ノムノム的タイBLドラマ名作度ナンバー1である「Theory of Love」のご紹介Part2です。

*実家は「SOTUS」だし、キュンキュン度ナンバー1は「2gether」だし、色んな意味で衝撃度ナンバー1は「TharnType」だし、とにかく名作が多過ぎるタイBLドラマです。

あっ、もちろん「Until We Meet Again」も大好き!



今回は後半のストーリーをご紹介すると共に、ドラマを彩る音楽や美術(衣装やセットなど)についてもお話していきたいと思います。


③ストーリー(7〜12話)


ThirdからKhai視点に変わるのが7話。




意図的にKhaiと距離を置き、友達でいようとするThirdですが、そんな状態に違和感を覚えるKhai。

友達のままでいようと決心したThirdはそれまで(Khaiからされたある心無い出来事が起こるまで。それが決定打…)に何度も何度も涙を流したのでその決意は固く、Khaiから離れて先輩たちと演劇プロジェクトに打ち込みます。


一方Khaiは自分の前から姿を消したThirdを取り戻そうと自らも演劇プロジェクトに参加しますが空回り…。

前半はいっそ清々しいほどいろんな女の子と遊びまくっていたKhaiですが、後半ではそれも封印。

「Khaiは愛を知らない」とThirdに言われてしまいますが、Thirdを失いたくない一心で不器用ながら右往左往するKhaiの心に愛はあると私は思います。


紆余曲折あり、とうとう相思相愛(この時点では恋人同士となったわけではない)となったKhaiとThirdですが、そんな2人にまたもや問題が起こり…。


④BoneとTwoの恋


↑左からTwo、Bone、Khai、Third(登場人物についてはPart1でご紹介しています)。


KhaiとThirdの親友、BoneとTwoの恋も後半でそれぞれ進展していきます。

まず、カフェに現れる謎の美女が何と編集の授業の講師・PaanであったBone。

Paanに教わり、アシスタントとして共に作業していくうちにさらに彼女への思いを募らせて行きますが、Paanには婚約者が…。

自分の思いを押し付けず、黙ってPaanの力になるBoneが本当に素敵でした。


そして高校時代からの友人・リンちゃんに片想いしていたTwo。

とうとう彼氏と別れたリンちゃんと付き合い始めるのか…?と言う状況になったTwoでしたが、自分の事をずっと思ってくれていた別の人物を意識し始めてしまうTwoなのでした。


⑤映画

「Theory of Love」と言えば「映画」です。
Khai・Third・Bone・Twoらギャングスターズが大学で学んでいるのは映画制作だし、もちろん彼らは映画が大好きです。

そして各エピソードごとに名作映画のタイトルがついていて、ストーリーにはそれらの映画をオマージュした場面も登場します。

中でも感動したのはこちら!



各エピソードごとにテーマとなった名作映画をオマージュしたビジュアルが作られているんです!


ちなみに…


episode1 親友

episode2 ラブ・アクチュアリー

episode3 ステイ・フレンズ

episode4 ラブ・アゲイン

episode5 恋のからさわぎ

episode6 エターナル・サンシャイン

episode7 反転

episode8 あなたは私の婿になる

episode9 3つの悲しい愛

episode10 はじまりのうた

episode11 そんな彼なら捨てちゃえば?

episode12 フェーン・チャン ぼくの恋人

(特別編:スタンド・バイ・ミー)


特に物語のキーとなっている映画がepisode7の「反転(FLIPPED)」。

KhaiとThirdが好きな恋愛映画として挙げていた映画で、ドラマもこのエピソードからThirdからKhaiへと「反転」します。

*残念ながら日本での公開も日本向けのソフトもなく、今の時点では日本で観る事が出来ない「反転」…。

動画配信サイトで観られる日が来ないかなぁ。


⑥衣装・セット・ロケ地


とにかく「映画」がテーマのこの作品では映画にまつわる印象的なものが次々と登場します。

Boneが共同経営するカフェでは映画のDVDレンタルがあるし、カフェの奥にはミニシアター的なものまであります。

Thirdの部屋にも壁に映像を映すプロジェクターがあり、まさに「おうちシアター」!

大学でも「野外映画祭」なるイベントが開催されていました。


実際に彼らが映画を観に行く劇場として登場するのがショッピングセンター・アイコンサイアムの中にあるICON Cineconic。

ここがまためちゃくちゃお洒落なシネコンなのです。

何と「リビング・ルーム劇場」なる貸切スペースまであります(ドラマ内で登場します)。


KhaiとThirdが同居した時にお揃いで購入したマグカップ(音声マイク=音響担当のKhai、カメラ=監督志望のThird…の各図柄入り)や、KhaiがThirdにプレゼントしたカチンコ型のネックレス、という映画モチーフの小物も可愛い。



ギャングスターズの面々が纏う衣装もお洒落、の一言。

可愛いバックパックを背負って通学するThirdはともかくとして、KhaiとTwoの通学カバンがGOYARDだったり(しかも小さい)GIVENCHYだったりOff-Whiteだったりしてすげーな、って感じ。

服も制服から私服までそれぞれの個性に合った着こなしでカッコいいのです。

ズボンの丈が短めなのは最近の流行り?世界的に?タイだけ?

いやいや、どんなおべべを着ていても似合ってはりますなぁ。


ちなみにKhaiとThirdの中の人であるOffくんとGunくんはプライベートでもめちゃくちゃお洒落!

特にGunくんなんてお洒落すぎておばさんにはすでにわからない領域…。

今の若い男の子ってフリルがついたブラウスとかCHANELのチェーンストラップのミニポシェット(しかもピンク)までこなせちゃうわけ!?…しかし、Gunくんにはそんなガーリーなスタイルもとってもお似合いなのです。


他の若い俳優さん(タイだけではないけど)もメイクなんかも当たり前にしてるし、「何や君、化粧しとんのか?」「ピアスしてるんか?」とか言ってたら確実に時代警察(by中川家)に連れて行かれてしまう…。


ロケ地は先程触れたICON Cineconicやギャングスターズが通う大学として撮影されたマヒドン大学・サラヤキャンパスなどがありますが、最も印象的な場所と言えばこちら。


バンコク最古の駅であり、長年“中央駅”の役割を果たしていたフアランポーン駅。



涙無くしては観られない、印象的なシーンの舞台となったフアランポーン駅は新たに開業するバンスー駅へ中央駅の役割が移行するため、ミュージアムとなる予定なのだそうです。


駅として機能しているうちに行けなくて残念…。


⑦音楽


ストーリーを彩る音楽もまた良質なものばかり。

青春の輝きや切なさ、寂しさを表現したオープニングテーマや、歌詞が切な過ぎるエンディングテーマであるGetsunovaの「(英語タイトル)Fake Protagonist」は本当に名曲!

*ちなみに「Fake Protagonist」という英語タイトルで英語の歌詞バージョンもあります。


↑何回も聴いてしまう…。


歌詞の和訳がドラマのエンディングに出てくるので一部だけ抜粋したいと思います。


主役の影でいいから近くにいたい

気付かれない脇役でも全然構わない

与えられた役目を喜んで全うするよ


振り向かれなくても こんな自分でも

君を愛せるだけでもう充分幸せなんだ」


まさにドラマの前半部分のThirdの気持ちに寄せた歌詞で毎回エンディングでもまた泣いてしまうと言う…。


⑧特別編:スタンド・バイ・ミー



2020年に制作された特別編は大学卒業後の4人を描いています。

卒業後1年間は別々に修業し、その後4人で自分たちの映像制作会社を設立するために頑張るギャングスターズたちの「その後」の物語です。

1年間の修業中に久々に4人で再会した彼ら。

その日、あるハプニングが起きてしまいますが…。


ある面では変わらず、そしてある面では大人になっている彼らの姿をお見逃しなく!



という事で、長かった「Theory of Love」のご紹介はここまで!

まだ何か書き忘れてるような気はしますが、これにて一旦終了です。


読んでくださった方、お疲れ様でした!

本当にありがとうございます(最敬礼)!


どちらかと言えばBLならではの糖度は低めなので「BLって何だかなぁ…」と思われている方や、映画が好きな方、そして何より仲の良い友達に恋をした事がある方にぜひ観て頂きたい名作です。


本当にぜひぜひ!