前回の釜山滞在記はこちら(釜山滞在記2019.2.23①釜山の風景)からどうぞ。

甘川文化村から再びバスに乗って下界に到着。
大きな道路を車がひっきりなしに行き交い、ビルがたくさん建ち並ぶ。
先ほどの光景は夢だったのかも…と一瞬考えてしまう。
しかし、ボーッとそんな事を考えてる時間は今日はない。
次の目的地に向かうため、地下鉄チャガルチ駅へと階段を下りた。
地下鉄1号線に乗り、西面駅で2号線に乗り換え、1つ目の田浦駅で下車した。
目的の店まで地図を見ながら行くが、ちょっと迷ってしまう。
この辺りは普通の住宅が多く、ポツポツと商店がある。
隣駅は釜山で1、2を争う繁華街の西面なのが信じられないぐらい静かな街だった。
どうやら曲がる場所を間違えていたらしい。
ネットで事前にチェックしていた店の外観が見えた。

一見、普通のビル。小さな看板が頼り。
ビルの入り口まで来ると、大きめの立て看板がある。

ビルの入り口に近付くと、確実に店があり、店が開いている事がわかった。
階段で店がある2階へ。
店の入り口のドアを開けると、先ほどまでの静かな街と少し殺風景なビルの中とは思えない光景が目の前に広がった。
ここは「ORIGIWON」という知る人ぞ知るお洒落なカフェだった。
こんなお店が釜山にあると知って以来、来てみたかったカフェだ。

きっと元は殺風景なビルの一室だったんだろう。
しかし必要最小限の家具と、ちょっとしたアレンジですごく可愛いカフェになっている。
この店を可愛く演出している食べ物や飲み物。
パンケーキ食べたかったなぁ〜。
大きな窓から見える釜山の街もいい感じ。
トイレに入るとびっくり!入ってみてのお楽しみ。

すっごい!可愛い!と夫に興奮を伝えると、夫も「うん」と感動の少ない返事を返してくる。
やっぱりこういうお店には女同士で来るもんだよなぁ〜と思うと、ちょうど店内には写真を撮り合ったりして楽しんでる女子2人組がいる。何とも羨ましい…。

カウンターで注文し、店長さん(オーナー?)らしき若い女性(可愛い)に「Can I take a picture?」と中学生英語で尋ねると「OK!」と快く了承してくれた。
最近のこういうお洒落カフェはSNSに投稿してもらってこそ、かも知れないが一応ね。

注文の品を待っている間に、先ほどから気になっていたトイレに行ってみた。
中に入ると…「!」ものすごい色の照明であった!
自分自身もこの色に染まってしまいそうだ。
何色かはぜひ現地で確かめて頂きたいと思う。

席に着くと注文したヘーゼルナッツラテが登場!
普段は普通のラテしか飲まないが、この店ではヘーゼルナッツ味にしてもらえるというので(有料)、そうしてもらった。

ヘーゼルナッツラテ。
夫は相変わらずアメリカーノ。日本でもブラックコーヒーオンリー(濃い薄いはあっても両方同じもの)。
こんな店に来た時ぐらい変わったもん頼めばいいのに…ってちょっと思う。
追加注文してしまったドーナツ。中からチョコクリームがとろ〜り。
青いチェックのお皿に赤いいちごをトッピングしてあるのがまた可愛い。

今回カフェラテやドーナツを注文したが、本当はパンケーキのブランチやこの店ならではの可愛いドリンクも飲んでみたかった。
なぜそちらを注文しなかったかと言うと、この後釜山最後の一食(空港は除く)を食べるためである。
最初はカンジャンケジャンを食べに行くつもりだったが残念ながら今回は諦めて、もう一回美味しい「あれ」を食べに行こうという事になった。
というわけで、中年夫妻はORIGIWONを後に。
釜山を訪れたら必ず行きたいお店がもう一軒出来てしまった。嬉しい事である。

再び地下鉄に乗り、先ほどと同じく西面で乗り換えて今度は南浦まで。
西面〜南浦間は優先座席の前に立っていたのだが、私の目の前に座っていたおじいちゃんが「ここ空いたからお座りよ」と言ってくれる。
しかし、優先座席だから、と申し訳なくもお断りした。儒教のお国柄だしね…。
でも、嬉しい気持ちがちゃんと伝わるように「カムサハムニダ」と言うと、にっこりしてくれた。
釜山の地下鉄でおじちゃんに席を勧めてもらうのはこれで2回目。よっぽど座りたそうにしてるんだろうか。
こういう出来事があると、ますます釜山を好きになってしまう!

南浦に着き、ロッテ百貨店へ。
ちょっと疲れている夫は噴水の前で座って待つと言うので、その隙に化粧品フロアへ。
3CEのカウンターへ行き、狙ってたネイルカラーのみ購入。案の定後から「あれも買うんだった!」というものを思い出す。
HERAの新しいリップカラーの広告はBLACKPINKのジェニちゃんだ。
鮮やかな赤にしばし目と心を奪われる。
しかし、こちらでも見るだけ。
ここのコスメフロアは店員さんと一緒に集合レジまで行って会計しないといけないのでちょいめんどくさい。

再び夫と合流し、LINEフレンズショップへ。
しかし、以前ほどの勢いを感じない。
可愛いスマートフォンケースかラゲージタグがあったら欲しかったが、両方無い。
地元の韓国人も、観光客である日本人も、カカオフレンズの方に人気が移行し始めているようだった。
私は相変わらずLINEのクマちゃん好きだけどなぁ。
ロッテ百貨店のデパ地下もチェックした後、地下道を通り南浦駅の7番出入口から光復路に出た。

さて、釜山市街地での最後の食事だが、これに決定!

カニフライ&エビフライ

初日に釜山の市街地で初めて食べたカニフライが、私はどうしても忘れられなかった。
夫がユッケとレバ刺しをリピートして食べたかったように、私はこのカニフライをもう一度食べたかったのだ。
このプリプリで大きな身のフライは、他ではなかなか食べられないと思う。
カニがこんなに美味しいのだから、とエビフライも注文したが、衣があんまり好きなやつじゃなかった(たまに串かつでもこのタイプのがあるが、私は断固かりかりのパン粉派だ)。
カニフライだけにすべきだったか…。
お供には初日と同じくビールを、と言いたいが、夫は帰国したらすぐ車を運転しないといけないのでこれ↓で。

言うまでもなくコーラも合う!

こちらのお店は店員さんもとても気さくで、看板犬も可愛い!愛犬にも早く会いたくなる。
このお店も釜山に来たらまた行かなきゃ、なのであった。

今度はチキンを食べたい!

いよいよお別れの光復路を歩いてホテルに戻り、預けていた荷物を受け取った。
再び街に出て、土曜日でさらに賑わうBIFF広場を通り過ぎ、大通りに出た。
そこを渡れば空港へのリムジンバスのバス停がある。


しかし、バス停に着いて時刻表を見るとバスは出たばかりのようで、次にバスがやって来るのは30分以上先だった。
仕方ない、大きなスーツケースがあるから移動するのもめんどくさい。ここで待つか…と言ってると、タクシーの運転手さんが声をかけて来た。
「ここから空港までタクシーに乗ってもバス代と同じぐらいよ。私、空港に用事があるからバス代と同じ12000w(1人6000w)で行くよ。乗って行かない?」と言われたので、ありがたく乗って行く事にした。
夫はおそらく「これ以上払わへんぞ」という意思表示のためか、先に運転手氏に12000wちょうどを手渡していた。あわてなさんな、お侍さん!

「海外で日本語で話しかけて来る地元民は用心すべきだ」という声を聞いた事があるが、この運転手氏はしっかり空港まで約束通りの金額(メーターも回していたので金額も偽りなしだった)で送り届けてくれた。
しかし、乗車中ずっと「自分は日本語が話せるので、日本人観光客にタクシーをチャーターしてもらっていろんな場所に案内している」という話を延々と聞かされた。
しかも話が段々とグレーゾーンから「それ真っ黒やろ!」という所にまで及んでいった。
運転手さん、私たちは韓国旅行に「あれ」や「これ」や「それ」は望んでないんだ。
でも、空港まで乗せて行ってくれてありがとう。
しっかり運転手さんの名刺も頂いて、車を降りた。

金海空港に入り、エア釜山のカウンターでチェックインを済ませるとロッテリアに向かった(ついさっき食べたばかりだが…)。
しかし、やっぱり韓国ではロッテリアに行っとかないと!
このロッテリアでは、前回来た時に注文に手こずってしまい、地元の青年たちに助けてもらった思い出がある。
注文用の機械があるのだが、クレジットカードを使う時と、韓国語オンリーで、韓国語がさっぱりわからなくて現金で払いたい私たちには用がない代物だった。
なので今回はカウンターに行き、店員さんに「ヒョングン(現金)…」と言うと、店員さんは「ア〜」と言って笑顔で例の機械を指差して「あれで大丈夫よ!」と言ってくれた。
「そうなのか、大丈夫なのか」と、おそるおそる近付いてみると…


日本語に対応して、現金も使えるようになってる〜!すごい!!
韓国のファストフードにはこの機械が置いてある事が多いのだが、出来たら全てこの言語が選べるタイプであって欲しいと思う(せめて英語)。

無事注文とお会計を済ませて、商品も受け取る事が出来た。

私が注文したのは、韓国のロッテリアと言えばこれ!な「韓牛プルコギバーガー」のセット。
さすがにポテトはあかんやろ、とコーンサラダにしてみたが、このコーラの量…。

何だかんだ言って、美味しく頂いてしまったロッテリアを後にして、保安検査と出国の手続きをし、搭乗エリアにやって来た。
 ここに来たら、アレである。…ソルビンである。
「えっ!また食べんの!?」と思われるだろうが、

大阪にはソルビンないんだから!
今食べとかなきゃ今度はいつ食べられるかわからないんだから!…ってな感じである。

昨年の11月に体調を崩して以来、非常にゆるい食事制限をしてる私だが、前回のソウル旅行&今回の釜山旅行では食べまくっている。
特に今回はめちゃくちゃ食べている。
*帰国後、体重を計るのが非常に怖かったが、歩きまくっていたせいか増えてなかった。
しかし、食べぐせがついたのでそれを直すのがちょっと大変だった。
 
一応2人で1つ、って事で。

ソルビンで大好きなきな粉(ヘルシー!)のかき氷を注文。
サッラサラの氷にサッラサラのきな粉がかかってて美味しい!
気をつけないとバフってなるのだが。
中には小さなお餅も入ってて、たまにカリッとくるアーモンドも嬉しく、食感が楽しいきな粉のかき氷を2人であっという間に食べてしまったのだった。

免税店にはさすがにもう用はないが、セブンイレブンはちょっと見たい…という事で、セブンイレブンに立ち寄ってみた。
食べたかったお菓子はあるんだけど、ちょっとでかいんだよなぁ、という事でなぜかコチュジャン(しかもお土産用のチューブタイプとかではなく、普通に中ぐらいの容器に入ったもの)を購入した。
しかし、コチュジャンって結構すぐ無くなるもんである。
韓国でスーパーに入ると、日本人観光客はコチュジャンを見て「でか!こんなに使う〜?」って言ってるけど、たぶん韓国のご家庭では普通にあのサイズを使うのだろうと思う。
セブンイレブンを出て、しばらく搭乗口前の待合所でスマートフォンでゲームをしたり、SNSを覗いたりしていると、いよいよ搭乗の時間が来た。

本当に今回の釜山旅行は楽しかった。
食べ物も飲み物も全部美味しかったし、綺麗な景色もいっぱい観られた。可愛いお店にもいっぱい行けた。
優しくて大らかな街の人にもいっぱい出会えて、ますます私は釜山を好きになった。
でも、まだ私はこの街のほんの一部しか知らない。
もっともっと釜山のいろんな事を、ゆっくりでいいから知りたい。見たい。
そんな事を、だんだん小さくなっていく街を見ながら空の上から思った。

*最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございました。
あなたの次の釜山旅行が素晴らしいものになりますように!
なお、まだ釜山に行った事がない方はぜひ次の旅先の候補に加えてみてください。
きっと想像以上に楽しい旅になると思います。