台鐡台南駅から自強號で約30分、あっという間に高雄駅に到着した。
*前回の台湾滞在記はこちらからどうぞ!
つい一昨日ここを通りかかったばかりなのに、何だかすごく前の事のように感じた。
それだけ台南での2日(実際は1日半程度)が濃かったという事だろう。
さて、勝手知ったる高雄駅周辺。
駅からホテルまでも何回も通った道である。
楽勝楽勝、と思っていたら…。
駅前の様子が以前(地下化する前)とはガラッと変わっており、しかも適当な出口から出たため激しく迷ってしまった。
地下化したのは2018年の事だったが、駅前は今なお工事中であり、周りの風景が全く見渡せない。
駅前にマクドナルドと吉野家があったはずなんだけどな…(マクドナルドと吉野家だったらうちの最寄駅にもあるっちゅーの)。
しかし、この時私が歩いていたのはどうやら目的地とは反対側。
↑あれ?こんな感じだったっけ?…と思ったら案の定、全く違う所を歩いていた。
工事をしている場所に所々掲示してある地図(そんなものがあるという事は、やっぱり迷う人が多いということか)で現在地を確認しつつ、ようやくホテルがある中山一路に出る事が出来た。
そうそうそう、ここここここ!
ようやく見慣れた風景が見えた事に心底ホッとして、足取り軽く高雄の大通りを歩く。
実際高雄の歩道は台南より格段に広く、歩きやすいのである。
段差も全くない。
スーツケースもすいすいと転がせるのである。
*この時歩いていたのは高雄駅とKMRT美麗島駅の中間辺りだったが、同じ美麗島エリアでも場所によっては台南同様歩きにくい歩道もある。
駅を出てすぐはかなり手こずってしまったが、中山一路に出てからは5分程度で滞在ホテルである「Just Sleep 高雄駅前館」に到着した。
↑2回目の滞在であるJust Sleep高雄駅前館。
何と前回の台北旅でもJust Sleepに泊まった私はジャストスリープ好きのジャストスリーパーである(そんな言葉無いか…)。
時刻はちょうど10時になった所だった。
当然まだ部屋に入る事は出来ないのでスーツケースを預けて身軽になり、高雄の街へと飛び出した。
↑おそらく(と言うか絶対)高雄の一等地であるこの辺りはウェディング関連の立派な店が建ち並ぶ。
歩道(車道も)が広い!
ホテルを出て5分ほど歩くと、KMRT美麗島駅に到着。
KMRTは紅線と橘線の2路線だけだが、その2本が交差する唯一の駅が美麗島駅なのである。
という事で、高雄観光の拠点には美麗島エリアがやはり便利というわけだ。
入り口から地下鉄駅構内に向かう地下街に降り、久しぶりの「アレ」を見よう…と思って「アレ」がある場所に向かうも、なぜか「アレ」は消灯されていた。
「何で?」と訝しく感じたが、まぁ良い。
先を急ぐ事にしよう。
「アレ」は見られなかったが、しばらく来ないうちに地下街が賑やかになっていた。
いや、かつてはかなり暗くて寂しげなムードだったである(夜間に1人だと通るのを躊躇うほど)。
しかし、今は飲食店も増えて良い感じである。
↑高雄捷運の新たなキャラクター!?めっちゃ可愛い!
しかし、高雄捷運と言えばやはり「たかめ少女」ではないだろうか。
もしやこのおちびちゃんたちに座を奪われた!?…と思いきや、彼女・彼らもしっかり健在でホッ。
美麗島駅には高雄捷運グッズショップ(&高雄土産も売っている)があって楽しい。
通りかかる度につい寄ってしまうも、今回は残念ながら目ぼしいものが見当たらなかった。
前はなかった(はず)コンビニを冷やかし(駅にあるコンビニにはご当地土産を売ってる率高めなので要チェックなのだ)、ようやく橘線に乗り込んだ。
さて、高雄での第一目的地は鹽埕エリアである。
このエリアは場所によって表情がガラッと変わる、高雄で一番好きなエリアだ。
鹽埕埔駅周辺はレトロな雰囲気の街並みで、食の名店がたくさんある。
タイミング良く、そろそろ昼の時分どきである。
食の名店を訪ね歩こう。
最初にやって来たのは港園牛肉麺館。
駅がある五福四路を東方向に歩き、大成街で港方面へ折れたら到着。
この日の朝に食べたのは牛肉湯だが、今度は牛肉麺である。
こちらは店名通り牛肉麺がメインだが、豚足入りの麺などもある。
…が、ここはやはり牛肉麺だろう。
それも、汁無し牛肉麺が名物なのだ。
牛肉麺、と聞いて真っ先にイメージするのは「紅焼」タイプの汁麺(茶色いスープに牛肉が入ったもの)だと思うが、実は私はそんなに好きでは無い。
同じ牛肉麺(汁あり)ならば、澄んだスープの「清燉」タイプかトマト牛肉麺の方が好きである。
また、麺料理であればどちらかと言えば汁無しタイプの方が好きなので、この店の「紅焼」ではなく、「汁無し」の牛肉麺には興味津々だった。
というわけなので、早速店に入って「汁無し牛肉麺」とやらを頂こうでは無いか(何か偉そうだな)。
店に入り、メニューを見せられてまず言われたのが「これが牛肉拌麺(汁無し牛肉麺)です」だった。
やはり、そっちが名物なのである。迎え撃とう。
注文・会計(120元)を済ませ、席に着く。
「ジャスト時分どき」より少しだけ早い時間であったが、すでに地元の人たちで賑わっている(帰る頃にはさらに賑わいを増していた)。
そして、お待ちかねの牛肉拌麺登場。
おぉ、めちゃくちゃ美味しそう!
って言うか、かなりのボリュームである。男子めしだな、こりゃ。
という事で、私より断然麺派の夫に↑の写真をLINEで送ってみる(飯テロ)。
すると、すぐに「美味しそう!!」と返事が返って来た(今度は一緒に行こうね)。
肝心のお味だが、お肉はほろほろと柔らかく、味もしっかりしていてとても美味しい。
しかし、特筆すべきは麺だろう。
腰が強い太麺でかなり食べ応えがある。
って言うか、食べても食べても無くならない!
ものすごいボリュームなのだ。
続いてスープも登場。
こちらは正直言ってごく普通のスープだった。
↑もしかして、途中で麺にかけて味変を愉しむのもありだったりして…?
とにもかくにも、大満足の一杯である。
台北・城中市場にある「老牌牛肉拉麺大王」と双璧を成す、男性好みの麺料理のお店だと思う。
いや、もちろん女性である私もとても美味しく頂いたけれど、大食いである私が「多いな…」と思った程なので少食の方なら間違いなく食べ切れないのではないだろうか。
↑今度は夫を連れて来よう。
さて、ごはんの後はスイーツ。
ついさっきお腹いっぱいだと言ったところだが、スイーツは別腹に決まってるっ。
という事で、鹽埕エリア・食の名店巡りはまだまだ続くのであった。