連携プレーの続きから


Healing Space Naia
マーメイドヒーリストるか🧜♀️
とても辛い状況の中でも
心を温めて
安心させてくれる
言葉として書くと「職業」だけど
仕事ととらえていないのだろうな
お金のためではなく
心が望む事に臨んでいる。
訪問看護師は寄り添い師だ。

《 連携プレー ② 》
母は定期的に大病院に診察にいく。
毎回先に血液検査をして、その後、
診察室に二人で入る。
超音波エコーで内臓を診る。
「はい、いいですよ。」
いつものように、先生と息子だけで話をする。
「もう、あっちこっちに癌が転移しとるって、
お母さんに言っちゃった?」
『はい、言ったんですけど、受け止めないんです。
大丈夫じゃー言うて。』
「お母さんは痛がらんかね?
血液検査の数値も、エコーで診たかんじも
余命はほとんどないんよ。」
『痛みはあるみたいなんですが、激痛ではない
みたいなんです。
ボケとるんですかねぇ~(((^^;)』
「まぁ、もしっていう時、暴れるような痛みが
あったら、今日出す薬を飲ませてください。」
と、激痛を抑える薬を処方して下さった。
この薬を使う時が来るのかて思うと少し怖くなる。
その連絡は、近所のかかりつけ医に届く。
そして、訪問看護の方々にも情報交換として
今後の対応を考える。
見事な連携プレーだっ!
それをまとめるのが、
ケアマネージャー。
これらの方々のお陰で、
安心して介護ができる。
( よーく、考えたら、真面目に大学生活を
送れば、この仕事につけれたなぁ~(((^^;))
週に一回ほど、訪問看護の方がみえる。
「お母さん~、体温測るよ~」
はい、今度は胸の音聞くよ。」
「はい、じゃ~今日は体操してみようかぁ~」
「今度はお風呂入ろうか。」
優しい言葉で誘導する。
『風呂はええわいねぇ~』
「私が手伝うけん、入ろうや~
今日はシャンプーしようかっ!
息子さんがちゃんと手すり作ってくれとるけん、
大丈夫よねぇ~」
『ほいじゃ~入ろうかねぇ~』
息子のいつも冷たい言動とは違い、
甘えたようにお風呂に導かれる。
さすがっ、プロだっ!
浴室の中で楽しい会話を聞きながら、
息子は新しい下着や寝間着を用意する。
そして、デザートも。
少しでも、この女性同士の親子のような
時間を続けてあげたかった。
『ふぅ~、気持ちえかったわ~
あっ!ところてんがあるよ、
一緒に食べようかぁ~』
息子には話せないことも、
女性の看護師さんには話せることがあるだろう。
こういう時間も大切だ。
『ほいじゃーまた来てねっ!』
「それまで元気でいてくださいよっ!」
この二人が会えるのも、ひょっとしたらと
思いながら、いつも全力でおもてなしをする。
『あっ!餌やらんにゃいけんっ!』
何を思ったのか、母は庭にいる蟻達に
柿のたねをあげはじめた。
( 餌をあげるのは、いつもメダカじゃろ。)
ボケてくるのは仕方がないが、
痛みを忘れさせるボケなら、とことんボケろと
柿のたねをまく母を止めなかった。

激痛、、、
余命、、、
現実が次々と刺さってくる
にもかかわらず
微笑ましくも思える文章に
キーさんの覚悟が垣間見える。
蟻🐜に柿の種????
辛かろーて💦
Vol.1 「序章」
Vol.2 「騙し合い」
Vol.3 「騙し合い(続)」
Vol.4 「説得」
Vol.5 「意地」
Vol.6 「匂いと香り」
Vol.7 「連携プレー①」


