものである。


*前回のバンコク滞在記はこちらからどうぞ!


今日は10時頃にホテルを出発する予定なので、それまではホテルのカフェで朝ごはんを食べたりしてのんびり過ごす予定だ。


しかし、今朝もまた早く目が覚めてしまった。

旅の前から緊張と興奮でえらく早い時間に目が覚めてしまう日が続いていた。

夜中にも何度も目が覚めるし、エアコンを点けて寝ているせいか、または疲れのせいか喉の調子も良くない。


これは困った…。


とは言え、起き上がれないほど辛いかと訊かれればまったくそんな事はないので、適当な時間に起きてシャワーを浴び、支度を始めた。


8時40分ごろホテルのロビー階(1階)に降り、カフェのスタッフさんにルームキーを見せる。

「お好きな席へどうぞ」と言われるが、やはりプールが見える窓際の席は人気のようで全て埋まっていた。

プールサイドのテラス席は空いていたが、暑いのでやっぱり室内の席に座る事にする。




窓際の席は埋まっていたものの、どうやらこの時期は1人客が多いのか、みんなひとりで静かに思い思いの時間を過ごしていた。


朝ごはんは3種類から選ぶ事が出来た。


・エッグベネディクト

・ケサディーヤ

・トースト&卵料理


…である。


「トースト&卵料理」は普段自分が作る朝ごはんの定番メニューだから外す。

ケサディーヤも気になるが、やはりここは大好きなエッグベネディクトだろう。

ベーコンは普通のとカナディアンベーコンから選べたので、「どう違うんだ?」と思いつつも食べたことがない(と思う)カナディアンベーコンに。


飲み物も数種類から選択可能。

「タイミルクティー」をチョイスしてみた。


さてさて、エッグベネディクトのお味は?



ここんちのエッグベネディクトはイングリッシュマフィンではなく、酸味のあるブレッドをスライスしたものにカナディアンベーコンとポーチドエッグが乗せられ、オランデーズソースがかかっていた。

ちょこんと飾られたディルの風味も利いていて…とっても美味しい!


正統派のイングリッシュマフィンで作られたエッグベネディクトももちろん好きだけど、この酸味のある柔らかなパンの方があっさり食べられる。

エッグベネディクトは大好きだが、少々重たく感じる事もあるのだ(だから注文する時に「食うぞ!」と気合いを入れた)。


添えられていたサラダがまた絶品だった。

野菜は新鮮で、甘酸っぱいドレッシングがぴったりマッチしている。


このホテルの朝ごはんが評判が良いというのも納得だ(もちろん昨日持たせてもらったテイクアウトの朝ごはんも美味しかった)。

今回はここに3泊滞在するのに、このカフェで朝ごはんを食べる機会が1回しかないのが本当に残念である。

香り高いタイミルクティーを飲み干し、カフェを後にした。


せっかくなので、カフェに面した場所にあるプールサイドに出てみる。


旅行前、夫に「このホテルにしたよ」とホテル予約サイトのページを見せると「プールあるやん!」と言って羨ましがっていた。

さすがに今回は1人だし、時間もないのでプールには入らないが、このプール目当てにカフェを訪れる「映え」愛好家もたくさんいるようだ。



↑「Please order inside,We are waiting」という表示の裏には「写真だけ撮って帰ろうとしてんじゃねーよ」というカフェからの圧力を感じてしまう…。

でも、そりゃそうだよな。


さぁ、アーリー駅へと出発だ。


実は、このホテルからアーリー駅までの間にも「映え」関係の店や商業施設がいくつもある。

せっかくなので、それらをぶらぶら巡ってみる事にした。


このホテルは路地の突き当たりにあるのだが、その路地には数軒の飲食店やクリニック(美容系)以外に民家もある。

一軒の民家のガレージでちっちゃな男の子がたらいに水を張ってもらい、水浴びをしていた。

通りかかる私に笑いかけて来てくれた(かわいい!)ので、「暑いからプールしてもらったん?」と通じるわけがない日本語(って言うか関西弁)で話しかけた。

しかし、男の子は不審なおばさんにも機嫌良くにこにこしながら手を振ってくれたのだった。おばちゃん嬉しいな。


この民家かまた別の家かはわからないが、ワンちゃんがいるお宅があり、その子の鳴き声が愛犬によく似ていたので聞くたびに恋しくなってしまった。


ホテルがある路地を出たところにハワイアンカフェ「MAKAI」があった。



このお店ではアサイボウルやパンケーキを楽しめるらしい。入ってみれば良かったなぁ。


そして、通る度に気になったのがこちらの店であった。

写真↓のように、日中と夜では照明によって全く印象が違う店である。

Googleマップには「出来たばかりのタイ料理レストラン」と口コミされていたが、昼間はともかく、夜はてっきりクラブかバーだと思っていた。


↑日中の姿。

↑夜の姿。


そして、「映え」愛好家が目指すのはやっぱりこちらの商業施設「GUMP'S ARI(ガンプスアーリー)」だろう。

この時はまだ早い時間だったのでテナントの店はどこも開店前である。


しかし、すでに写真撮影(しかもかなり本格的)に夢中になっているカップルがいた。






そのガンプスアーリーにあるお店で最も気になっていたのが「鶴うどん」↓。



ここは通りに面しているので駅↔︎ホテルを歩いている時に必ず通りかかるのだが、大抵開店前か閉店後であった。

例え開いていたとしても、たぶん「えっ、うどんがこの値段!?」と驚く事になっただろう。


ホテル周辺で最も気になっていたのが「THONGYOY CAFE」だった。



タイの伝統スイーツを楽しめるお店で、旅の前から「絶対行く!」と思っていたが、タイミングが合わずに行けなかった…(泣)。


そろそろゴールである。

駅に近付くと屋台が姿を見せ始め、辺りは「『映え』の聖地」から「商店街」的な雰囲気へと変化する。



屋台群に混じり、ドリンクスタンドや初日夕方に訪れた「オントンカオソーイ」、ラーメン店などの飲食店が建ち並んでいる。

裏手の路地にも名店と言われている店や人気店が点在しているようだった。



気になったのは、ホテル近くにもあったような美容系クリニックがやたら多い事だった。

ネイルサロンやまつ毛エクステの店(これらの店もやたら多い)のような感覚で「くちびるをふっくらさせるために何かを注入」したり出来るクリニックがあるのである。


やはり、タイは美容大国という事なのだろう。


さぁ、アーリー駅に到着した。

今日は週末。これからバンコクの週末と言えば…なあの場所へ向かうのである。