前回の釜山滞在記(2019.02.21③釜山の夜は美味しいぞ)はこちらからどうぞ。

旅行中の朝はなるべく早く起きねばと、いつも思っているのだが、どうにもだるくて起きられない朝がある。
8時30分も過ぎてようやく起き上がり、用意を始めた。
たっぷり1時間はかけて準備完了。
さぁ、出かけますか。

ホテルを出て光復路を地下鉄南浦駅方面に向かって歩く。
途中夫が何か忘れ物をしたらしく、部屋に戻るというので光復路と光復美化路の繋ぎ目の広場(のような場所)で待ってるわ、と言った。
地元の人が適当に座ってお喋りしていたので、私も適当に座って待つ。
こういう時Wi-Fiのレンタルルーターだと大抵夫が持っているので、スマートフォンを取り出してニュースやSNSなどをチェックしようとしてもネットが繋がらなくて非常にイラつくのだが、ここ2回の韓国旅行では前もってAmazonでSIMカードを購入している(夫が)のでとても快適である。
台湾のように空港で旅行者用の安価なSIMカードを売っていれば良いのだが、韓国では今のところそういうものは無いらしく、SIMカードを売っていても高いのだそうだ。
芸能ニュースなどを読んでいると、突然馬鹿らしくなったので釜山タワーの写真を撮ることにした。
今日は快晴だ。良かった。
出発前に天気予報を見ていると、2日目は雨マークが付いていたので心配していたのだ。
いや、雨の釜山も素敵だけど、前回の釜山旅行で経験済みだから今回は晴れていて嬉しい。

おはよう!

夫が戻って来たので、再び朝ごはんを食べるために店に向かって歩く。
今朝はとっておきのスペシャルな朝ごはんだ。
旅行中の朝ごはんは常にスペシャルなのだが、私にとってはスペシャルでもきっと知らない人からすると「この何でもない普通のサンドイッチがスペシャルなの?」という人もいるであろうと思う。
でも、この日の朝ごはんは正真正銘のスペシャルである!
韓国旅行に行かれた方は大体察しがつくと思うのだが、この日の朝ごはんは「あわび粥」!
昨夜と今朝の2食連続鮑だなんて、皇帝!?
普段は毎朝食パン(普通にスーパーで売ってるやつ)を食べているのでその差はすごいと思う。
ま、とにかく急ごう。

はい、到着!

南浦洞であわび粥と言えば、観光客に最も有名なのは「済州家」だろう。
きっと他にも(海雲台の方に美味しいお店があるらしい)美味しいお店はあるだろうが、今回は済州家を訪れてみた。
前回来た時も来たかったのだが、来られなかったのだ。
狭めの店内にいるのは日本人観光客のみだったが、もう朝ごはんと呼ぶには遅めの時間だからこんなもんなんだろうと思う。
店内は清潔感があり、すっきりしていて良い感じ。

注文したいのは、とにかくあわび粥!だったが、ガイドブックで見た事がある「うにのスープ」がうに好きの私を誘惑して来た。
というわけで、あわび粥×2、うにのスープ×1を注文。
スープは大きめサイズだったから、2〜3人で分けてちょうど良いぐらいであった。

若い女性の店員さんに注文を聞いてもらい、すぐに彼女はおかず軍団をテーブルの上に並べてくれる。

ここのキムチ類はどれも美味しかったが、右下の水キムチがさっぱりしててまるでフルーツのようで美味しかった。
この汁を飲むと胃がすっきりするんだそうだ。
煮干しの一品(和え物?)もやめられない、止まらない。
いかキムチは言うまでもなく美味い。

そして、主役登場!

あっつあつ!
「特」の方じゃなく普通のあわび粥にしたが、充分たっぷりあわびが入ってた。
湯気まで写ってる!こちらもあつあつうにスープ。

おお!美味しそう!
あわび粥の色が緑っぽいのは肝も入ってるからだけど、肝入りを食べるのは初めて。
早速一口食べてみると、すごいこくがあってクリーミーな感じ。美味しい!
海苔をちぎって加えると、さらに海の味がしていい感じ。
うにスープも潮の香りが口いっぱいに広がる!
そんなに寒くない気候とは言え、やっぱり朝はまだ寒い。
そんな時にこんなあつあつの海の味がするお粥やスープを食べられるのは、本当に幸せだと思う。
他のお客さんに日本人の男性グループがいたが、朝からビールを注文していてちょっと羨ましかった。
私たちはこの後動き回る予定なので明るいうちは飲まない。たぶん。

*この後、地元のおじさん(って言うかタクシーの運転手さん。バイト的に日本人観光客にガイド兼ドライバーなんかをしているらしい)に「済州家、美味しくないよ」と言われるが、あわび粥なんてものを普段食べる事がないから、美味しくないと言われてもよくわからない。それに美味しかったし。
何しろ今までにこの時以外にあわび粥を食べたのはソウルで2回だけなのだから(その時もそれぞれ美味しいと思った)。
って言うか、美味しいって言ってる観光客の人にそういうネガティブな事を言うのは絶対やめようって思った。気分悪くなるだけだもん。
何だかぐちぐちとすみません。いや、このタクシーの運転手さん、かなり曲者だったのです…。

美味しいあつあつの朝ごはんでパワーアップしたら、いざ行動開始!
この日は移動が多い一日になる予定だった。

この地下鉄の位置を知らせる地下鉄のキャラが可愛い!

まず南浦駅から一号線で西面に行き、二号線に乗り換えてセンタムシティ駅まで。
海雲台や広安里にも行ってみたいが、今回もお預け。
当初の予定ではセンタムシティの新世界百貨店の新世界スパランド(チムジルバン)に行く予定だったが、他に行きたい場所もあるし、夫は烏の行水状態なのに、私は風呂が長いので、待ち時間がかなり出来てもアレなのでやめる事にした。
あと一泊あれば海雲台もチムジルバンにも行けるのだが…またゆっくり来たいと思う。
 
ソウルの地下鉄は乗り換えが複雑だが、釜山はとてもわかりやすく、またエスカレーターも設置してる率が高いのでありがたい。
西面からセンタムシティへの道のりは長いなぁ、と思っていたが座れたので良かった。
しかし意外に近いのか、気付いたら次の駅がセンタムシティ駅だった。

新世界スパランドは諦めたが、新世界免税店がある方の建物に(何だかここは前回のソウル旅行で行ったCOEXみたいな印象だった)、あのコスメのセレクトショップであるCHICORがあるのだ!
スパランド行きをやめたので行くのはCHICORだけだったが、平日の午前中だからか空いてるし、快適に買い物が出来た。

オリーブヤングも大好きだが、ワンランク上の韓国コスメが並んでいてアラフォー世代の私にはCHICORの品揃えがありがたい。もっと店舗が増えてくれると嬉しいなぁ。
ここだけにしか置いてないコスメブランドもあるので、見落としがないよう店内を隈なく物色した。
*この時の購入品は後日まとめます。

かっこいい新世界百貨店の入り口。
高級スーパー的な食料品売り場もあり、見たかったがここで買ったら荷物になるのでチラ見だけ。
この右側にはロッテ百貨店の入り口がある。
CHICOR。
韓国コスメだけではなく、エスティローダーやクリニーク、スティラ、ビオテルム、MACなど欧米のブランドもあり、一時期日本にもあったSEPHORAみたいな感じのコスメセレクトショップである。
お試し用にミニサイズのコスメがレジ前に並んでる所も似ていて、そのミニサイズコスメ(値段は当然割高)を見るのが好き。
CHICORオリジナルコスメも優秀。

いようと思ったら2時間でも3時間でも居られるCHICORだが、さすがに夫に悪いので待ち合わせしているカフェに向かった。


ふと夫がいる席を見ると、珍しくロールケーキなんて置いてある。
私も買ってこようっと。というわけでアールグレイのロールケーキとアイスカフェラテを注文。
このケーキがじわじわボディブローのように効いてくる事に、この時はまだ全然気付いてなかった…。

短い時間だったが新世界センタムシティを後にし、次の目的地に向かう。
この日の午後は甘い甘い午後になる予定だ。

このお店、最初子供服のお店かと思ったらわんこの服やカートが売ってるお店だった…。
わんこ服見たかったなぁ…。