続編きました(笑)
きれいに文章にしてくれちょるけん
そのまんまのすわ

【騙し合い(続)】
5月の大型連休に墓参りをしに
帰省するといいながら、連休が終了しつつも
息子は名古屋に帰らない。
「あんた、はよ名古屋に帰りんさい。
仕事があるんじゃろ。」
『まだ、有給休暇がようけあるけん大丈夫なんよ。』
このウソがどこまで、続くのか。
そして、息子がいることにより、
母は自分の体に何かあるのか、
少しずつ気づいていく。
騙し合いは、この親子間だけではなかった。
独り暮らしをねらう訪問販売や詐欺なども
ひっきりなしにやってきた。
息子は実家に帰るたびに、ゾッとしていた。
水道の蛇口には十数万する浄水器。
息子の家族が帰って来たときのためという羽毛布団。
さらに、老人には必要ないネット回線、
シロアリ対策、内装、電化製品購入の勧誘、
株式や投資、宗教団体の勧誘など、
独り暮らしを狙ったこういう勧誘の
愕然とするくらいの出費だった。
気のいい無知の母は、いろんな業者から
騙されていた。
しかし、実の息子からも
今騙されようとしている。
医者からは、膵臓がんの告知はタイミングをみて…
と
言われながらも、嘘はつけず
とうとう本人に、
『あんたはガンじゃけん、
わしがめんどう看るんよのぉ〰️っ!』
「わたしゃーガンじゃないわいねー
こないだ切ったじゃろ。あれではぁええんよ。
はよ名古屋に帰りんさい。
子供らが待っとるじゃろぉ」
るか( 手術を受けてらしたみたい)
こういう会話が、幾度と続く。近所の人にも
「この子名古屋に帰らんのよ~。
帰れって言うちゃてや~」
当然、近所の方々もグルで打ち合わせ済なので、
話を合わせてくれている。
この母は騙されっぱなしだ。
(続く)
このあたりはFacebookで見てた。
手術を終えて、病室で笑うお母様が
写っている写真。
名古屋にいるはずの
〇〇くんの車を
チャリ通勤中によく見かけるように
なってたのは、お母様の看病のため
だったんじゃね。


