安東美紀子 の Life is...

安東美紀子 の Life is...

夫婦カウンセラー安東美紀子のブログです。
渋谷区・参宮橋にありますカウンセリングルーム『Life Design Labo』で夫と夫婦カウンセリング・コーチングをしています。
美味しいものが大好き。
心理学やコーチングネタから、日々のつれづれまでを書いています。

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Life Design Labo

カウンセラーで、コーチの安東美紀子です。

夫(安東秀海)と、
日本では数少ない”夫婦カウンセラー”(2人そろってセッションを行うスタイル)として活動しております。

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パートナーに言えずに、溜め込んだ言葉は、

どんどん醗酵していっちゃったりします。

その場の空気を濁らせたくなくて、愛や優しさから出さなかったものでも、

小さな違和感が残ったままだと、ふたりの間では大きな溝になっていったり、

不満やもやもやが肥大化したりする。

 

なんでもかんでもというわけじゃないけれど、

大切なこと、譲れないこと、知っていてほしいいこと、

ちゃんと分類して、勇気を出して伝えはじめれば、ふたりでの道を探れる。

勇気を出して、伝え方も考えて、

それでも聞いてもらえないなら、その時こそ

一緒にいる意味を考え直す時だと思います。

 

でもね、ほんとに、ほんとにたくさんのケースが、

「伝えていない」「伝わっていない」なんですよね。

怖いし、勇気がいるし、現実を受け止めるのも怖い、

伝えずに飲み込んだあの時の自分の選択も承認してあげたい。

それでも、作っていきたい関係性を見据えたら、やっぱり、「伝える」ことからなんですね。

 

 

溜め込んだものを、他でガス抜きするのは、悪いことじゃないですね。

ストレスに対する対処(コーピング)はとっても大切。

 

ただ、”微妙な相手”に聴いてもらうグチはほんっとーーーーに、お勧めしません。

微妙な相手というのは、

・異性

・元カレ・元カノ

・義親

 

を筆頭に。あと、ツイッターも。

 

吐いた言葉は、その時は共感をもらえて、スッキリして、癒やされて、

やり過ごせる様に感じるかもしれないけれど、

そもそもが解決していない。

だけじゃなく、

相手が目にすることって、あるんです。

グチはまさか相手が知ると思って書いてないから、

誇大だったり、笑いをとっていたり、

傷つけるつもりなんてないかもしれないけれど、

いざ、目にした時に、ものすごい威力のある刃になります。

ストレスがたまってたんだよね。と流せる人なんて、そうそういません。

 

ハッと心当たりがあるひとは、一刻も早くやめたほうがいい。

 

 

コロナ前って、圧倒的に、不倫後のご相談が多かったのですが、

最近は、不倫ではないんだけれど・・・と、

こういった微妙な相手とのやりとりや、夫婦仲に亀裂が入った出来事からのご相談の比率が

高くなっています。

 

悪気はなくてもね、

傷を受けている方は同じくらい、いや、もしかしたらそれ以上に苦しんで、

もがくことになっちゃっています。

 

内省の仕方、グチのもつ力の理解、

夫婦での対話。

 

耳が痛い話でも、もう一度、考えましょ。

 

 

 

 

 

 

言動・行動を見直して、

雰囲気やトーンをととえて、

心をひらいてコミュニケーションをとること心がけ、

自分の価値観、相手の価値観も理解をして、

過去のわだかまりにも目を向けて、

境界線には気づきを持って、

 

 

そんな色んな角度のお取り組みで関係改善が見えてきて、

 

どれも完璧じゃないけれど一進一退。関係性に手抜きじゃなく投資してる。

 

それでも、やっぱりなんだかうまく行かない時。

 

あぁ、

 

「ちょっとずつ、思考も整えないとって時期に入ったんですね〜。」

 

ってことがある。

 

 

長年の衝突や、我慢や、心を守るためのクセで、

 

心でボソっと毒づくこと。

 

はぁ、ちっちぇ〜やつだな。とか、あーあ。やっぱクズだな〜とか。

 

心がサッと逃して、散らしてた、怒りや絶望のブラック処理。

 

ある程度まではこのブラックちゃんをもつことで、バランスが取れるようになったり、

 

心がポキっと折れきってしまわずに済んだりするんですが、

 

いよいよ次のフェーズに入りましょう。っていう時に、

 

少しずつ感謝して手放していくことが鍵になったりする。

 

 

ここで、このブラックちゃんを手放せないと、

 

また関係が悪化した時に、「ほーらね。そう思ったよ」って保険になるような気がするんだけれど、

 

実は、自己嫌悪も強化されてしまって、

 

自分が自分を好きになれなくて、その分を上乗せしてパートナーに求めてしまう。

 

そんなことが起きてしまう。

 

 

自己肯定感とはちょっと違って、自己肯定感は高くても、

 

自己嫌悪は潜んでいたりする。

 

恋愛だと、自分には価値がない、自分のこんな所が嫌い、って、

自己肯定感の低さも、自己嫌悪も、

パートナーをつくらなかったり、親密感を遠ざけたりすることに

使われることがあるけれど、

 

夫婦関係では、

もっと愛してよ。愛してくれて当然なのに、なんでケアしてくれないの。

私が自分を愛せなくて苦しい分、なんとかしてよ。もっと愛してよ。

って、動きになることも。

境界線があいまいになるからこそ起きること。

 

これを関係性が良い時にとことん愛してもらうことで癒やしも起きるんだけれど、

 

ちょっと関係性が崩れている時には、悪手になってしまう。

 

 

色んな感情や、アプローチは、状況が違えば愛の材料にもなるのに、

時には問題の原因にもなる。

 

 

最初っから、思考を整えましょう。聖母聖人になりましょうって、

それはなかなか無理なので

(むしろリアルな感情の否認になって問題解決しないので)

そこは、ひととおり取り組みつつ。

でもやっぱり越えられない。関係構築に行き詰まりがある。そんなときは、

 

思考も見直してみてください。

 

ブラックちゃんと新しい付き合い方をする時が来ているのかもしれません。

 

 

 


夫婦関係の問題では、

こんがらがった糸をほぐす様に、辛抱強く取り組まないといけないことがあります。

ぎゅっと固くなってしまって、こじれて、こんがらがっている部分がひとつじゃなく、いくつも重なっていて、無理に力を入れると切れてしまうような、糸というか、ネックレスみたいな。


そのときに、



なんでこうなったのか。


原因は何なのか。


ということは、



目を向けるんですけどね、


それって、その原因そのものを解決しましょうとか、


変えましょう。


というよりも、


その問題に取り組む姿勢や、


そこにまつわる感情やわだかまりを解くことが、



こんがらがった糸をほぐすのに、


いい感じの温度帯をつくる。


っていう表現が合っている気がします。




何が悪かったのが探って、


反省したり、罪悪感を持っても、


何も変わらないというか、


事態は悪化することの方が多くて、



謝ってもらいたい!


と思う気持ちがあっても、


何をするか、や、何について話すかじゃないんですね。


どんな温度帯にできるか、


どんな距離感に変容できるか、


どんなエネルギーをまとえるか。



なんだけど、


それらを変えるためには、やっぱり、


「そもそも」の所に向き合わなくちゃ始まらない。


ちょっとした矛盾。


その原因は、もう、解決しても仕方ないのに、


その事を扱いながら、感情を解放していくと、


ほぐれたりする。



そのことに罪悪感や、自己嫌悪や、


怒りや、みじめさや、かなしみが、


また新たに出てくるから、厄介。



なのでね、覚悟が要ります。


覚悟なくしてなかなかこんなにしんどいことってできないです。



私たちがお手伝いするご夫婦は、


ほんとにこの覚悟が決まっている方達が多くて、


なので、本当にこんがらがりは、ほどけていくし、


その覚悟の美しさに、感動します。







私たちの中には、

色んな地点の”私”がいて、

その私とどう向き合えるかが、人間関係や、未来をひらく鍵になることがあると思っています。



深く傷ついたあの時の私、

つらくて悲しくて、でも生きていくために
気持ちに整理をつけた、あの時の私、

そのまま感じていては耐えられないと気持ちを切り離した、あの時の私、

自分の中の醜い感情や、扱えないほどの怒りを押し込めた、あの時の私、


感情メーターがあるとすると、

特にピクンと大きく振れたとき。

もしくは、何も感じられないくらいの時も。


つらすぎると、生きていけないと、
命を守るためにも
私たちはその気持ちと距離を置いたり、
他の感情を挟んだり、
それ以上刺激を受けない様に壁を築いたり、
鎧を着たりします。

それは病気だったり、

偶然の様なトラブルだったり、

不機嫌だったり、

過度なポジティブシンキングだったり。


夫婦には、ふたりや、家族の歴史の中で、
そんな、「地点」がいくつもあったりして、
ふたりの間の関係性だけじゃなく、
それぞれの自分との関係性も絡んでくるので、
時にすごく難しい。

難しいんだけれど、
ひとりじゃないと感じられ始めたら、
こんどはとても助けになる。
パートナーが向き合う勇気が、
自分と向き合うエネルギーになってきたりする。

あの地点の私の癒される番が来たのだと、
目を向けて、
今の自分から手を差し伸べてあげることから。

そして、大切なパートナーの、
あの地点にも愛を注げたら。

またひとつ、越えていけるのだと思います。







 

夫婦関係に行き詰まった!

 

なんとかしたい!

 

と思った時に、

 

気持ちや、状況、出来事、結婚継続のメリット・デメリットや、離婚のリスクなど

 

「書き出す」って作業を通して内省する方もいらっしゃると思うのですが、

 

 

書き出すタイプの方なら、(そうじゃない方も)

 

ぜひやってみると良い「問い」をご紹介しますね。

 

 

まず、ノートでも紙でも、縦半分に折って、右側に

 

私から見た

■現状

■理想の状態

■今の気持ち・過去の感情やわだかまり

■相手へのリクエスト、変えてほしいこと

 

を書き出します。

 

そして、左側に

パートナーのアングルからを書いてみます(想像で)

■パートナーがしているであろう現状認識

■パートナーにとっての理想の状態

■今の気持ち・過去の感情やわだかまり

■私へのリクエスト、変えてほしいんだろうこと

 

を書いてみます。

 

 

 

 

想像できることもあれば、

全く想像できないこともあるかもしれません。

 

想像する過程で、いや〜な気持ちになることがあるかもしれないし、

想像したくない!と抵抗が出るかもしれない。

 

全く想像できない時には、パートナーがあまりにも秘密主義だったり、

本音と裏腹な態度・行動なのか、自分があまりパートナーの気持ちに目を向けていなかったのか、

そんなことにも気づくかもしれません。

パートナーにも言い分があるって、分かってはいても、受け入れ難かったり、

そんなこと言える立場なの!?って聞く耳を持ってないのかもしれない。

 

この問いに深く向き合うと、

すごく色んな感情や気付きが出てくるものです。

 

 

そこから、

 

■なんでそういう見方をするのか

ー ふたりの間でできた関係性によるもの

ー それぞれのバックグラウンドでできたものの見方

 

■「本当はどうしたいんだろう」を深掘りする

ー 既に顕在化できていることだけじゃなく

 

■理想の状態を、あまりにも違うビジョンとして見ている場合は、その調整ができるのか

 

■わだかまりを解くにはどうすればいいか

 

■わだかまりが解けたら各質問全く違う視野も開ける可能性は見ながら、

 今できることは何か

 

 

 

というようなことをカウンセリングではやっていますね。

 

夫婦関係って、とても近くて、

 

時には近すぎて、別の個として全く違う考えや感覚を持つ相手だということを

 

忘れてしまったりするもの。

 

もちろん、自分の気持ちにさえも、つらすぎて蓋をして、見えないことだってある。

 

そこに目を向けると、道が見えることも。

 

 

簡単じゃないですが。

 

その価値はあることだと思うのです。