ホテルのドアでピッとしてエレベーターホールへ。

そしてエレベーターを降り、自分の部屋があるエリアに入る前にピッ。

最後に自分の部屋でピッ。


今回滞在した「三道門建築文創旅店=3DoorHotel」はその名の通り、3つのドアを通らねば(それぞれのドアで部屋のカードキーをピッとやらねばならない)自分の部屋には入れない。


50前とは言え、一応女ひとり旅なのでセキュリティがしっかりしているホテルはありがたいの一言だった。

そして静かで居心地が良いのも最高だった。

そんなホテルに感謝を込め、パッキングしながら掃除の方が不快に思われないよう片付けておく。


*前回の台湾滞在記はこちらからどうぞ!


そうだそうだ、冷蔵庫にセブンイレブンで買ったバナナ一本とファミリーマートで買った西瓜ジュースがあったんだ!

という事で、思いがけず朝のフルーツを摂る事が出来た。


↑「台灣産」なのとOPENちゃんのラベルに惹かれてつい購入。

今回の旅でのOPENちゃんグッズ(?)はこれだけ。

↑大好きな台湾ファミマの季節のジュース!

西瓜にはなかなか出会えないので嬉しい。


セキュリティボックスや充電器など忘れがちな箇所をチェックして回り、「問題無し」の判断を自ら下す。


好きになったホテルでは毎回この瞬間に胸がギュッとなってしまうが、スーツケースを部屋から出し、そして自分も部屋から出てドアを閉めた。

このホテルはこれまでに台湾で滞在したホテルの中でも上位の気に入り度だったので、胸がとてもギュッとなってしまった。


フロントにいたスタッフさんにカードキーを返し、「謝謝!バイバーイ!」と言ってホテルを後にする。


↑また絶対帰って来たい、三道門建築文創旅店にありがとう!


*滞在ホテルについては後日別記事にて詳しくご紹介します。


来た時とは大違いのスムーズさで、台鐡台南駅へ到着。

駅からは一本道なのだからスムーズに着けるのは当たり前のように思えるが、いろいろと勝手が違うと「当たり前」という言葉は意味を失くす。



旅というものはもちろん自分へのご褒美であり、ただただ楽しむために行くものであるが、反面、出来ない・やってみた事がない事をしないといけなかったり、勇気を出さねばならない場面があったり、「ありえない!」と憤る事が起こったり…など、「修行」のような一面もあるように思う。


ひとり旅なら尚更で、「荷物がちょっと重いな」と思っても助けてくれる相棒はいないし、2人以上ならタクシーで行こうか?…となる時でも何となく歩いてしまったりする。

その上、行きたいと思っていたレストランにはひとりでは入れなかったりもする。

勇気だって複数人の旅の時以上に出さねばならない。


もちろん、時にはやっぱり寂しかったりもする。


しかし、今回の台南滞在では旅の相棒はいなくても、思わぬ所で助けてもらったり、初めて会うのに友達のように接してくれる人々に会う事が出来た。


旅に出る前に読んだ青木由香さんのエッセイに「台南ではよそ者をよそ者として扱わない」的な事が書かれていた。

読んだ時は「そうなんや」ぐらいにしか思わなかったが、今回まさにそういう風に接して貰えたのだ。

それは、もしかしたら「ひとり旅」だったからかも知れない。

時々大変だと思う事もあったけど、台南の人々のおかげでそんな事どうでもいいと思うぐらい素敵な時間を過ごす事が出来た。


☆青木由香さんのエッセイはこの本の中に書いてありました


ひとりでじっくり台南の街を歩き、いろんな人と話をする事が出来てより一層台南が好きになった。

今回の台南滞在でお世話になった人々に、心からの感謝の気持ちを捧げたい。


また会えるかな?

また会いに行ってもいいかな?

本当に本当にありがとう!


街も人も大好きだ!


↑子供の頃の国鉄(現JR)の駅とそっくり。

特に台南駅は、いつ訪れても夏休みに国鉄に乗って叔母の家に遊びに行く時にタイムスリップしたかのような気持ちにさせてくれる。


駅に着き、チケット売り場で「To高雄(カオション)、自強號、1(相変わらずの片言ちゃんぽんである)」と言ってチケットを購入。

改札を通り、乗る電車が来る月台(ホーム)へ…と思った瞬間「!」となってしまう。


その月台へは階段を上り、また降りて来ないと辿り着けないのであった…。

古い駅舎だとこんな事もままあるのだ。

力を振り絞って重いスーツケースを持ち上げ、何とか移動した(早速これである)。


そして、静かに月台に滑り込んで来た自強號に乗り込む。

約30分後には高雄に到着している事だろう。