みきてぃ総合研究所内
「ことばLab.」なまずみきてぃです。
言葉に傷つき、言葉に励まされて数十年。
いわゆる「名言」というものをノートに
書き留めたりした日々も。
そんなみきてぃより、
名言クイズです。
今回は、アレと幸福の関係について。
あ、ちなみに。
名言格言は「真実」を表す言葉ではないですから。私は、言葉そのものが、この世や人生を、色んな角度から表現してみる遊びであり、アートであると思っています。
「こうも言えるよね」「ああも言えるよね」であり、今日、共感できる言葉が、明日は全く共感できなかったり。
だからこそ、あらゆる名言格言が過去から現代まで残ってきているのだと思っています。
つまり、私が選ぶ名言格言が、私の心境・価値観を表しているわけでもないので、ご心配なく。
まずは、ゲーテ様の見解です。
幸福を約束してくれそうな【 】、なんでしょうね。
逆に、富ある者もそうでない者も、一国の主も民も。アレがないと、幸福ではないってこと?
一方、絶望的にネクラで、私が大好きなカフカは、アレが上手くいった状態でさえも、絶望って言ってる。
答えは。
(戯曲:タウリス島のイフィゲーニエ)
ゲーテは、同棲相手のクリスティアーネとの間に子どもがいたそうですが、彼女の身分が低いということで正式な結婚はせず、57歳まで独身だったそうです。(戦下のこの年、フランス兵が自宅に乱入した際に、クリスティアーネがゲーテを救ったことが正式結婚のきっかけになったとか)
「ゲーテが上記のセリフを書いたのと、自身の結婚とどっちが先?」と気になって調べたら、セリフを書いたのが結婚の20年ほど前。
できれば、結婚後、どう思ったか聞いてみたい。。
そうそう、カフカは。
カフカの言ってることは、気にしなくていいかも。笑
「僕には到底あり得ない幸福だから、僕はそれを憎む」「僕はなんとしても独身でいたい。新婚旅行を想像しただけでも、ぞっとする」(ブロートへの手紙)とか、「独身は罰しか齎さない」(日記)とか、「病気にでもなれば、ベッドの端から、誰もいない部屋を何週間も眺めていることになる」(独身者の不幸)とか、まあ、あれこれ言っているので。
生涯で何度か婚約破棄をしているカフカ。破棄の理由は色々だけれど、結婚を熱望しつつ、同時に恐れていたのではないかと推測😆
でも、人のことはどうでもいいや。
結婚でも独身でもいいし。
離婚でも再婚でもいいし。
大事なのは幸福だと思えること。
みきてぃ総合研究所
みきてぃでした。




