時間はたっぷりあったのに、案外ドラマを観る事が出来なかった入院中。


入院当初は「観まくるぞ〜!」と思っていましたが、日中はリハビリがあったり突然の訪問者(担当医の先生・看護師さん・リハビリの先生・栄養士さん・薬剤師さんなど)が来られたりするので落ち着かず、夜は夜でやっぱり看護師さんが現れ、ドラマを見ていると「眠れないの?」と言われたり(注意されたりはしませんが)するのでやっぱり落ち着いて観る事が出来ませんでした。


というわけで全部通して観られたのはたった2本。少な!

後はちょこちょこつまみ食い的に新しい作品を観たり(で、「何か違うな〜」とやめたり)、久々にUWMAを観始めたり。


そんな状態でしたが、完走したタイBLドラマを2本ざっくりご紹介したいと思います!


①「Fish Upon The Sky」



劇中劇があったりして、一風変わったGMMTV発のドラマ。

正直に言うと、途中でちょっぴり観続けるのがダルくなったりもしたのですが、出てくる子たちがみんな可愛くてね〜!

何だかんだで完走することが出来ました。

*最初は「A Tale of 1000Stars」にハマりまくったのでMixくん目当てで見始めました。

Mixくんはメインキャラではあるものの「特別出演」的な立ち位置だったので、そんなに登場しないのです…。


*未見の方はぜひ!「A Tale of 1000Stars」めちゃくちゃ名作です。





・ストーリー

自分に自信がない歯学部のピー(Phuwin)は冴えない自分に優しくしてくれた「Fish Upon The Sky(空の上の魚=手が届かない存在)」の総合保健学部のムーンナーンに片想い中。

しかし、ナーンの側にはいつもモーク(Pond)が。

という事でピーはモークをライバル視。

友達がいないピーには唯一メッセンジャーでチャットする「隣の学部の男」という正体不明の友達がいます。

いつも励ましてくれるその彼には何でも話せるピーでしたが…。




劇中劇ではピーの兄デュアン(Neo)とミーン(Louis)の恋の行方を追います。

原作は「Theory Of Love」や「2gether」のジッティレイン。


・感想

劇中劇やSNSを効果的に取り入れ、良くも悪くも「実験作品」だなぁ、と言った印象。

でも、私は決して嫌いな作品ではありません。

GMMTVの若手俳優が多数出演しているので瑞々しく、フレッシュな印象のドラマでした。映像も美しい!

強いて言えばやたらピーがうじうじしてるのがイラつく、と言った感じでしょうか…。

ナーン役のMixくんのきらきらっぷりはさすがだし、モークのスパダリっぷりにもうっとりでした。


②「Not Me」



こちらはまたまたやってくれました!…な名作です。

「Fish Upon〜」同様GMMTV発のドラマですが、同じBLドラマと言えど全くベクトルが違う社会派ドラマ(と言って良いと思います)。

最初「ギャングのメンバー同士のBLストーリー」という触れ込みだったので「そんなんアリなの!?」と思いながら恐々見始めましたが、「そう来たか!」って感じ。


「ギャング=少年ヤクザ」みたいな感じかと思ったのですが、さにあらず。

社会に対する不満を行動で示す(そのやり方は決して正しいとは言えませんが)大学生たちのグループ、だったのです。



父親を権力者の運び屋にされ、その事が原因で警察に射殺されてしまったショーン(Off)など、世の中に蔓延る不公平さに憤りを感じる彼らの活動はだんだん激しくなって行きます。


↑相性の良さはさすが!のOff&Gun。

特にGunくんの演技力の高さは「素晴らしい!」のひと言。




・ストーリー

双子であるBlackとWhite(Gun・1人2役)はとても強い絆で結ばれていますが、両親の離婚により離れ離れに。

久しぶりにタイに戻ったWhiteは、ある日旧知の友人であるトッド(シング)からBlackが何者かによって暴力を受け、瀕死の状態であると連絡を受けます。

トッドからBlackが所属しているギャングのメンバーが怪しいと聞き、WhiteはBlackになりすましてギャングに潜入する事に…。



特権階級であるBlack&Whiteの両親(外交官・裁判官)でありますが、Blackはそんな母親とはとっくに決別して活動にのめり込んでいました。

エリートへの道を進んでいたWhiteも何かがおかしいと気付き、父親の元を去ります。


・感想

いや、本当にただのBLドラマじゃないです。

大学生が登場するタイBLドラマは山ほどありますが、同じく大学生たちの物語でもそんなきらきらしたときめきの世界とは全くもって真逆の世界。

しかし、現代のタイに蔓延る問題を意欲的に描いた名作である事は間違いありません。

一般的なBLドラマでは大学や今風のショッピングモールやお洒落なカフェなどがよく登場しますが、この作品で描かれたバンコクの街はもっと生活感に溢れ、街の息遣いが聞こえてくるような感じ。


とは言え、BL的な要素が全くないわけではなく、ショーン&Whiteが徐々に惹かれ合う様子や(サブカプである)ヨックとダンの関係も…めっちゃいいです(思わず溜めちゃった)。


↑サブカプのヨック(First)とダン(Fluke)。


いや、このサブカプの2人が本当に良くてね〜!


Firstくんの出演作品を観たことが無かったので「アイドルっぽい感じの子?」ぐらいの印象しかなかったのですがとんでもない!

めちゃくちゃ演技力があるし、めちゃくちゃセクシー!

相手役のFlukeくんはさすがの大人のセクシーさでしたが、Firstくんは何て言うかこう…野生的で愛情を持つ相手に対して出し惜しみしない感じが魅力的でした。

目線が超真っ直ぐなのよ…。

この2人のシーンはどきどき度も急上昇!

心臓が悪いのに観て良いんだろうか?と思いながら見てました。


いわゆる「王道タイBLドラマ」ではありませんが、それでもめちゃくちゃ推したい作品です。


ぜひぜひ!


以上、「入院中に観たタイBLドラマ」のご紹介でした。