「秘氏珈琲」を後にし、再び小吃ストリートである國華街に戻って来た。


*前回の台湾滞在記はこちらからどうぞ!


さて、次はどこへ行こうか…。


実はこの日、お店を22:30に予約していた。

それまでにはホテルに一旦戻らなければならなかったが、現在20時過ぎである。


近くにある神農街に足を延ばしても良かったが、朝からの移動で少々疲れてしまった。


こんな時はやっぱり…マッサージ!


台南では台北ほどあちこちにマッサージ店が目立つわけではないが、実は思っていたよりはあちこちでその種の店を見つける事が出来る。

しかし、当たり外れも激しいのがマッサージというものだ。

文字通り、何度も痛い目に遭ってるのでいきなり全く知らない店に飛び込むのもちょっと不安である。


という事で、事前に熟読したガイドブック「地球の歩き方 Plat 台南」に掲載されていたので目をつけていた、「御手國醫養生会館」という台南で9店舗展開するマッサージ店に行ってみる事にした。

掲載されていたのは旗艦店だったが、ここからだと別の支店が近いようである。



足の疲れは限界に近いのにさらに歩く事にはなるが、ぶらぶらとその店を目指した。


この時、そう言えば…と思い出したのが丹丹漢堡だった。

以前この國華街の近くである正興街のホテルに滞在した時に行った事がある店舗がこの先にあったはず。

南台湾でしか展開していない丹丹漢堡にはこの旅でもぜひ行っておきたかった。


*大好きだったけど、残念ながら今はない正興街のホテルはこちら


しかし、やたら人気の丹丹漢堡は平日夜20時過ぎている今も行列が出来ている。

…並ぶ?どうする?

逡巡したが、並ぶのが好きではないので今回はスルー。

また明日行くぞ!


*しかし、ここでもまたまた台南の洗礼発動。

丹丹漢堡は翌日水曜日が定休日なのであった…。

果たして、私はこの旅で丹丹漢堡に行く事が出来たのか?



↑どんだけ人気(右手カウンターに注目)!?

そういや、以前行った時も30分以上並んだのであった…。

ちなみにこちらは成功店。


というわけで、丹丹漢堡を通り越して國華街四段という細道を北上し、西門路三段45巷に突き当たったところで左折し、海安路へ。

海安路を北上したら交差する公園南路に出て右折すれば、目指す「御手國醫台南会館」がようやく見えて来る。



かなり立派でゴージャスな雰囲気の建物であるが、足つぼマッサージは何と60分で799元である(普通は大体60分1000元)!

これが台南価格なのか?と思ったら、台南でも他のお店はやはり60分1000元程度の料金であるようだった。


*ちなみにホテルへの無料送迎もあるらしい。どんだけ!?


予約も何もしてなかったが、受け付けてもらえるだろうか…と若干どきどきしながら立派なフロントにいるスタッフさんに「你好」と言うと、やはり「予約はされてますか?」と訊かれた。

しかし、「没有(してません)」とおずおずと答えると「没問題!等一下(大丈夫!ちょっと待っててください)」と力強い返答が返って来たのだった。良かった!


これまた立派な待合所で待っていると、先ほどのスタッフさんに「小姐!」と呼ばれ、男性のマッサージ師さんと共にマッサージエリアへ。

おそらく同世代ぐらいのマッサージ師さんは「ズボン履き替える?」と訊いてくれるが、膝上まで捲り上げられるタイプの服だったし、めんどくさかったので「このままで没問題」と言い(フラグが立った)、マッサージを開始してもらう。


まずは足湯に足を浸けた。

若干「熱!」と思う湯温だったので思わず「おぉ」と口にしてしまうと、マッサージ師さんがびっくりして「大丈夫?」と訊いてくれる。

しかし、少々熱いぐらいの方が脚の疲れはよく取れるので、「大丈夫!」と元気に答えた。


*足湯は漢方を煮出したものなんだそう。これまたどんだけ!?


足湯に足を浸けながら、まずは腕と肩と首のマッサージが始まった。

これがまた、単なる足つぼマッサージのおまけかと思ったらとんでもなかった。

これまで台湾で受けた足つぼマッサージに付加された首肩マッサージとは段違いのボリュームである。

「そこまで丁寧にやってくれるの?」と思うぐらい、肩も腕も首も丁寧に揉みほぐしてくれた。

常に肩が凝っている私には感涙ものである。


腕肩首マッサージが終わったところで、リクライニングチェアに座り直して足つぼマッサージ開始。


*フラグ回収。

この時パンツの裾をしっかり捲ってなかったので立とうとした時足湯に裾を思いっきり浸けてしまう。

マッサージ師さんは「あ〜あ」という表情で苦笑いし、拭くためにタオルを持って来てくれた。本当にすみません…。


しかも、ただ単に座らせてくれるだけではなくちゃんとリクライニングの角度なども調整してくれる。


メインの足つぼマッサージも、決して痛過ぎず「痛気持ち良い」力加減で最高だった。

台湾ではマッサージが有名だし、私もマッサージは大好きなのでこれまでに何回も行っているが、結局施術してくれる先生と合うか合わないか…という事が最も大切なのである。

それは細やかな気遣いをしてくれるか、など人柄の面も含まれると思う。


私の場合、申し訳ないが女性のマッサージ師さん(特におばさん世代の方)とはあまり合わない。

残念ながら大雑把な人に当たる事が多いし、力が弱いのをカバーしようと力を入れ過ぎる人が多いような気がする。

という事で今回や、前回台北で施術してくれたような同世代ぐらいの男性マッサージ師さんだと良い人に当たる確率が高いようだ。


「まだやめないで!」と思ったが、吸い玉(カッピング)を足の裏に引っ付けられ(初体験だった)、マッサージタイム終了。超絶すっきり!

ラウンジ的な場所に連れて行かれ、またもや「等一下(ちょっと待ってて)」と言われたので待っていると、お茶と軽食を持って来てくれた。

「謝謝!」とありがたく頂く。

ここで最高の時間をプレゼントしてくれたマッサージ師さんは退散して行った。


今まで行ったマッサージ店の中で最も安価だったのに、最も満足度の高いお店であった。

店内に旅行者の姿は目立たず(旅行者が多いエリアではない)、地元の人が多いのも納得である。


↑軽食は白木耳のスープ(ちょっぴり甘いやつ)&大根の漬物スナック。

スナックまでは食べられないと思ったのでこっそりリュックに…。

お肌に潤いを与えてくれる白木耳のスープが嬉しい!

カロリーも低く、これぞ「罪悪感が少ない」デザートである。


さぁ、お会計をしてホテルに戻ろう。

この後はこの日最後のお楽しみが待っているのだ。