前回の福岡滞在記はこちらからどうぞ!


糸島を後にし、次にやって来たのは福岡タワーだった。


↑福岡タワーのキャラクター、フータくん。

可愛いお名前だね!


少々高所恐怖症気味である癖に、高い所から景色を楽しむのが好きな私である(柵が低い屋外とか足場が不安定な高い場所は無理)。

ガイドさん付きのエレベーター(台北101みたいなやつね)に乗り、最上階(地上123m)の展望室に到着。


目の前には人口のビーチであるという「シーサイドももち海浜公園」が見え、その先には博多湾が広がっていた。


↑ガイドさんに「あの建物は何ですか?」と訊くと、何と結婚式場なのだそう。

海に浮かぶ結婚式場、素敵だなぁ。招待されたい。

結婚式場って建物自体は外国のお城みたいで素敵でも、周りが殺風景だったり(パチンコ屋があったりして)するのよね…。あれっ、もしかして大阪だけ?


*私自身ハワイで挙式しながらも、ダウンタウンにある教会(式後に教会の外で撮った写真を見返すとしっかりハワイの市バスである「ザ・バス」が写ってた…)だったので海は一切見えなかった。

今思うと自分達らしいと思うが(ホノルル滞在の時は必ずダウンタウンやチャイナタウンに行くし)。


この福岡タワーはそんな結婚式場を臨む場所にあるからか(たまたまか?)、「恋人の聖地」なるものまであり、よく見かける恋人たちが願い事を書いた錠がたくさん掛けられていた。


↑悪趣味にも「何が書いてあるんだろう?」と見てみたら「見るな!」と書いてあった…。

いいやんか、おばさんにもラブラブさを見せつけてくれよ!


付き合い始めてすぐぐらいのデートでここを訪れて、さり気なく「あの式場素敵だね」「この間私の友達があそこで式を挙げたんだよ」なんて話題にしたら…やっぱり重いか?

まぁ、慌てなさんな。大好きな恋人でいられる時間は貴重なのだから。


私たち中年夫婦は恋人の聖地より他のものに食いつき、うろうろし始めた。


何か大きな音がするなと思って見てみると…


えっ!ガラスにボールが激突!?


↑しかも「ガチャーーーン!!」って音まで!


何のことはない、ガラスにこの映像を映し出したものだったのだが、ボール以外にもいろんなバージョンがあって面白かったのでぜひ現地でご堪能頂きたいと思う。


そしてもう1つ、かなり興味を引かれたのがこちら。


天空ガチャ、なるもの。



¥500のカプセルに福岡ならではのもの(華丸さん大吉さんまで。しかもどちらかだけ)が入っている。

めちゃくちゃ面白そう!と思って引くと(夫には「¥500も出してそんなんやんの?」と言われたが)…


さて、何が出たのか!?



何が出たかは後日「福岡での購入品」という記事を書くのでその時までお楽しみに(スミマセン)。



私としては「漢委奴国王(かんのわのなのこくおう)」の金印が欲しかったが、それではなかった…。


*本物の金印はタワー近くにある福岡市博物館に所蔵されている。

金印が発見された志賀島もタワーからしっかり見えた。

って言うか見に行けば良かったなぁ。


タワーを後にし、次に目指したのは「福岡のサザエさん通り」だった。



「サザエさん通り」と言えば東京都世田谷区桜新町にあるサザエさん通りが有名であるが、2012年に福岡市早良区の西南学院大学や福岡市博物館、福岡タワーを含む1.6キロの通りも「サザエさん通り」と命名されたのである。


長谷川町子美術館・記念館があり、長谷川町子さんの生活の場でもあった世田谷区桜新町はわかるが、なぜ福岡のこの地に…?


実は「サザエさん」は福岡で生まれた物語であるのだ(実際初期の磯野家は福岡に住んでいる)。

元々長谷川町子さんは福岡で育ち、14歳で上京、そして24歳で再び戦争による疎開のために福岡に戻っている。

そこは長谷川町子さんが育った家であり、その家こそが福岡市早良区にあったのだという。

戦後、夕刊フクニチで「サザエさん」の連載を開始する前、病気だった妹さんと散策するためにこの百道浜を訪れ、海を眺めながらサザエさんの登場人物の名前を思いついたのである。


実は昨年からNHKBSプレミアムで朝の連続テレビ小説「マー姉ちゃん」の再放送をしている。

小学生から「サザエさん」が大好きだった私は、かつて朝ドラで町子さんの姉である長谷川毬子さんを主人公にしたドラマがあったのだということを大人になってから知り、見たくてしょうがなかった。

さすがにドラマの初回放送時(1979年)はまだ小さかったので見てなかったのだ。

ようやく念願叶ってとても嬉しい。



↑原作は「サザエさん うちあけ話」。


ドラマは2022年3月下旬まで。まだ間に合う!

↑田中裕子さんが町子役なのだが、今と顔が変わってなくて驚愕。


さて、百道浜である。

当時の百道浜は現在では埋め立てられており、現在は大学を始め図書館や博物館などの文教施設、そして閑静な住宅街や商店が並ぶ街となっていた(塾が多い!)。

ちょっとおハイソな感じがする街である。


しかし、ここでサザエさんたちが誕生したのだなぁと思うとやはり感慨深いものがあった。


↑写真はmod's hair百道浜店前にある磯野広場。

西南学院大学前には長谷川町子さんとサザエさんの銅像もあるらしかったが、そちらには行けなかった。

↑とりあえず福岡のサザエさん通りも見る事が出来たので嬉しい!


以上で福岡でのドライブを終えた私たちは、再びホテル近くのバジェットレンタカーに車を返しに戻った。

レンタカー店は博多区役所(新庁舎建設中。めちゃくちゃ立派な建物だ)のすぐ近くにあるのだが、この辺りも美味しそうなラーメン屋や居酒屋が当たり前にいくつもあり、博多の食の層の厚さを感じる。

おそらく適当に入っても失敗する事なく大満足して帰れるんだろうなぁ。


この後の私たちの予定は、夫の福岡在住の友人Gくん(当初久々に会う予定だったが、この旅の直前に新型コロナウィルスの新株の感染が拡大しておじゃんになってしまった。残念)が予約してくれているお店に晩ごはんを食べに行くという事だった。


まだ予約の時間までは間があったが、少々疲れたのでホテルで休みたい。

しかし、予約時間まで休むのはさすがに長過ぎる…という事で夫が店に電話して予約時間を6時に早めてもらっていた(高齢者並みに晩ごはんの時間が早い私たち)。


しばしの休憩の後、再び出発!

さぁ、今夜はどんな博多の味に出会えるんだろう?

楽しみである。


*キャナルシティ前にある台湾人アーティストの作品。

ホテルの部屋にいても回せるポケモンGOのポケストップでもあった。